50度洗いなら5分で完了!はまぐりの上手な砂抜き方法

50度洗いなら5分で完了!はまぐりの上手な砂抜き方法

第1726回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
ひなまつりといえば、ひなあられやちらし寿司、そして、はまぐりのお吸い物。

はまぐりは、平安時代に「貝合わせ」などに用いられた貝(貝合わせとは現代で言うところのカルタのようなもの)。はまぐりは、対の貝がピッタリと合わさり、その様がまるで仲の良い夫婦のよう。女の子の節句を祝うこの日、が将来よい伴侶に恵まれるよう、ひなまつりに食すようになったというわけ。

はまぐりの上手な砂抜き方法は?

はまぐりをはじめ、自宅で貝料理を作る際にちょっと面倒くさいのが砂抜き。時間をかけたにもかかわらず、全然砂を吐き出している様子が見えなかったり、砂が抜けたと思って食べてみたらジャリジャリだったりと、イラっとすることも多い。

上手に砂抜きするための方法はないものか? あれこれ調べてみると、いくつかのコツがあるようです。

はまぐりの砂抜き方法 面倒なら50度洗いで短縮

まず、塩水の準備。海水の塩分濃度は地域によって少しずつ異なるものの、おおよそ約3%。これは、水100mlに対して、食塩で3.0gなので小さじの6割程度の塩の量ということ。

つぎに、砂抜きする海水の温度は20度前後が良いとのこと。砂抜きをするのに、冷蔵庫に入れるべきか? 外に出しておくべきかと悩む人もいるようですが、この時期の気温ならば食卓の上など、少し暖かい部屋の方が効率よく砂を吐いてくれそうです。

ここまで準備が整ったら、あとはボールではなく、平たいバットなどにはまぐり同士が重ならないように置いて、はまぐりの貝が少し出るくらいに塩水を注ぎ、上から新聞紙などで蓋をしてあげること。はまぐりは普段砂の中にいるため、暗くしてあげることでより活発に、砂を吐きやすくなります。

ちなみに、砂抜きの際に包丁を入れると、貝がより砂を吐きやすいということを親から教えてもらった人も少なくないでしょう。これは科学的に証明されているわけではないそうで、今のところ何とも言えない様子。

もっと手短にという人には、50度洗いがオススメ。50度のぬるま湯を用意して、あとは通常と同じ方法ではまぐりにかけること。この場合は、5分程度で完了します。

ポイントは、50度のぬるま湯の作り方。温度計がある家庭の方が少ないため、どれくらいが50度なのかいまいちわかりづらいですが、ぐらぐらに沸騰させたお湯と等量の水を混ぜ合わせると、大体50度くらいになるということなので、時短の参考に!
(文・団子坂ゆみ/考務店)