子育てが面倒でネグレクトになっているかもしれない
ネット上でママたちの声を調べてみると、「育児を面倒に感じる」という意見はとても多く見受けられ、さほど珍しいことではないかもしれません。とはいえ、その多くは「子どもの寝顔を見れば気持ちがやすらぐ」、「こんなに愛情を注げる相手は子どもだけだからがんばれる」、「夫の相手をするよりはずっと楽」など、子育てを面倒だなと思いつつも、それは仕方のない感情と割り切っていることがうかがえます。しかし、人によっては深刻な状況に陥ってしまうケースも…。
「短い時間なら子どもと一緒に遊べるけど、正直面倒。だいたい子どもにオモチャを与えてひとりで遊ばせ、飽き始めたら他のオモチャを与えている。毎日外へ遊びに行くけど、そこでもひとり遊びする子どもを見守っているだけ。これってネグレクトかも…」と、悩みを相談するママもいます。
ネグレクトではないし毎日外出はむしろ尊敬
前述のような悩みを抱えているママは少なくないと思いますが、一概にひどいママとはいえなそう。というのも、さきほどの悩みに対しては、「私もそんな感じ」や「毎日子どもとおでかけしているなんてすごい!」、「子どものひとり遊びを見守ってあげているだけでもえらい」といった声が数多くあるから。
何かアドバイスをするならば、「子どもがひとりで遊んでいるときに、黙って見守るのではなく、“すごいねー”、“よくできたねー”といった声をかけてコミュニケーションをとる」のがいいというママもいます。
ママのなかには、子どもに誠実であるがゆえに“がんばりすぎてしまう”、“理想のママ像になれない”と落ち込む人もいますが、だからといってすぐさまネグレクトや最低なママになるわけではないはず。“子育てを面倒”と感じてしまい、子どものお世話が不十分だと思ったら、周りのママ友やネット上で他のママたちの声を聞いてみて。きっとみんな同じようなことを感じたことがあるはず。
(文・山手チカコ/考務店)