購入したごはんの容器の印字を見てみると、2018年12月5日と書かれている。しかもこれは賞味期限であって、消費期限ではないから、12月5日を過ぎても食べられるのかもしれない。
ということは、防腐剤などの添加物がたくさん入っているのかしら? と思い、ふたたびパッケージに目をやると「添加物不使用」の文字が。いったいどうして? 気になったので今回購入したメーカー「ウーケ」のウェブサイトに行くと、同様の問い合わせは多いのか、納得する回答が書いてありました。

パックご飯はとことん殺菌された環境で製造し菌を入れない・増やさない
長期保存がきく理由は、徹底した清潔な環境。水に浸したお米はトレイに小分けして殺菌期で高温短時間殺菌。炊飯に用いる水も米とは別の殺菌機で殺菌しているのだとか。
十分に殺菌しても容器にフィルムで蓋をする際、どうしても菌が混入してしまいそうだけど、加工時に菌が繁殖できないよう密封直前で窒素を封入。こうすることで、容器の内部で菌が繁殖できない環境を作っているというわけ。
その他、一般社団法人全国包装米飯協会の公式ウェブサイトには、パックご飯にまつわる様々な疑問に対する回答も掲載されていて、こちらも疑問解消に便利。たとえば、パックご飯の内側に水滴がついていることがあるけれど、あれは温度差によって包装容器の内側に水滴が付着しているだけであって品質には問題なしとのこと。また、パックご飯の賞味期限については、無菌包装米飯が6カ月~10カ月、レトルト米飯は12カ月以上が一般的だとか。
災害時に白いご飯が食べられるというのは、とてもありがたいこと。こんなにも長くおいしい状態が続いてくれるなんて、パックご飯ってスゴイ技術の結晶…! あなたのお家の災害用非常食の賞味期限、これを機会に確認してみませんか?
(文・団子坂ゆみ/考務店)