「もちろん、通報されるような虐待は行っていない」と、いとこ。なんでも、我が子を叱る時に声が大きいことが周囲からは虐待と勘違いされたのではないかという。ちなみに、通報したのが誰なのかもわかっているということ。
誤認としても、児童相談所がきちんと機能しているのはいいことなのだけど、問題はその後。夜18時以降の夕飯の準備などに忙しい時間になって電話がかかってきたり、面談を求められたりと、家事や育児が止められてしまうというのです。
こんなこと、よく起きているのだろうかとネット上を検索すると、似たような悩みを抱えるママたちは多いみたい。いくつか、ママパパたちの声を紹介しましょう。

“暴力なんて一度も振るったことないのに、イヤイヤ期の真っ最中の子どもと毎日格闘しているので自然と声は大きくなってしまう”
“警察や児童相談所に通報されて、刑事が家に来て子どもたちの体を調べていった”
“児童相談所の担当者が、我が子に「家に帰ったら殺される」と吹聴した”
“SNSに乗せた子どもの画像のおでこにあざがあるだけで、通報された”
本当に虐待に当たる行動が起きていなかったのか。それは確かに、その場にいる本人たちにしかわからないし、本当に虐待が起きている場合もあるから、通報をうける児童相談所も見極めの難しさを感じていることでしょう。
しかし、今回のような声を聴くと、もう少し親たちの事情もわかってあげられないものなのかしら、とも。子育てをしていると、疲れてついつい我が子にカッとしてしまう経験は多くの親があるものだと思うのだけど…。
もしも、悪意ある誰かが通報すれば、その家庭を陥れることも容易な児童相談所への通報。あなたはどう思いますか?
(文・団子坂ゆみ/考務店)