●なぜ洗濯すると衣類が硬くなるの?
洗剤に含まれる弱アルカリ性の成分が衣類の繊維につくと、繊維は固くなる性質があるんです。
これを柔軟剤の酸性の成分で中和するとふわふわになるので「酸性」のもので代用できる訳です。さて、家庭にある身近な酸性のものとは…
●お酢
先ずはお酢です。
お酢を柔軟剤投入口に入れていつものように洗濯するだけです。量は大さじ3杯を目安に量は洗濯物の量や水量により調整してください。
お酢、と聞くと洗濯後の匂いが気になりますが、お酢の匂いが残ることはありません。

●お酢を洗濯でさらに使う方法
お酢には殺菌効果があります。
匂いが気になる洗濯物を10%程度に溶かした水につけ置きしてから、いつもどおり洗濯すると匂いがすっきりします。
また洗濯機そのものの掃除にも使えます。洗濯槽を水で満たし、カップ1の酢を入れて数時間置いておき、スタートボタンを押すだけで、洗濯槽をキレイにすることも出来てしまいます。
●リンスやコンディショナー
これまた身近なリンス等を使う方法です。
柔軟剤に含まれている成分「陽イオン性界面活性剤」は、水に濡れマイナスイオンを帯びた状態の衣類に使うと、プラスイオンの働きで繊維の並びをキレイに戻す効果があります。
このため衣類をフワフワに戻すことができるのです。この成分はリンスにも使われているので、代用が出来る訳です。
●利用方法
リンスワンプッシュを200mlのお湯で溶かし、柔軟剤投入口に入れるだけ。
リンスって比較的高価なものなので、あくまでも緊急避難用でしょうか?
テレビでクリーニング店の方が縮んだセーターを元にもどすには、水に溶かしたコンディショナーにつけるだけ、と言ってるのを見ましたが、同じ理由ですね。
洗濯を始めたのに柔軟剤が無い事に気がついた時、スーパー・コンビニに走るより、身近なもので代用の方が楽チンですよね。
(文・嵯峨根きよみ)