爆発する原因は黄身の膜
そもそもなぜレンジで目玉焼きを作ると爆発してしまうのか、その理由は卵の黄身を覆う膜。この膜があることで、黄身が閉じ込められ、その中で温度が上がっていくことで圧力が高まり、限界を超えると膜が破れて一気に爆発してしまうんだそう。
そのため、最も手軽な方法としては、黄身に爪楊枝で何箇所か穴を開けておくというのが爆発しない作り方として挙げられます。ただし、黄身に穴を開けるため、そこから黄身が漏れ出しやすく、何回かトライしてコツを見つけないとあまり見た目が良くない目玉焼きになることが多いようです。

解凍モードでじっくり加熱
レンジで楽をしたいのにテクニックが必要なのはちょっと…という人は、レンジの加熱モードを変えると爆発せずに目玉焼きを作ることができます。最もおすすめなのは、冷凍した食品のときに使用する解凍モード。解凍モードで加熱すると、低出力でじっくり加熱するため、一気に卵黄が熱くならず、爆発せずに目玉焼き全体を温めることができるんです。
注意点としては、一気に長時間設定しないこと。1分30秒位で一度加熱を止め、白身に透明な部分が残っているか確認しましょう。白身がすべて固まってから追加で1分加熱するのが目安です。
取り出すときはスプーンで
黄身に穴を開ける方法も、解凍モードを使う方法も、意外と難しいのがきれいに容器から卵を取り出すこと。せっかくレンジで手軽にきれいな目玉焼きが作れたのに、盛り付ける際にぐちゃぐちゃにしてしまっては元も子もありません。
そこでおすすめなのが、スプーンを使うこと。スプーンを目玉焼きの下に差し込み、周囲をぐるっと一周させるようにしてから取り出すと、きれいに容器からはがれます。どうしてもうまくいかないようなら、卵を入れる前に軽く容器を水で濡らしておきましょう。それから卵を入れると、簡単に卵が容器から取り出せるんです。
ちょっとしたコツさえ覚えておけば、爆発させずにレンジで目玉焼きが作れます。レンジで作れば時短になるだけでなく、油も使わずにすみ、コンロも専有しないので忙しい朝などにはぴったり! これまでフライパンで面倒と思いながら作っていた人は、ぜひレンジでチャレンジしてみてください。
(文・姉崎マリオ)