半数近くが残り湯を定期的に使用
ネット上の意見や調査結果を調べると、洗濯にお風呂の残り湯を毎回、あるいはたびたび使っている人は大体半数程度という印象でした。その理由としては、「湯船に溜めた大量のお湯をそのまま捨ててしまうのはもったいない」というものが圧倒的に多く、次いで「温かいお湯の方が汚れ落ちがいいから」というものが多く見受けられました。
一方で、残り湯には皮脂や汚れがたくさん入っているため、衛生面が不安という声や、せっかく洗い立ての服も、みんなが入った後のお湯で洗ったと考えるとさっぱりした気持ちで袖を通せないという意見も。このように、どうしても残り湯の使用に肯定的になれない人もいるようです。

残り湯を使うメリット・デメリットとは?
実際に残り湯を洗濯に使うことには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
メリットはやはり水道代の節約になること。特に洗濯頻度の多い大家族などでは、残り湯を複数回の洗濯に使えばかなりの節約効果。月に500円以上水道代が安くなったという家庭もあるようです。残り湯を組み上げるためのポンプを使用したとしても、こちらの電気代はせいぜい月に数十円なので、節約効果は非常に高そうです。
他にも残り湯がまだ温かい場合は、粉末石鹸の溶けやすさが上がるため、洗濯効率もアップ! さらに洗剤に含まれる界面活性剤は温度が高いほど効果が上がるので、油汚れも冷たい水を使うより汚れ落ちが良くなります。
デメリットとしては、やはり衛生面が気になるところ。残り湯を使うと洗濯槽が汚れやすくなってしまうため、定期的に槽洗浄をしないと洗濯槽に汚れが溜まり、カビが発生して洗濯物にイヤなニオイが残るようになってしまうことも…。
さらに、入浴剤の種類によっては、残り湯洗濯に不向きなものがあるため、使える入浴剤に制限がかかる場合もあります。お風呂タイムを満喫したい人にとっては、大きなデメリットですよね。特に色付きの入浴剤は、洗濯物に色移りするリスクがあるので、入浴剤のパッケージを見て、残り湯洗濯が可能かどうかをしっかり確認する必要があります。
節約効果は非常に高いものの、デメリットもそれなりにある残り湯での洗濯。必ず毎回使うと考えるより、「汚れがひどいものがあるときにだけ」や「お風呂のお湯があまり汚れていなそうなとき」などに絞って、日々の節約にちょっとずつ取り込んでいくのがいいのかも?
(文・姉崎マリオ)