知っておきたい冷蔵庫の2大買い替え寿命サイン
まだまだ壊れていないし、もったいないしとついつい使い続けてしまいがちですが、ひょっとしたら気づかないだけで間もなく故障しそうなサインを見逃している可能性も、あるかもしれません。
長く使っているご自宅の冷蔵庫に次のようなポイントが出ていないか、チェックしてみてください。
(1)冷蔵庫が最近なんだか冷えにくい
…冷蔵庫の仕組みはエアコンに近しく、液体が気化する際に周囲の熱を奪う現象を応用して、庫内を冷やしています。
具体的には、冷蔵庫の中と外は、冷蔵庫を冷やすための冷媒が入ったパイプでつながっており、庫内と外をぐるぐる循環して熱交換しているのです。庫内の温かい空気の熱を吸収し、背面に出た際には熱を排出…というように。
この冷媒を送り出す役割をしているのが、圧縮機。しかし圧縮機は経年によって劣化し、その能力が低下していくため、結果として、冷蔵効率が下がるのです。
経年劣化の他にも、冷蔵庫が冷えにくくなるその他の要因には「放熱が上手にできていない」ケースや「冷蔵庫のなかに物を入れ過ぎている」ケースなども考えられます。
たくさん物を入れすぎると、庫内の冷気循環効率が下がるため、冷蔵庫は冷えにくくなります。
(2)異音がする・音がうるさくなった
…音の要因として考えられるひとつめが圧縮機(コンプレッサー)。圧縮機は稼働している際に細かな振動を繰り返すものなので、多くの冷蔵庫には制振剤という振動を吸収するパーツが取り付けられていますが、経年劣化によってこのパーツが外れてしまうと、音がうるさくなります。
また、この圧縮機の振動によって、冷蔵庫と何かがぶつかっていると、それが音の原因になることも。
「音はするし、冷え難くなったけど、まだまだ使える!」と無理して使わずがベター。冷蔵効率が悪くなった冷蔵庫は、消費電力も増えることから光熱量がかさみます。素直に買い替えも検討しましょう。
(文・団子坂ゆみ/考務店)