【医師監修】葉酸の効果って?!摂取する時期や含まれる食材は?!

【医師監修】葉酸の効果って?!摂取する時期や含まれる食材は?!

この記事では、医師監修のもと、葉酸について解説しています。葉酸を摂りはじめるタイミングとして最適なのは、妊娠の1カ月以上前から妊娠後3カ月までの間と推奨されており、妊娠初期は特に積極的に葉酸を摂取することが望ましいです。

妊娠をきっかけに「葉酸」について知った方も多いのではないでしょうか。ここでは、葉酸が必要な理由、葉酸を摂取するタイミング、摂取する必要量や多く含む食材についてお伝えします。

妊娠中に葉酸が必要な理由

葉酸は水に溶けやすい性質をもった水溶性ビタミンB群のひとつです。葉酸は、赤血球の生成に役立ったり、細胞の再生を促進したりするなどの効果があります。

葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害の50~70%が予防できるといわれ、厚生労働省も、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性、そして妊婦さんに対して、葉酸の摂取を呼びかけています。(※1)

※1 参考:厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」〈http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html〉

葉酸を摂取するタイミング

葉酸を摂りはじめるタイミングとして最適なのは、妊娠の1カ月以上前から妊娠後3カ月までの間と推奨されており、妊娠初期は特に積極的に葉酸を摂取することが望ましいです。(※2)なぜなら、妊娠5週ころからおなかの中の赤ちゃんの脳や脊髄などの中枢神経系が作られ始めるからです。

一方、一般的に妊娠反応が陽性になる時期は妊娠4週以降で、妊娠がわかった時点には、すでにおなかの中の赤ちゃんの成長が始まっている段階です。妊娠がわかり、葉酸を摂取しはじめたとしても、効果がすぐに出てくるわけではないので、妊娠がわかる以前から葉酸を摂取することが大切になってくるのです。

また、妊娠7週目ころまでには、中枢神経系だけでなく、心臓や肺など、重要な臓器も作られ始めますので、これらの臓器の発育に葉酸は欠かすことができません。そのほか、葉酸には造血作用を助ける働きもあるため、貧血になりがちな妊娠中のママにも必要な栄養素となります。

※2 参考:厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」〈http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html〉

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