理不尽から切実なものまで、働かせたくない理由
お仕事NGの夫への対策は、「なぜ妻を働かせたくないのか」その理由を探ることから始めます。ネット上でも同じ悩みを持つママたちの意見が交わされており、夫が妻を働かせたくない理由は大別すると以下の通りとなりそうです。
まず多いのが、共働きになることで、育児や家事の負担が増えることを恐れているパターン。二人とも働くのだから、家のことも二人でやるのは当然なのですが、これまで妻に任せっきりだった夫にとっては、急に負担が大きく増えると感じて、抵抗感が強くなることが多いのだとか。
また、家族思いの夫の場合、「保育所などに子どもを長時間預けなくてはいけないこと」や「家族団らんの時間が減ってしまうこと」、「妻が働くことでストレスを抱えて帰ってこなくなってしまうのでは?」という不安を抱くケースもあるようです。
一部ではありますが、独占欲の強い夫の場合は、働くことで自分以外の人間関係ができるのがイヤだったり、そこから不倫などに発展しまう可能性を恐れていたりするそう。さらに、「妻をお金で縛り付けることで優越感を得ていたい」というちょっと理不尽な理由も見受けられました…。

強硬手段はNG? 効果的な説得方法
夫が働くことに反対だからと、勝手に仕事を決めて事後報告するケースもあるようです。しかし、職場に夫が怒鳴り込んできたり、クレームを入れたりと、職場まで巻き込んだ大騒ぎになったという事例もあるようなので注意が必要。事後報告まではいかずとも、夫が大反対の状態で仕事を始めてしまうのは、後々のトラブルの種になりかねません。
仕事に反対の夫を説得するには、共感をしてもらうことが重要。家事や育児の負担を恐れる夫には、まず夫の負担はこれまで通りから始めることを約束すると効果的だそうです。いざ仕事が始まってから、お互いの忙しさに合わせて調節していく形に持っていければ大成功! ただし、家事でミスをしたり、疲れたと愚痴るとすぐに「だったら仕事を辞めればいい」と言われてしまう可能性があるため、時短家事テクニックを活用しましょう。
家族に対する不安が拭えないやさしい夫には、子どもを預けることで協調性や社交性が身につくといったメリットをしっかり説明してあげると◎。また、ストレスを抱えたり、休みが自由に取れない職場を選ばないようにし、そのことをしっかり伝える必要があります。漠然とした不安には、しっかり対策を考えてあるとアピールすることがもっとも効果的なようです。
独占欲の強い夫対策は、とにかく安心させること。特に普段から距離感がある夫婦の場合にこの傾向は強いそうなので、結婚当初とまではいかなくても、広がってしまった距離をちょっと縮めるようにするとよいそうです。今更距離を近づけるなんて…という人は、せめて日々接するときに笑顔を心がけるだけでも、夫はだいぶ安心するのではないでしょうか。
一度専業主婦をしてしまうと、意外と仕事に復帰することに難色を示す夫は多いようです。自分の意見を無理やり通してケンカをしてしまうと、かえって余計に反発されることもあるので、しっかり話し合って、社会に出れるようにしたいですね。
(文・姉崎マリオ)