実は簡単! 抹茶をたててみよう

実は簡単! 抹茶をたててみよう

第3回 最高のおもてなし!おいしいお茶の淹れ方
抹茶というと、茶道のイメージが強くてなんだか難しそう。自分でも楽しんでみたいけど、そもそもどうたてたらいいのかもわからない。

「抹茶は家庭のポットのお湯で、とても簡単においしくたてられますよ。お茶屋さんに行けば、抹茶のほかにも茶碗や茶せんなどの茶道具が購入できるところもあります。茶道の場合は、所作などがあるので特別なものという印象がありますが、家庭で楽しむならお作法抜きで気軽に楽しめます」

こう話すのは、寛政2年創業、京都の老舗茶舗「福寿園」広報・丹羽加代子さん。急須で淹れるほかのお茶と違い、茶葉をそのままいただけるのでお茶に溶けないカロティンや食物繊維なども摂取できるのだとか。こんなにいいことづくめなら、自分でたてない手はない! そこで、おいしい抹茶のたて方を教わった。

おいしい抹茶のたて方

●おいしい抹茶のたて方

1. 抹茶をふるいや茶こしを使ってダマにならないようにこす。
2. 茶碗にお湯を注ぎ、茶碗を温める。茶碗のお湯を捨てて水滴が残らないように、ふきんできれいにふく。
3. 茶碗に抹茶を1.5g(ティースプーンで軽く山盛り1杯程度)入れる。
4. 80度のお湯を60ml入れる。
5. 茶せんで軽くかき混ぜ、次に勢いよく前後に振り充分に泡立てる。茶せんをゆっくり動かし、表面の泡を細かくしたらできあがり!

「封を切った抹茶はなるべく早く飲みきることをオススメしています。抹茶をたてる時間がないときは、煎茶に少し加えると深いコクと甘味がプラスされます。また。これからの季節、真夏日になることもあります。アツアツの抹茶は飲みたくない! という場合は、少し濃い目にたてた抹茶に氷2~3個を浮かべたアイス抹茶、小豆と白玉のぜんざいに濃いめの抹茶を加えた抹茶ぜんざいもオススメですよ」(丹羽さん)

お茶に合わせるお菓子選びも抹茶を楽しむポイントのひとつ。抹茶のお供には、季節に合った和菓子を添えると、おもてなし感がグッとアップするし風情もある。まずは一杯、自分のためにたててみては?
(パンチ広沢+ノオト)

福寿園
寛政2年創業、日本の茶文化を守り伝えてきた京都に拠する宇治茶の老舗。国内のみならず海外にも店舗がある。京都四条には、王朝文化の素晴らしい伝統の技を、茶という命題で結集した福寿園京都本店があり、地下1階から9階建ての各フロアでは、様々なテーマで宇治茶文化を体感できる。
寛政2年創業、日本の茶文化を守り伝えてきた京都に拠する宇治茶の老舗。国内のみならず海外にも店舗がある。京都四条には、王朝文化の素晴らしい伝統の技を、茶という命題で結集した福寿園京都本店があり、地下1階から9階建ての各フロアでは、様々なテーマで宇治茶文化を体感できる。