【カメラ選び】一眼レフ・デジイチ・ミラーレス 初心者向けのカメラはどれ?

【カメラ選び】一眼レフ・デジイチ・ミラーレス 初心者向けのカメラはどれ?

第76回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
旅行先で出会った景色や子どもの寝顔など、写真を撮ることは、もはや日常の一部になっています。最近ではスマホのカメラも高性能になっているけれど、カメラを使って撮影するのは、また違った趣がありますよね。しかし、いざカメラを買おうとしても、「一眼レフ」「デジイチ」「ミラーレス」など、ちょっと難しい言葉がたくさん…。しかも、どれも「レンズが交換できる」など共通点も…。そこで今回は、カメラ選びの参考になるよう、これらの違いやそれぞれの特徴をまとめます!

「デジイチ」は「一眼レフ」の一種

冒頭でも触れたように、最近は「一眼レフ」や「デジイチ」という言葉を耳にする機会が増えた印象がありますが、一見、まったくの別物のように思えるこの2つ、じつは仲間同士なんです。

「一眼レフ」とは、その名の通り、「レフ=ミラー」を有するカメラのこと。ちなみに「レフ」は、「光を反射する=レフレックス」という意味があります。一眼レフカメラは、撮影したいもの(光)をカメラ内部にあるミラーで反射して、光学ファインダーに映し出せるのが特徴。これは、「デジイチ」も同じ構造です。

では、なぜ呼び方が違うのか…?

それは、撮影したデータの記録方法。「一眼レフ」には「フィルム式」と「デジタル式」の2つがあり、後者が「デジイチ=デジタル一眼レフ」と呼ばれているだけ。つまり、「デジイチ」は「一眼レフ」のうちのひとつというワケなのです。

最近では、「フィルム式」よりも「デジタル式」のほうが主流になっており、むしろ「一眼レフ」を「デジイチ」と認識している人も多いのではないでしょうか。

「ミラーレス」って何?

先ほど、「一眼レフ」と「デジイチ」は仲間といいましたが、このほか、「ミラーレス」という言葉もよく聞きますよね。これらの違いは、おもに2つあります。

(1)ミラーの有無
…一眼レフカメラには前述の通り、カメラ内部にミラーがあります。しかし、「ミラーレス」には文字通りこのミラーがなく、レンズが捉えた被写体を映像に変換させて見るのが特徴です。変換された映像は、光学ファインダーではなく、「電子ビューファインダー」や「液晶モニター」に映し出されます。

(2)サイズ
…繰り返しになりますが、一眼レフカメラにはミラーがあるので、その分カメラ本体も大きくなります。一方の「ミラーレス」は、鏡が入っていない分コンパクトで、持ち運びもラクチン! ただし、コンパクトにするためにバッテリーも小型化しており、また被写体を映像化するので、バッテリーの減りが早く、その点はデメリットといえるかもしれません。

初心者向けは「ミラーレス」!

「これからカメラを始めたい!」「カメラを使いこなせる自信がない…」という人は、こうした本格的なカメラを諦めなければいけないのかというと、もちろんそんなことはありません。カメラ初心者なら、「ミラーレス」から使い始めるのがおすすめ!

というのも、おいしかった食べ物や街中で見かけたおしゃれな看板を撮影したり、子どもの成長記録に利用したりする場合は、なんといっても“日常での使いやすさ”が大事。一眼レフは、どうしても大きくて重くなりがちなので、持ち運びやすさはやはりミラーレスに軍配。持ち運ぶのが不便だと、結局使わなくなってしまうこともあるし、ミラーレスでもスマートフォンよりも高いクオリティの写真を手軽に撮れるので、初心者にはピッタリなんです!

また、最近では「デジイチ」「ミラーレス」ともにWi-FiやBluetoothを使って、ケーブルをつながなくてもスマホに転送できるモデルも増えているので、子どもの写真をパパや祖父母と共有するのも手間なくできますよ。

安くても5万円前後もするカメラを買うには、なかなか勇気が必要。失敗しないためには、まず“キホン”を押さえることが重要です。今後、カメラの購入を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(文・明日陽樹/考務店)