赤ちゃんのベビーバス 購入前に知りたいタイプとメリット

赤ちゃんのベビーバス 購入前に知りたいタイプとメリット

第74回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
おむつや肌着、ベビーベッドなど、赤ちゃんが生まれたら準備すべきものはたくさんありますよね。そしてもうひとつ、忘れてはならないのが、「ベビーバス」。赤ちゃんが生まれて間もない頃は、まだ大人と一緒にお風呂に入ることができないから、清潔な状態に保つにはベビーバスが便利です。しかし、ベビーバスは意外と色んな種類があって、選ぶのが大変。そこで今回は、ベビーバス選びに失敗しないよう、あらためてそれぞれのタイプとその特徴をおさらいしましょう!

ベビーバスはおもに5種類

ひと口に「ベビーバス」といっても、その種類や特徴は様々。タイプ別に分けると、おもに以下の5つに分類できます。

(1)「床置きタイプ」
(2)「エアータイプ」
(3)「マットタイプ」
(4)「シンクタイプ」
(5)「折り畳みタイプ」

ベビーバスを購入する際は、これら5種類のベビーバスの特徴と、「どこで使うのか」、そして「どこにしまうのか」という“2つの場所”を意識するとよさそう。

王道ベビーバスといえば「床置きタイプ」

もっともなじみのあるベビーバスともいえる床置きタイプの特徴は、なんといってもその丈夫さ。また、安定感もあり赤ちゃんをしっかりと支えることができ、サイズも比較的大きめで、赤ちゃんを入れても余裕があるので、沐浴もおっかなびっくりの新米ママは特に使いやすいかもしれません。

ただし、その大きさはメリットでありながら、時にデメリットにもなります。折り畳んだり、分解したりできないので、収納場所を確保するのはちょっと大変かも…。

収納重視なら「エアータイプ」

空気を入れたり、抜いたりできる「エアータイプ」は、収納場所の確保が難しい家庭におすすめ。空気を入れれば先ほどの「床置きタイプ」のように赤ちゃん用の浴槽になり、使わない時には空気を抜いてたたんでおけば家具と家具のスキマにも収納できますよ。

また、まるで浮き輪のようにやわらかくてふわふわしているので、赤ちゃんが頭をぶつけるなどしても、比較的ダメージが少ないのは安心です。

しかし、「床置きタイプ」のような丈夫さはなく、どこかにぶつけたり、ひっかけたりするだけでも壊れてしまうこともあるので、取扱いには要注意!

台所や洗面所で済ませたいなら「マットタイプ」

厚手の防水マットをシンクや洗面台にはめることで、お風呂に早変わりするのが「マットタイプ」。手軽に使うことができるので、とっても便利です。使っていない時には、丸めておけばコンパクトになるので、収納場所問題ともオサラバ。また「床置きタイプ」などとは違い、しゃがまずとも沐浴できるので、ママやパパの足腰への負担も軽減できますよ。

ただし、シンクや洗面台にうまくはめこまないと水が溢れてしまう可能性もあるし、場合によっては、大きめな赤ちゃんだと窮屈になってしまうこともあります。

“いいとこどり”の「シンクタイプ」

「床置きタイプ」と「マットタイプ」のいいところを押さえたベビーバスが、「シンクタイプ」です。素材的には「床置きタイプ」に近くて丈夫、「マットタイプ」のようにシンクや洗面台にはめ込んで使うので、カラダへの負担が少なく済むのは、大きなメリットといえそう。

ただ、やはり収納しづらいというのは、デメリット。まさかシンクや洗面台にはめっぱなしにはできないし、「床置きタイプ」に比べサイズは小さめではありますが折り畳んだり、分解したりできないので、収納場所の確保は難しいかもしれません。

「折り畳みタイプ」の注目度が急上昇

近年、じわり人気を上げているのが、「折り畳みタイプ」のベビーバス。沐浴用のベビーバスは、使いやすさのほか、大きさや収納が多くのママ・パパの悩みのタネでした。その悩みを解消してくれるのが、まさに「折り畳みタイプ」というワケ。プラスチック製の「折り畳みタイプ」は、同じく折り畳める「エアータイプ」よりも頑丈なので、注目度が高まっているようです。

番外編:「ベビーバスを買わない」という選択

一般的に、沐浴期間は約1カ月とされています。そのため、わざわざベビーバスを買わずに乗り切るという人も少なくないのだとか。では、その場合どうやって乗り切るのか…それはズバリ「家にあるもので代用」です。

ネット上でも多く散見されるのは、「衣装ケース」をベビーバス代わりにする方法。衣装ケースなら多くの家庭にあるものだし、たしかに、大きさなども「床置きタイプ」と大差なさそう! なかには大きめのバケツで乗り切ったといった声もありました。そのほか、ベビーバスの「レンタルサービス」を利用する人も増えているようです。

ベビーバスは色んな使い方ができる!

繰り返しになりますが、赤ちゃんの沐浴期間は約1カ月。せっかく買ったはいいものの、すぐに使わなくなるなんてなんだかもったいない気がしませんか? じつは、ベビーバスは沐浴以外にも色んな使い方ができるんです!

赤ちゃん用の洗濯桶に!

大人用と赤ちゃん用で、洗剤を分ける家庭は多いもの。しかし、洗剤を変えたり、洗濯物を分けたりしても、結局同じ洗濯機で洗っているから不安…というママも。そんな時こそ、ベビーバスの出番。風呂桶では小さすぎますが、ベビーバスは大きさ的にも余裕があって、洗濯だってラクチンです。

夏場なら簡易プールにもなる♪

子どもがまだ小さいなら、子ども用プールとしても活用できます。特にエアータイプは素材もプールと似ているので、わざわざ両方購入する必要がなくなりますよ。

「マットタイプ」は使い勝手バツグン!

「マットタイプ」のベビーバスは、小さい子どもと一緒にお風呂に入る時のすべり止めやおむつ替えマット、子どものプレイスペース用マットなど、色んなシーンで大活躍する便利アイテムです。お昼寝マットとして使用すれば、おむつがズレておしっこが漏れてしまった時もちょっぴり安心♪

キャンプなどのアウトドアでも役立つ

春のピクニックや夏の花火大会、秋のキャンプなど、アウトドアで役立つのが、「エアータイプ」や「折り畳みタイプ」のベビーバス。水や氷を入れておけば、飲み物や傷みやすい食材をストックしておくのにピッタリなんです! しかも、車に積む時にはコンパクトにできるので、かさばらないのもうれしいですよね。

今回は、5種類のベビーバスの特徴やメリット、そして沐浴以外の活用法を紹介しました。それぞれを比較して、自分たちが使いやすいベビーバスはどれなのか、ぜひ参考にしてみてください。
(文・明日陽樹/考務店)