変化を感じるのは夫婦の関係性
※CESに出展する服部さん
8年近く、赤ちゃん周りのテクノロジー開発をしているという服部さんは、ここ数年で大きな変化があると感じているといいます。
「正直なところ技術については、ここ数年、それほど劇的に変わっているというわけではありません。そんな中で変わったなと思うのは、夫婦の関係性です。
『パパっと育児@赤ちゃん手帳』にいは泣き声診断のほかに、授乳やおむつ替えといった行動の記録、いわゆる『育児ログ』を記録する機能があります。開発を始めた当時、ターゲットの中心だったママに『育児ログをパパと共有してはどうか?』と提案すると、『パパが何もしないのに、記録だけ見て口を出してくるのは嫌』といった反対意見を多く聞きました。
開発のきっかけのひとつに、育児ログを共有することで、夜泣きをはじめとする子育ての苦労をパパも知ることができるのではないか?という考えがあったのですが、あまり受け入れられませんでした。
しかし、ここ数年は、むしろパパと育児ログを共有したい!といいう声の方が多く聞きます。イクメン文化の浸透もあるのかもしれませんが、やはり『夫婦で一緒に育児をする』という関係性に変わってきたように感じますね。
もちろん、共有することに関しては、日記に書き込むといったアナログな方法よりも、デジタルデバイスの方が便利なので、デジタル技術を利用した開発をしている立場としては、共有に対して前向きになることはいい風潮だと感じています」
テクノロジーの進化によって、子育てをとりまく環境の変化もありますが、それを実際に使う人たちもまた、時代に応じて変わっていくようです。これからいったいどんな最新技術を駆使したアイテムが登場し、どんな夫婦がそれを使っていくのでしょうか?その変化に注目していきましょう!
取材協力:株式会社ファーストアセント
配信: パパコミ
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