母乳は○○からできている?8割のパパが知らないこと

赤ちゃんにとって大事な栄養源となる母乳。赤ちゃんが小さい時にしか出ない不思議で神秘的な存在です。そこには多くのパパが知らないことがあるのです!母乳の知識を広めるなど、子育てに関する様々な情報を発信している株式会社こそらぼの代表で、自身も子育て中のパパである久保主税さんに教えていただきました。

実はまだ知られていないことが多い

国を問わず、人種を問わず、世界中どこでも子育てに深く関わる母乳。やはり、世界中で研究されているのでしょうか?

久保「そもそも母乳という言葉は約100年前に作られた言葉で、実は研究もあまりされていません。

ただ、動物の乳の研究は特に牛乳を中心に相当に進んでいるので、そこで得た知見を人の乳に当てはめて考えるというようなことも動き出しています。今後は、アレルギーや産後うつなどの疾患と母乳の関係などの研究が進むのではないかと期待されていますが、意外なほど研究が進んでいないのが実状です」

わからないことが多いとはいえ、母乳の基本的な成分や、母乳ができるメカニズムについては、わかっていることもいろいろあります。人間の体からミルクの様な液体が出てくるだけでもとても不思議ですが、母乳は何からどのように作られているのでしょうか?

久保「パパを対象としたある調査で8割が知らなかったことがあります。それは、母乳が血液からできているということ。白血球は、なんと血液中よりも100~500倍多く、外敵から身体を守るための免疫の機能が働くようになっています。

そして、母乳は血液が乳腺を通過しながら生成されるのですが、1ミリリットルの母乳を作るのに、通過する血液は400~500ミリリットルとかなりの量。生後1ヶ月の赤ちゃんが1日に飲む量は概ね650ミリリットルと言われているので、約300リットルの血液が乳房を通過していることになります。たった1日で300リットルです!

これだけ考えてもママは相当な体力を消費しているように感じます」

300リットルといえば、大きいペットボトルで150本分!とんでもない量ですね・・・・・・。

1回の授乳でも母乳の成分は変わっていく

気になる母乳に含まれる成分はどのようなものなのでしょうか?

久保「出産後、2、3日目に初めて出る母乳のことを『初乳』と言いますが、これは母乳の中でも特に白血球を豊富に含んでおり、赤ちゃんがママのお腹の中で守られていたところから、いきなり外敵からの攻撃に立ち向かう必要があるときに、それをサポートする存在です。

そこから徐々に変化していき、生後2週間くらいの母乳は『移行乳』、1か月くらいすると成分が安定し、『成乳』と言われるようになります。

また、時期だけでなく1回の授乳の中でも飲み始めと飲み終わりで母乳中の成分が変わるとも言われていて、本当に不思議な存在なのです。また、母乳はママの感情や心理的状態によって変化するので、正確に測定することが難しいもの。それも、いまだにわかっていないことが多くある理由のひとつです。

では、栄養素についてはどうでしょうか。母乳に含まれる栄養素は脂肪(3.5%)、タンパク質(1.1%)、糖質(7.2%)で、9割が水分です。成長するためのエネルギーは糖質から得ていると考えられます。『牛乳』と比較すると、水分は同じく9割ですが、糖質(4.5%)、タンパク質(2.9%)とその構成が違っています。ちなみに他の哺乳類の母乳も人間とは栄養素の構成は違い、水中や寒い地域に暮らすクジラやアザラシは水分が少なく、脂肪が多くなっています。

また、牛乳に乳酸菌がいることは多くの人たちは知っていますが、母乳にも乳酸菌がいます。この乳酸菌は赤ちゃんの腸管で外部からのウィルスの侵入を防御する免疫の機能の役割を果たしています。いろんな外敵からの攻撃で病気にかかりながら、抗体を作り、免疫を獲得しながら、身体を丈夫にしていきます」

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