【常温・冷蔵・冷凍】大根が長持ちする保存方法で、ムダなく1本使い切ろう!

【常温・冷蔵・冷凍】大根が長持ちする保存方法で、ムダなく1本使い切ろう!

冬が旬の大根は、煮物や汁物、炒め物に大根おろしなど、さまざまな料理に活躍してくれます。ですが、大根はサイズが大きいため使い切れずに傷ませてしまうことも。今回は大根が長持ちする保存方法を、常温・冷蔵・冷凍の場合に分けて解説します。正しい保存方法を知れば、大根まるごと1本買っても使い切ることができますよ。

大根を長持ちさせるコツ

大根は丸ごと1本なのか、すでにカットされているのかで保存方法が異なります。丸ごと1本のものは涼しい時季であれば室温でも保存ができますが、カットされたものは冷蔵保存が基本です。

どちらの場合も、以下の3つのポイントを押さえることが長持ちのコツです。

大根の葉は切り落としておく乾燥させないように対策する可能な限り立てて保存する

丸ごと1本であれば1ヶ月程度保存できますが、一度カットすると1週間程度が保存の目安となります。すぐに使う予定がなく、長く保存したい場合は丸ごと1本の状態で買うといいでしょう。

大根の保存方法

続いて冷蔵、冷凍、室温の場合に分けて、大根の保存方法を解説します。

【冷蔵】基本は冷蔵庫の野菜室へ(保存期間:1週間)

1週間程度で使い切る場合は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。大根の状態別で適切な保存の仕方は変わりますので、それぞれ手順を解説します。

カットされた大根の場合

1/2などの大きさにカットされた大根の保存期間の目安は、1週間から長くても10日程度です。この期間内に使い切れる場合は冷蔵庫の野菜室で、使い切れない場合は冷凍保存しましょう(冷凍方法は後述)。

葉がついている場合、葉を残しておくとその部分から乾燥が進むため切り落としましょう。大根はラップでぴったりと包み、頭の方を上にして立てて保存します。大根が不安定で立てられない場合、カットした牛乳パックなどに差し込むと安定して立てられます。

大根の切り口のみにラップをかけると、切り口以外からも乾燥が進んでしまいます。必ず全体にラップをかけましょう。

食べやすい大きさに切った場合

乱切りやいちょう切りなど、食べやすい大きさに切った大根の場合、密閉容器やポリ袋などに入れます。冷蔵庫(野菜室よりも、温度が低い冷蔵室が好ましい)で保存し、2~3日を目安に使い切りましょう。切らずに保存した場合に比べて保存期間が短くなるため、作りたいメニューが決まっているときに切るようにしましょう。

丸ごと1本の場合

丸ごと1本の場合でも、夏などの暑い時季であれば冷蔵庫で保存します。スペースがあるなら、大根を丸ごと新聞紙かキッチンペーパーで包み、大きめのポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。この場合、個体差はありますが2~3週間ほど保存できます。

冷蔵庫にスペースがない場合は、カットしてラップに包む方法で保存しましょう。

調理済みの場合

調理ずみの大根を冷蔵保存する場合、密閉できる容器などに入れて保存します。水分が残っていると傷みやすいため、煮物や炒め物はできるだけ汁気を飛ばしましょう。

生のままのサラダや和え物は1~2日、煮物や炒め物は2~3日を目安に食べきりましょう。

【冷凍】長期保存には冷凍がおすすめ!おでん・煮物・大根おろしに最適(保存期間:約1ヶ月)

大根は冷凍すれば1ヶ月程度日持ちさせることができます。冷蔵保存(1週間~10日)より長く保存したい場合や、おでん・煮物・大根おろしなどすぐに使えるようにカットしたものを長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。

大根は生のまま冷凍してOK

大根を輪切りや乱切りなど使いたい大きさに切り、冷凍用保存袋に入れて凍らせます。このとき下茹でする必要はありません。

ただし、大根は水分量が多い野菜なので、冷凍することで凍った水分が膨張して大根の繊維を壊してしまい、解凍後もぐにゃっとした食感になります。

そのため冷凍した大根は、素材の食感を楽しむサラダなどには向きませんが、繊維が壊れることを活かしておでんや煮物に活用するのがおすすめです。壊れた繊維のすき間に調味料が入り込みやすくなり、生の状態の大根を煮込むより味がしみ込みやすく、時短にもなります。解凍するときは、凍ったまま煮汁の中に入れればOKです。

大根おろしにすると食感が変わりにくい

一方、大根おろしにして冷凍すれば、食感を変えずに保存することができます。軽く水けを切った大根おろしを1回分ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて凍らせます。

使うときは自然解凍か、流水解凍してください。解凍したものを加熱せずそのまま食べる場合、冷凍してから2週間程度を目安に食べきりましょう。

【常温】丸ごと1本の場合のみ常温保存OK(保存期間:約1ヶ月)

丸ごと1本の場合、夏以外の涼しい時季であれば常温で保存できます。葉がついていると葉の部分から乾燥してしまうため、葉は切り落とします。新聞紙に包んで、涼しい場所に立てて保存しましょう。個体差はありますが3週間から1ヶ月ほど保存できます。ときどき様子を見て、大根の表面が乾燥してきていたら早めに使い切りましょう。

土付きの大根の場合、土が温度や湿度の変化から大根を守ってくれるため、大根がより長持ちします。長く保存したいなら土は洗い流さないようにしましょう。

土付き大根は埋めると長期保存できるが、スーパーで買った大根はNG

土付きの大根であれば、「土中保存」という土に埋める保存法があります。大根の葉を切り落とし、20~30cmほどに掘った穴に斜めに寝かせ、土をかけておくと2~3ヶ月ほど保存できます。

大根が育った環境に近づけるのが土中保存のポイントなので、スーパーで売られている洗った大根は土中保存できません。土付き大根のみに当てはまる保存方法なので注意しましょう。

※参照:JA北越後 野菜の保存・貯蔵 温度と湿度に配慮して

関連記事: