マザーズリュックが人気の理由

近年、赤ちゃんとのお出かけ用バッグとして、「マザーズリュック」を選ぶママが増えているようです。どういった点が、リュックタイプの魅力なのでしょうか?
まずは、マザーズリュックが子育て中のママに選ばれる、ふたつの理由について見ていきましょう。
両手が空く
まず挙げたいマザーズリュックのメリットは「両手を空けられること」です。赤ちゃんと出かけると「荷物がなければ楽なのに!」と思うシーンが頻繁に訪れます。
たとえば、トートバッグを使っていると、肩から持ち手がずり落ちてしまうことがよくあるでしょう。普段なら気にも留めないことですが、両手で赤ちゃんを抱いているとなれば、話は別です。
また、手をつないで歩くとき、ベビーカーに乗り降りさせるとき、写真を撮りたいときなど、荷物によって動きが制限されてしまい、ストレスになることが多々あるのではないでしょうか。
1人で出かけたときもリュックタイプは便利ですが、赤ちゃん連れになると、さらにありがたみを実感するでしょう。
疲れにくい
「大荷物の負担を感じにくい」という点も、マザーズリュックのメリットでしょう。
赤ちゃん連れで出かけるとなると、荷物は1人で出かけるときの何倍もの量になります。その重さが肩や腕の1点に集中すると、疲れや痛みを感じやすくなるでしょう。
一方、リュックのように両肩に重さが分散できると、重量自体は変わっていないのに、負担が軽くなったように感じられます。子育ては体力勝負ですから、負担はなるべく少ないに越したことはありません。
選び方のポイント

同じマザーズリュックでも、使いやすいと感じるかどうかは人によって異なります。購入するときに注目したいのは「容量」「軽さ」「デザイン」の3点です。
ここでは、それぞれ選び方のポイントを知り、自分に必要なスペックを整理していきましょう。
荷物に合わせて容量を選ぶ
マザーズリュックは「必要な荷物を、余裕をもって入れられるサイズのもの」を選ぶことが重要です。赤ちゃんとお出かけするときの必需品には、次のようなものが挙げられます。
・オムツ替えセット
・授乳グッズ
・離乳食
・着替え
・おもちゃ
・水筒やおやつ
・自分の荷物
・ブランケット
これらをすべてマザーズリュックに入れるかどうかは、移動手段によって異なります。車移動がメインであれば、着替えやミルクの予備などを、車に置いて出かけることが多いかもしれません。
自分のライフスタイルを再確認して、持ち運ぶ荷物をリストアップすると、マザーズリュックの理想の大きさがイメージしやすくなるでしょう。
負担の少ない軽量タイプを選ぶ
「候補を絞りきれない」というのであれば「リュック自体の軽さ」から選ぶのもおすすめです。リュックの中身だけでも重いうえに、赤ちゃんと2人きりのお出かけならば、抱っこする余力も残しておく必要があるでしょう。
背負っている時間が長くなるほど、わずかな重量の差が大きな負担になってきます。デザインが好みのリュックでも、重いものだと出番が少なくなってしまうかもしれません。
大容量リュックでも、500g前後のものがたくさん見つかります。ナイロンやポリエステルといった軽い素材でできているものや、軽量設計されているものなど、お出かけに活躍しそうなリュックを探しましょう。
パパも使うならシンプルなデザインを
パパと共用で使うのであれば「シンプルであること」を条件に加えておくことをおすすめします。「いかにも女性向け」といったデザインは避けた方が賢明です。
普段は自分がメインでマザーズリュックを使うとしても、休日のお出かけではパパに荷物を任せることも多いでしょう。パパ1人で赤ちゃんとお出かけすることもあるかもしれません。
そういった場合も、シンプルでユニセックスなデザインなら、パパも抵抗なく使えます。マザーズリュックのくくりにこだわらず、大容量リュックから選んでもよいでしょう。
機能性もしっかりチェックしよう

ママにとって使いやすい機能が備わっているかどうかは、マザーズリュックを選ぶうえでもっとも重要といっても過言ではありません。ここでは、購入前にチェックしておきたいポイント3点を紹介します。
ポケットの位置や数を確認
マザーズリュックは「ポケットの位置や数」が使い勝手のよさに大きく影響します。必要なものをすぐ取り出せるよう、整理整頓に便利な「内ポケット」の数を確認しておきましょう。
収納力のある「サイドポケット」があれば、ペットボトルやスマホなど、たびたび出し入れするものを入れておけます。
とりわけ重宝するのが、背中に接する部分にある「背面ポケット」です。何かとメリットの多いリュックですが、荷物を取り出すときに肩から下ろさなければならないのが、数少ない難点のひとつといえます。
その点、背面ポケットがあれば、リュックを背負ったまま中身に手が届きます。財布や鍵類を収納すれば、防犯の面でも役立つでしょう。
使い分けができる設計は便利
どのようなシーンにおいても、リュックタイプがベストというわけではありません。ときには、トートバッグやショルダーバッグの方が便利だと感じることもあるでしょう。
ひとつのバッグに何役もこなしてもらいたい場合は「2WAY・3WAYと形を変えて使える設計のバッグ」が便利です。バッグによってはベビーカーやカートに引っかけるフックが付属しているものもあります。
撥水加工なら水や汚れに強い
赤ちゃん用の荷物には、水気を含んだものが多くあります。たとえば、ミルク用のお湯・スタイなどの汚れもの・汚れたオムツなどです。公園遊びの際には、ほこりっぽいベンチにバッグを置くこともあるでしょう。
このように、通常のバッグよりも汚れやすい環境で使用するマザーズリュックは、お手入れの楽な「撥水加工が施されたもの」がおすすめです。
撥水加工の生地なら、拭き取るだけで水や汚れを落とせることがほとんどです。突然雨に降られても、中身までグッショリといった大惨事を防いでくれるでしょう。
マザーズリュックの人気ブランド

人気ブランドには、多くの人から愛される理由があります。「確かな品質のリュックがほしい」という場合は、信頼のおけるブランドから選んでみてはいかがでしょうか。
ここでは、子育て中のママから注目されている、人気の3ブランドを紹介します。
マリメッコ
「マリメッコ」はフィンランド発祥のブランドで、日本にも多くのファンがいます。コントラストの強さが印象的なデザインの「ウニッコ柄」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
バッグのほかにも洋服や生活雑貨など、幅広いアイテムを展開しています。どの商品も使い心地のよさが重視されており、トレンドを追っているわけではないのに古くさく見えません。
目を引くプリント柄だけではなくベーシックなタイプのバッグも多く、マザーズバッグとしても定評があります。
アネロ
2005年に誕生した「アネロ」は、大阪に拠点を置く株式会社キャロットカンパニーのオリジナルブランドです。「取り立てて個性的というわけじゃないけど、使いやすそう」といった印象のバッグが数多くそろっています。
生地が丈夫でお手ごろ価格なのが特徴で、発売後わずか2年で看板商品となった「アネロリュック」は、いまだ人気の衰えを見せません。
アネロリュック以外のバッグにも、機能面が充実したものがいくつも見つかります。特にマザーズリュックとして売り出されているわけではありませんが、子育て世代に根強い人気があるようです。
アニエスベー
パリ生まれの「アニエスベー」は、ユニセックスなデザインを得意とするファッションブランドです。知名度・信頼度ともに高く、もはやロゴ自体が代表的デザインとなっています。
「シンプルでカジュアル、かつ上品に見える」、これがアニエスベーならではの魅力といえるでしょう。高品質な生地や丁寧な縫製で仕上げられたバッグは、いつものカジュアルスタイルをワンランクアップさせてくれます。
「きれいめカジュアルが好き」「パパと一緒に使う」という人は、アニエスベーのバッグを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
機能的で使いやすいマザーズリュック

月齢の低い赤ちゃんほど、外出時の苦労が多くなります。ポケット数が多いことや撥水性があることなど、なるべくストレスなく使える機能を備えたものを選ぶことが肝心です。
ここでは、機能性・容量・使い勝手に優れたものから厳選した、4点のマザーズリュックの詳細を見ていきましょう。
Cosyland「マザーズバッグ」
「Cosyland(コージーランド)」のマザーズリュックのマチ部分は、幅25cm×奥行き17cmです。メインポケット上部のファスナーを開けると、このマチと同じだけバッグの入れ口が広がります。
内ポケットが5カ所あるため、インナーバッグがなくても小物の整理がしやすいでしょう。背中側にあるポケットは防水素材でできており、ぬれた小物をしまうときのビニール袋代わりに使えます。
入れ口の端にはUSBポートの収納口があり、内部にバッテリーをセットしておけば、バッグを開けなくてもスマホを充電できて便利です。
OUTDOORMASTER「マザーズバッグ」
「OUTDOORMASTER(アウトドアマスター)」のマザーズバッグは、アウトドア用品メーカーならではの頑丈さが特徴です。幅広のショルダーベルトは荷重を分散でき、想像するよりも軽々と荷物が背負えます。
生地には撥水加工が施されており、突然雨に降られても内部まで水が染み込みにくい仕様です。おそろいの防水生地で作られたオムツ替えシートも付属しています。
内部にあるキーチェーンも便利な機能です。ナスカンに、なくしがちな鍵類を引っかけておけば「家の鍵が見つからない!」と、赤ちゃんを抱いたまま玄関先で慌てずに済むでしょう。
Bebamour「マザーズリュック」
「Bebamour(ベビーアムール)」のマザーズリュックも、収納力抜群です。内部に複数の仕切りポケット、外側に保温機能つきのスペース、側面にティッシュの取りやすいスリット入りのポケットが装備されています。
背面のポケットは、長財布やパスポートも入る大きさです。背負ったままポケットから中身を取り出せるため、赤ちゃん連れでの海外旅行でも重宝するのではないでしょうか。
裏地は落ち着いた印象の紫色です。全体的にカジュアルな雰囲気で、パっと見ではマザーズリュックに見えません。
Shaelyka「マザーズリュック」
「Shaelyka(シャエリカ)」のマザーズリュックは、背面とショルダーベルトがメッシュ素材で通気性がよく、暑い時期の不快感を軽減できるでしょう。
内外合わせて11カ所とポケットの数も十分で、整理整頓が苦手な人にぴったりです。便利な背面ポケットやベビーカー用フックもあり、機能面は申し分ありません。
特筆すべきは、メインポケットの背中側にある仕切りにクッション素材が使われていることです。クッションを別で用意することなく精密機器を持ち運べるため、タブレット派のママとも相性がよいでしょう。
男女兼用で使えるマザーズリュック

パパと一緒に使うなら、男性が持っても「かっこいい」と思えるユニセックスなデザインがおすすめです。とはいえ、ママも使用するため、メンズライクではあっても無骨すぎないものがよいでしょう。
ここでは、無駄のないすっきりとしたフォルムと、使い勝手のよさを兼ね備えたマザーズリュックを紹介します。
アニエスベー「GL11 E BAG マザーズバッグ」
「GL11 E BAG マザーズバッグ」は、「さすがはアニエスベー」といったシンプルかつスタイリッシュなデザインが魅力です。たとえ赤ちゃんを連れていない男性が持っていても不自然ではありません。
弾力のあるオムツ替えシートが付属し、キーストラップやペットボトル用ポケットなどもあります。メインポケットの仕切りは4カ所です。
表地がナイロン製ではありますが生地はしっかりしており、大事にすれば長く使えるでしょう。軽量で収納力があるため、子育てがひと段落したあとは通勤バッグとしても利用できそうです。
Sweet Mommy 「マザーズバッグ」
「Sweet Mommy(スイートマミー)」の「DAILY」は、レインコートに近い撥水力を持った高密度ナイロンで作られています。ナイロンにありがちなシャカシャカ感はありません。
リュックと抱っこ紐を同時使いするときも、胸元の接続部分を外せば赤ちゃんを抱っこしたまま荷物を下ろせます。中身を取り出す機会の多い買い物中にも、大活躍するのではないでしょうか。
ポケットは大小合わせてトータルで10個ついています。これだけあれば、バッグのなかで小物が行方不明になることもなくなりそうです。カラビナのついたベビーカーフックも2個ついています。
アーバンリサーチ ドアーズ「3WAYマザーズリュック」
「アーバンリサーチ ドアーズ」は、ベーシックで着心地のよいデザインを提案するアパレルメーカーです。「3WAYマザーズリュック」もすっきりとシンプルで服装を選びません。
リュックの収納力はもちろんのこと、付属のサコッシュがおすすめのポイントです。かさばる荷物はリュックに、スマホ・財布・鍵といった貴重品はサコッシュにと使い分けてもよいでしょう。
リュック・サコッシュ・リュック+サコッシュの3WAY使いができるうえ、どのように使っても両手はフリーのままです。子育て世代にうれしい組み合わせのバッグといえます。
マザーズバッグにも使えるリュック

一般向けに作られているものであっても、素材や機能を満たしていれば、マザーズリュックとして便利に使えます。子育て世代以外からも注目を集める、人気リュック3点の機能をチェックしましょう。
マリメッコ「Buddy バックパック」
「マリメッコ」の「Buddy バックパック」には、原色も、シンボルともいえる花柄も使われていません。ワントーンでシンプルにまとめられたリュックは、使う人を選ばないベーシックなデザインです。
普段使いにも旅行にも使い勝手がよいということで、性別問わず幅広い年齢層から人気を集めています。仕切りは少ないですが、ポケット数が多いためマザーズバッグとしても使いやすいでしょう。
背中に接する面には厚手のパッドがついているため、中身に凹凸のあるものを入れても不快感はありません。カラーはブラック・チャコール・ブラウン・ネイビーの4色展開です。
・商品名:マリメッコ Buddy バックパック
アネロ「ポリキャンバス 口金リュック」
口金リュックは「アネロ」のアイコン的アイテムです。「開口部が大きくて使いやすい」と、見た目と機能性を兼ね備えたデザインから人気に火がつきました。
「CROSS BOTTLE 口金リュック」は、ペットボトルをリサイクルしたポリエステルキャンバス地で作られています。水をはじくため、何かと汚れやすい育児中には、特に使い勝手のよさを実感できるでしょう。
なお、ポケットは外側にひとつ、サイドにふたつあります。レギュラーサイズの容量は約18lです。
フェールラーベン「リュック KANKEN」
「KANKEN」は、かっちりとしたスクエア型が印象的です。耐久性に優れた丈夫な素材で作られており、リュックとしても手提げバッグとしても使えます。
入れ口はスーツケースのようにパカッと開くため、オムツや着替えも収納ケースにしまうように入れやすいでしょう。サイドにふたつのポケットと外側にファスナーつきのポケットがひとつあります。
容量は16lとマザーズバッグとしてはやや少なめです。コンパクトで、印象的なフォルムのため、赤ちゃんの荷物を入れるためだけでなく、ファッションを意識した普段のお出かけ時にも活躍しそうです。
まとめ
赤ちゃんとのお出かけには、大容量のバッグが必須です。ポケットがたくさんあるものなら、大量のお世話グッズを効率的に収納できるでしょう。抱っこメインの赤ちゃん時代はもちろん、歩き出してからも、両手の空くマザーズリュックが活躍する場面は多々あります。
とはいえ、必要な容量や機能は人によって様々です。ライフスタイルや赤ちゃんの月齢に合っているかよく吟味して、お出かけがより楽しくなるようなマザーズリュックを購入しましょう。