精子の状態を知るためにはどうすればいいの?
精子の状態は、泌尿器科や不妊外来などで受けられる精液検査で、精液量や精子濃度、運動率や精子の形、感染の有無などがチェックできます。ただし、精子の状態は毎日変化するので、複数回の測定結果をみて傾向を判断することが大切になります。ただ、やはりまだ検査のために、病院やクリニックに行くことに抵抗を感じる男性が多いようですね。
そこで利用したいのが、「home sperm check(ホーム・スパーム・チェック)」と呼ばれる自宅で手軽に日々の精子の状態を知ることができるセルフチェックです。スマホのアプリと専用の顕微鏡レンズで、精子の濃度と運動率をセルフチェックすることができる「Seem(シーム)」を活用すると便利です。
「Seem」は、必要なものがキットになっているので、あとはスマートフォンを用意すればOK。ダウンロードしたアプリで精液の動画を解析し、その場ですぐに、精子の濃度や運動率がわかります。気になったときにいつでも自宅で調べることができるので、妊活を進めるうえで大いに役立つでしょう。生活を改善しながら、精子の状態がどう変化しているのかを観察していくことで、妊活を効率よく進めていくことができます。
【解析結果の一例】
精子濃度と運動率が、WHOの基準を下回ると自然妊娠が難しいとされています。「Seemを使うとアプリ上で簡単に基準値との比較ができます。
※「Seem」は精液簡易測定ツールです。医療機関での診断に代わるものではなく、また、確定的な診断を行うものではありません。必要に応じて医療機関を受診するようおすすめいたします。
妊活に精子のセルフチェックを取り入れよう
男性不妊は、決して少なくありません。不妊は女性だけの問題ではないことを、まず知ることが大切です。男性の不妊に精子の状態が関係していることは明らかです。そのため、妊活をはじめたタイミングで、早めに精子の状態がどうなっているのかを調べることが重要なポイントになってきます。
自宅で手軽に精子の濃度と運動率をチェックできるツール「Seem」を活用すれば、受診の動機づけになりますし、何よりも、男性が妊活を「自分ゴト」として捉えるきっかけとして有効です。妊活をはじめたら、まずは男性が精子の状態をセルフチェックする。このスタイルが、女性だけの負担にならない、新しい妊活の形になると期待しています。
配信: カラダのキモチ
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