5歳児の発達と成長のまとめ。運動や言葉、反抗期について解説

第33回 知っておきたいママ情報
5歳児は心身ともに発達する一方、自我が強くなるため反抗期とその対策に注意したい時期です。5歳児の成長と反抗期について事前に知り、対策を練っておきましょう。小学校入学前に必要な準備と、健やかな心を育むためのおすすめ絵本も紹介します。

5歳児の身長と体重

初めての子育てに奮闘するママ・パパにとって、5歳児はひとつの節目です。幼稚園・保育園の卒園と小学校への入学を目前に控えた我が子の成長に、ハッとさせられたという人も多いのではないでしょうか?

5歳児は体格の変化も大きい時期です。5歳児の身長と体重は、一般的にどのくらいなのかを解説します。

男女の平均値

文部科学省の調査によると、2019年度における5歳児男子の平均身長は110.3cm、平均体重は18.9kgです。一方で女子は、平均身長109.4cm、平均体重は18.6kgと発表されています。調査対象は、4月1日時点で満5歳の子どもです。

ただし、これら数値はあくまで平均値です。医師などから特別な指摘を受けていないのであれば、個人差の範囲と考えてよいでしょう。

出典:令和元年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)の公表について

心も体も大きく成長する時期

5歳児が成長しているのは、体格だけではありません。心が成長してしっかりと自分の考えを持つようになるほか、筋力の発達により今までよりも自由に体を動かせるようになります。

5歳児の成長として代表的な変化を、大きく4つに分けてチェックしていきましょう。

複雑な動きができるようになる

5歳ころになると筋力や体力がつくことで、今までできなかったような複雑な動きがこなせるようになります。力強く躍動感のある動きができるようになったり、バランスが重要な平均台や片足立ちもできるようになったりするでしょう。

運動機能が高まることで、少し難しい運動にチャレンジしたがるのもこのころです。今までは怖がって近寄らなかったジャングルジムのてっぺんまでよじ登ったり、ブランコを思いっきり立ちこぎしたりする子もいます。

思いきり体を動かしているとさらに体力をつけられますが、ケガをしやすい時期でもあるので、大人は注意が必要です。

自分の気持ちを言葉にできる

5歳ともなると、自分の気持ちをある程度自由に言葉に表せるようになります。発音もはっきりとしてきて、大人ともしっかりコミュニケーションをとれるようになるでしょう。言葉遊びを覚えて楽しむ子どももいます。

口が達者になってきたなと感じるのも、5歳ごろです。大人が叱っても素直に認めず、口答えや言い訳をしてくることがあります。

急に生意気になったように感じて戸惑ってしまうママ・パパもいますが、これも子どもの言語能力が順調に成長している証拠だと、前向きに捉えましょう。

数や文字への理解が深まる

脳が発達し、数や文字を理解し始めるのも5歳児の特徴です。数の大小や時間の概念を理解し始めて、日常生活の会話に取り入れ始めます。

文字への理解は、絵本の読み聞かせなどを通して興味を持ち始める子どもが多いでしょう。成長の早い子どもであれば、文字を覚えて自分の名前を理解したり、自分で簡単な絵本を読み始めたりすることもあります。

また、記憶力が発達して理解したことを長時間覚えていられるという特徴もあり、大人の出した複雑な指示でもある程度こなせるようになるでしょう。

自立した生活習慣が身につく

身体能力と理解力の向上も手伝い、5歳児は自立した生活習慣を徐々に身につけ始めます。お箸の使い方や掃除のしかた、食事中は席を離れないという基本的なマナーなど、大人が教えたルールを覚えて行動するようになるのです。

なかには、周りの状況を察知して行動できるようになる子もいます。言われなくても散らかったら片づけたり、汚れたものを洗ったりと自分で判断して行動するのです。

他にも、お出かけ前の着替えや食事の準備など、毎日同じ時間に行っていることであれば再現できる子もいて、大人は5歳児の成長具合に驚かされるでしょう。

5歳児にもある反抗期

5歳児になると語彙力や表現力、思考力が身についてきますが、これらが自我の発達と結びついて大人への反抗として現れます。自己中心的な発言や暴力など、今までは見られなかったような行動にショックを受けるママ・パパもいるかもしれません。

5歳児の反抗期について事前に学び、対処法を知っておくことで、我が子の反抗期を冷静に受け止められるようになります。

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口答えや暴力的な態度

5歳児は2~3歳ごろの「イヤイヤ」ばかり言っていた反抗期とは違い、言葉を巧みに使った反抗を見せます。「でも」や「だって」と言い訳をして自分を正当化しようとしたり、いつどこで覚えたのか分からないような単語で大人を言い負かそうとしたりするのです。

「バカ」や「アホ」、さらには「ウザイ」といった乱暴な若者言葉を使ってくることもあります。

体が発達してきた分、暴力に訴えることも出てくるでしょう。癇癪をおこして手当たり次第に周囲のものを投げたり、殴ったり蹴ったりすることもあります。

むやみに怒るのはNG

我が子のあまりの生意気さにカッとなることもあるかもしれませんが、むやみに怒ることは効果的ではありません。大人の圧倒的に強い言葉や力をぶつけられてしまうと、子どもは怯えてしまいます。間違いを理解して反省する前に恐怖で委縮してしまうのです。

とくに体罰は子どもの心に大きな傷を残します。体罰を受けた子どもは親からの愛情を疑ったり、自分の感情を抑え込むようになったりするのです。

子どもに寄り添った対応を

反抗期の5歳児に接するときは、子どもに寄り添った対応を心がけましょう。子どもの反抗的な行動の根底には、子どものメッセージが隠されているのです。

子どもの「自分だけでやってみたい」「思うようにいかなくて悔しい」という思いが反抗的な態度として現れているため、まずはその思いに共感してあげることが正しい対応といえるでしょう。気持ちを伝えられたと実感すれば子どもは満足します。

また、子どもの反抗に対して、何がダメだったのかを伝えることも大切です。乱暴な言葉使いでママ・パパが傷ついたことや、反抗的な行動で他の人にどんな迷惑がかかったのかを冷静に伝えて理解させましょう。

小学校入学前の準備も進める

5歳児には、身につけた方がよい知識がたくさんあります。とくに、学校生活に馴染むための生活習慣やマナーは、小学校入学前の時点でマスターしておいた方がよいでしょう。

5歳児にぜひ覚えさせておきたい知識として、代表的なものを3つ紹介します。

基本的な交通ルールを身につける

小学生になれば、子どもたちだけで学校に通学するようになるため、基本的な交通ルールはきちんと覚えさせて子どもの安全を守りましょう。

信号の見方や道路・横断歩道の歩き方、踏切はどうやって渡るかなどを一つひとつ教えます。自宅から小学校までの道のりを、親子で何回か行き来して練習するのも有効です。

ただ教えるだけではなく、なぜルールを守る必要があるのかを一緒に教えてあげましょう。「手を上げて道路を渡ると、車の人にもよく見える」「歩く人を優先してくれる横断歩道を渡ると安全」など、理由つきで説明すると子どもの理解が深まります。

時計を見て行動できるようにする

小学校では時間割に合わせて行動する必要があるため、時計を見て行動できるようにトレーニングすることが大切です。学校の時計はアナログ式であることが多いため、子どもには時計の針を見て時間を判断できるように指導しましょう。

普段から時計を基準に、子どもの行動を促すようにすると効果的です。「あと○分で好きなアニメの時間だよ」「○時はご飯の時間だよ」といったふうに、子どもの好きなものや毎日の生活習慣と結びつけて練習させると、時計の読み方をスムーズに身につけられるでしょう。

和式トイレを使えるようにする

最近の小学校は洋式トイレを採用しているところも多いですが、和式トイレの学校も多いものです。いざ小学校に入学したときに子どもが戸惑わないように、和式トイレの使い方を教えておきましょう。

子どもには、ズボン・パンツをおろしたらどうやってしゃがむか、どこに足を置くのか、どこに水洗レバーがあるのかなど、ひと通りの手順を教えます。和式トイレのある公園やデパート、祖父母の家などで実践を交えて練習することで、子どもの抵抗感も薄れるでしょう。

絵本で好奇心や探求心を刺激しよう

5歳児が絵本を読むことは、好奇心や探求心の刺激に繋がります。ストーリーに入り込んだり、登場人物に感情移入したりすることで、自分なりの困難の乗り越え方や周囲の人を思いやる心を育むのです。

ここでは、5歳児におすすめの人気絵本を3冊紹介します。

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わくわくがいっぱい「おしいれのぼうけん」

「おしいれのぼうけん」は、1974年の刊行以来、今も昔も子どもに大人気の一冊です。小さなころに読んだことがあるというママ・パパも多いでしょう。

保育園でミニカーを取り合い喧嘩した男の子2人が、罰として保育園のおしいれに閉じ込められるところからストーリーが始まります。おしいれの中には別の世界が広がっていて、敵役の「ねずみばあさん」に襲われた2人は、手を取り合って逃げ続けます。

素直になれない2人や、罰を与えた先生の気持ち、主人公たちを心配するお友だちなど、色々なキャラクターの視点で物語を見られるところがこの本の魅力です。

ちょっぴり不気味なおしいれの世界に、魅了される子も多いでしょう。お友だちとの関係性や、ルールを守ることの大切さも自然と学べます。

・「おしいれのぼうけん」
・「おしいれのぼうけん」

元気をもらえる「さっちゃんのまほうのて」

子どもに障がいへの理解と、差別のない優しい心を学んでほしいならおすすめの1冊です。

先天性四肢欠損という障がいを持った主人公の女の子「さっちゃん」は、生まれつき指がない右手をお友だちから変だといわれて傷つきます。しかし、お母さんやお父さん、お友だち、先生との交流を通して、自分を受け入れる勇気を身につけるというストーリーです。

とくに、お父さんがさっちゃんの右手を「まほうの手」だと肯定してくれるシーンは、読んでいる方まで元気をもらえます。障がいとは何かを子どもが初めて考えるきっかけにするなら、ぴったりの絵本です。

・「さっちゃんのまほうのて」
・「さっちゃんのまほうのて」

みんなで笑える「3びきのかわいいオオカミ」

「3びきのかわいいオオカミ」は、かの有名な童話「3びきのこぶた」をひねり、オオカミを主人公にした斬新さが話題となりました。

3びきのオオカミはレンガの家やコンクリートの家などを造るのですが、そのたびに悪者のブタがやってきます。電気ドリルやダイナマイトなど、凶悪な道具で派手に家を壊してしまうのです。

子どもたちはブタの豪快な壊しっぷりや、キャラクターが入れ替わったあべこべさに大喜びで読み進めます。しかし最後は、オオカミの過剰防衛ではなく柔軟で平和的なアイデアで大団円を迎えるのです。

ストーリーのユニークさはもちろん、子ども向けの分かりやすい教訓も印象に残る素敵な絵本です。

・「3びきのかわいいオオカミ」
・「3びきのかわいいオオカミ」

まとめ

5歳児は心も体も大きく発達し、できることが増えてきます。その分、自我が芽生えて大人への反抗的な態度も目立つようになるでしょう。むやみに怒りで抑えつけず、子どもに寄り添う態度で受け入れることが大切です。

5歳児は、小学校入学を目前に控えた大切な時期でもあります。社会の基本的なルールやマナーを教えたり、健やかな心を育む絵本の読み聞かせを行ったりして、5歳児の限られた時間を大切に過ごしましょう。

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