ベビーチェアはいつから必要になる?

ベビーチェアは、幼児が食事をするときに役立つ商品です。だいたいいつごろから購入を検討するべきなのでしょうか?食事以外でも使えるシーンはありますが、まずは離乳食の開始時期を目安にしましょう。
離乳食が始まるころから
ベビーチェアを使い始めるのは「赤ちゃんの首がすわり、1人で座れるようになるころ」です。おおむね、「月齢5〜7カ月ごろ」の離乳食が始まる時期にベビーチェアが必要になるでしょう。
食事以外のときはママが赤ちゃんを支えられますが、食べ物を口に入れるときは椅子が欠かせません。親子が食卓で一緒に食事を楽しむためにも、ベビーチェアを取り入れましょう。
特に、小さいうちは赤ちゃん1人の力で長時間姿勢を保つのは難しく、腰や背中を支えてくれるベビーチェアが必要となるのです。購入の際は対象月齢を確認し、子どもの成長に合ったものを選びましょう。
ベビーチェアの種類

ベビーチェアには、いくつかの種類があります。テーブルの高さや使用目的によって、使い分けましょう。背の高いハイチェアだけでなく、床で使えるローチェアやテーブルに固定して使うテーブルチェアなど種類は豊富です。
長く使えるハイチェア
ダイニングテーブルなど、大人も椅子に座って食事をする食卓向けのベビーチェアが「ハイチェア」です。大人と同じ目線で食事ができ、子どもの補助もしやすいでしょう。
椅子の高さが高く、座板や奥行き、足置きなどに「調節機能」がついているものも多いため、長く使えます。たとえば、足置きの高さを調節すれば、赤ちゃんだけでなく幼稚園・小学校と成長に合わせた使い方ができるでしょう。
小さい子どもにとっては高さがあり、安定感が重視されます。「転倒防止対策」がされているかは、しっかり確認しましょう。
安定感のあるローチェア
「ローチェア」は、背の低いテーブルや食事以外のシーンでも活用できるベビーチェアです。重心が安定し、多少の動きがあっても転倒のリスクは低くなります。
食卓として使っているテーブルが低い場合や、手軽に持ち運べるサイズ感を求めるならローチェアが向いているでしょう。
「折りたたみ式」で場所を取らないタイプも多く、初めてのベビーチェアにも適しています。小さい子どもでも足が床につくよう小ぶりに作られていることもあり、「3歳を過ぎるころ」には買い替えを想定しておきましょう。
持ち運びに便利なテーブルチェア
「テーブルチェア」は、名前の通りテーブルに椅子を取り付けて使うタイプのベビーチェアです。椅子の足がなくコンパクトな形状で、持ち運びにも適しています。
外出時や旅行など、普段とは違う環境で食事をするときにも役立つでしょう。ただし、テーブルを取り付け器具で挟んで固定するため、使用できるテーブルの形状や種類を選びます。
また、「テーブルの天板」と「チェアの固定器具」で子どもの体重を支えることとなり、大きくなってからも使えるタイプではありません。だいたい「3歳以下」の小さい子どもが、外出時も気軽に食事できるよう作られています。
選び方のポイント

ベビーチェアを選ぶときは、使える期間だけでなく性質もチェックしておきましょう。特に、素材や形状は日々のお手入れの手間や使用感にもかかわってきます。安全面にも気を配って、使いやすいものを選びましょう。
素材で選ぶ
ベビーチェアの素材は、商品によって異なります。安定感のある「木製タイプ」は、作りが頑丈で長く使えるでしょう。テーブルともデザインをそろえやすく、おしゃれな空間もつくれます。
「プラスチックタイプ」は、軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。テーブルが付属しているものも多く、手軽に使えます。
「撥水加工」を施した素材なら、水回りでも使いやすいでしょう。お風呂やキッチン周りで使うなら、水に強い素材がおすすめです。
お手入れのしやすさで選ぶ
ベビーチェアは食事の際に使うことが多く、食べこぼしなどの汚れも付着します。掃除や片づけの手間を考えて、種類を選びましょう。
テーブルが取り外せるものは、定期的に「テーブル部分の丸洗い」が可能です。椅子の部分にこぼれた食べこぼしも掃除がしやすいでしょう。
布や木など、汚れが付着しやすいタイプはその分掃除も大変になります。手軽さを求めるなら、汚れが染み込みにくい撥水タイプが適しているでしょう。
ベビーチェアのお手入れにどのくらいの時間がかけられるのか、毎日食事のときに使うものであるからこそ考えておきたいポイントです。
安全性を確認する
小さい子どもは、きちんと椅子に座ってくれるとは限りません。急に立ち上がったり、嫌がったりすることも考えられます。
特にハイチェアなど高さがあるものは、「チェアベルト」など安全ベルトがついているか確認しておきましょう。ベルトで固定するだけでも、子どものちょっとした動きに対応できます。
ベビーチェアの機能だけでなく、使い方も重要です。子どもがベルトを嫌がらないよう、ベルトでの固定を自然に行う必要があります。
暴れ出してから固定するのではなく、普段から慣れさせておきましょう。「ワイドタイプ」のベビーチェアは、ベルトから抜け出してしまわないようにやわらかい背もたれをつけるのも効果的です。
ハイチェアのおすすめ3選

ハイチェアには、長く使える木製タイプから、ローチェアとしても使える分離タイプなど様々な種類があります。おしゃれで使い勝手もよい、おすすめ商品を紹介しましょう。
カトージ「ベビーチェア 木製ワイドハイチェア ステップ切り替え」
やわらかい座面クッションつきで、足置きを4段階で調節できるワイドタイプのハイチェアです。座面の幅は35cmで「7〜60カ月」と幅広い年齢で使えます。
クッションはさっと拭くだけで汚れが落ち、お手入れが簡単なのも魅力です。撥水性の高い「PVC製」で、中性洗剤を含ませた布で拭けば汚れを簡単に落とせます。使わないときは折りたたんで片づけられるなど、部屋を広く使えるでしょう。
腰ベルトが付属し、急な立ち上がりや大きな動きを防げる仕様です。ベルトバックルは「YKK製」で、救命胴衣・抱っこ紐などに付属しているタイプと同等のものが使われています。
Graco「7-in-1ハイチェア フロアツーテーブル」
7通りの使い方ができ、長く使えるテーブル付きのハイチェアです。素材はプラスチックで、大きさの異なるテーブルが2種類付属しています。床に置いてローチェア(フロアシート)として使えるのも魅力です。
付属の足と組み合わせて、ハイチェアとしても使用できます。ハイチェアモードなら、リクライニングも3段階で切り替えが可能です。
また、子どもの成長に合わせて使い方が変えられます。ローチェア・ハイチェアとしては3歳ごろまでが目安ですが、ブースターや幼児用テーブル&椅子としてなら長く使えるでしょう。
ブースターとして使うには、フロアシート部分をテーブルに固定します。組み合わせ方によっては、フロアシートと幼児用テーブル&椅子に分けて2人での使用も可能です。
大和屋「アッフルチェア」
木目調のナチュラルカラーやパステル系のかわいいカラーがそろう、全6色のハイチェアです。本体は木製のシンプルな椅子ですが、オプションとして専用のクッションやセーフティベルトもセットできます。
クッションもデザインが豊富で、ベビーチェアにかわいさを求める人に適しているでしょう。テーブル付きですが後ろに回したり取り外したりでき、食事シーン以外での活用もおすすめです。
座面や足置きは成長に合わせて調節可能で、テーブルを取り外せば普通の椅子としても使えます。「7カ月ごろから大人(70kgまで)」になるまで、パートナーとして使える椅子です。
ローチェアのおすすめ3選

ローチェアは離乳食開始時期から3歳ごろまで使えるタイプが多く、幼児期にぴったりのベビーチェアです。テーブル付きのタイプも多く、ママがサポートしながら食事を楽しめます。まずは、おすすめのローチェアを3種見ていきましょう。
日本育児「スマートローチェア」
「約2kg」の軽量タイプで持ち運びしやすく、折りたたんでコンパクトにもなるプラスチック製のローチェアです。床に直接置いてローチェアとして使うだけでなく、椅子の上に固定して「ブースター」としても使えます。
ブースターとして使用するときは、足と背もたれについている2本のベルトで固定しましょう。固定ストラップの長さを調節し、バックルを留めるだけで取り付けも簡単です。
対象年齢は、「1人で座れるようになってから3歳ごろ」までとなっています。テーブル付属ですが、取り外しができてお手入れもしやすいでしょう。
Bumbo「ベビーソファマルチシート」
安定感があり「約1.88kg」と軽量のローチェアを探しているなら、「マルチシート」を検討しましょう。「6カ月~3歳ごろ」まで長く使用でき、大人用の椅子に取り付けてハイチェア代わりとしても使えます。シートの高さも2段階あり、座高は4cmの調節が可能です。
クッションはやわらかく沈み込むポリウレタンで、子どもの姿勢をやさしくサポートしてくれます。付属のテーブルは取り外しでき、本体もプラスチック製なので掃除もしやすいでしょう。
また、Bumboといえば「ベビーソファ」も有名です。首がすわったころから14カ月まで使えるベビーソファなら、早いうちからチェアに慣れる環境をつくれるでしょう。
・商品名:マルチシート
Richell「2WAYごきげんチェア」
「2WAYごきげんチェア」は、床置きと大人用の椅子に固定して使うブースターの2通りの使い方ができます。プラスチックタイプで「約1.3kg」と軽量なのも魅力です。
座面の高さが13.5cmと8.5cmの2段階に変化し、ダイニングテーブルの高さに合わせて座面調節ができます。対象年齢の7カ月ごろからは座面を高くして使い、成長に合わせて低くして使いましょう。
「5歳ごろ」まで使えるなど、ローチェアのなかでは使える期間も長くなっています。付属のテーブルは取り外しが可能です。
テーブルチェアのおすすめ3選

外出時の持ち歩きなど、様々な場所での使用を考えているならテーブルチェアを選びましょう。使用目的に合わせて、機能もチェックしておきたいところです。
Inglesina「ファスト(トレー付き)」
ベビーカーやおもちゃなど、様々なベビー用品を扱う「Inglesina」では、ベビーチェアも販売しています。「ファスト」は簡単取り付けが特徴のテーブルチェアです。
テーブルに挟んでアームを回すだけで、きっちり固定できます。折りたたんだときの本体は、厚さ「約10cm」とコンパクトサイズで外出時にも役立つでしょう。
テーブルに食べこぼしが広がらないよう、専用の洗えるトレーもついています。ドリンクホルダーもあり、コップが転倒する心配もありません。
対象年齢は腰がすわった「5カ月~3歳ごろ」までで、体重は15kg程度まで支えられます。腰ベルト・股ベルトつきで安定感も十分でしょう。
カトージ「テーブルチェア 洗えるシート」
いつでも清潔なシートを保ちたいなら「洗えるタイプ」のテーブルチェアがおすすめです。本体から取り外し、クッションを出せばシートだけを丸洗いできます。食べこぼしだけでなく、子どもがべたべたの手でシートを触ってしまってもさっと洗えて便利です。
取り付けできるテーブルも幅広く、「2~9cm」の厚みに対応しています。様々なテーブルに対応することもあり、外食や実家への帰省など多くのシチュエーションで活用できるでしょう。
重さは「約1.8kg」で、持ち運ぶときはコンパクトに折りたためます。肩・腰・股部分には5点式のベルトがついており、元気な時期の子どももきちんと支えてくれるでしょう。対象年齢は「5カ月~3歳ごろ」です。
Richell「あんよがブラブラしないテーブルチェア」
テーブルチェアのデメリットでもある、「足が浮いてしまう問題」を解消するためにフットレストが付属しています。
しっかりとしたフットレストが足全体を支えてくれるため、足がブラブラしません。3点固定式で、ぐらつきやズレが気になる人にも適しています。
股ベルトもついており、子どもがずり落ちる心配もないでしょう。座面の高さを3段階に調節でき、「5カ月〜3歳ごろ」の体重20kg程度まで使えます。
クッション部分はやわらかいポリエステルですが、足部分は頑丈なスチールです。折りたたみ式で、フットレスト付きでありながら「約1.9kg」と軽量なのもうれしいポイントでしょう。
まとめ
子ども向けのベビーチェアは、商品によって対象年齢や利用シーンも異なります。家庭で利用しているテーブルの高さや、持ち運びの有無などで種類を検討しましょう。
多くのベビーチェアは3~5歳まで利用できるタイプが多いですが、もっと長く使えるタイプもあります。値段や使いやすさも考慮しながら、子どもに合ったチェアを見つけましょう。