“女性向け”栄養ドリンク12商品の違いとは?

第93回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
ひと昔前は、男性向け商品のイメージのあった栄養ドリンクですが、今では“女性向け”の商品も各種販売されています。そこで「種類がありすぎて迷ってしまう」というママのために、各社の女性向け栄養ドリンクを比較してみました。

“女性向け”栄養ドリンクは各社から多くの種類がでているため、今回は基本的に以下の条件にて、担当ライターが独断と偏見で選んだものであることをご承知おきください。

・「タウリン」が成分に明記してあるもの
・公式サイトで「女性向け」を強く思わせる文言が使われている
・パッケージが女性を意識している

※価格は税込(8%)。成分内容などは変更になる可能性があります。詳細については各メーカーの公式ページにてご確認ください。

ノミネート対象は「タウリン入り」女性用栄養ドリンク

以下、12商品が今回ノミネートされた女性向け栄養ドリンクです。

大正製薬

・『リポビタンファイン』(158円)
・『リポビタンファインプレシャス』(270円)
・『リポビタンフィール』(158円)

エスエス製薬

・『エスカップE』(324円)

大鵬薬品

・『チオビタドリンクアイビタス』(194円)
・『チオビタドリンク アイビタスゼロ』(194円)

常盤薬品

・『ビタシーローヤル3000 ZERO』(280円)

エーザイ

・『チョコラBBライト2』(158円)
・『チョコラBBフレッシュ2』(205円)
・『チョコラBB ローヤル2』(309円)
・『チョコラBBハイパー』(410円)
・『チョコラBBゴールドリッチ』(754円)

タウリン量とカロリー値。気になる2つのランキング

高タウリンランキング

1位 『ビタシーローヤル3000ZERO』(280円・常盤薬品)3000mg<0.093>
2位 『リポビタンファインプレシャス』(270円・大正製薬)1500mg<0.180>
2位 『チョコラBBゴールドリッチ』(754円・エーザイ)1500mg<0.503>
3位 『チョコラBBハイパー』(410円・エーザイ)1200mg<0.341>

栄養ドリンクといえばコレ! タウリンは「元気の素」的なイメージが強いですが、そもそもは肝臓の働きを活発にする機能があるとされている栄養素です。ちなみに、<>内はタウリン1mgあたりの値段を算出した数字。

低カロリーランキング

1位 『チョコラBBライト2』(158円・エーザイ)4.5kcal
2位 『リポビタンファイン』(158円・大正製薬)6kcal
3位 『リポビタンフィール』(158円・大正製薬)7kcal
3位 『チオビタドリンク アイビタスゼロ』(194円・大鵬薬品)7kcal

僅差となった低カロリーランキング。体重50kgの人で階段10段上ると約1kcal消費するといいます。この差を大きいと思うか、そうでもないと思うかはあなた次第!?

女性向け栄養ドリンクの各社特徴、まとめ

大正製薬

・『リポビタンファイン』同社を代表する栄養ドリンク「リポビタンD」と同様の栄養成分だが、味はピーチ&グレープフルーツ風味で、カロリーも低い。
・『リポビタンファインプレシャス』リポビタンファインにローヤルゼリーやポリフェノールを含むハーブの成分を追加。
・『リポビタンフィール』一般的な栄養ドリンクに入っているカフェインをカット。栄養不要に伴う目覚めの悪さ、眠りの浅さの改善にグリシンを配合。

エスエス製薬

・『エスカップE』ノミネートされた商品のうち、血行を促進し、体の調子を整えるビタミンEを今回最も多く配合。(もう一つが「チョコラBBゴールドリッチ」10mg)。なお、プロビタミンB5とも呼ばれるパンテノールはこのエスカップEのみ配合していた。

大鵬薬品

・『チオビタドリンクアイビタス』同社を代表する栄養ドリンク「チオビタドリンク」が、指定医薬部外品であるのに対し、こちらは第3類医薬品となっており、各種成分も強化されている。味も女性にも飲みやすいブルーベリー味。
・『チオビタドリンク アイビタスゼロ』チオビタドリンクアイビタスの糖分ゼロ、カフェインゼロ版。味は同じくブルーベリー味。なお、大鵬薬品のこの2本は今回の調査のうちで最もビタミンB6(タンパク質の代謝に関わる)の量が多かった(他が5〜15mgに対し50mg)。

常盤薬品

・『ビタシーローヤル3000 ZERO』特徴はなんといってもノミネート商品中でダントツのタウリンの量。また血行をよくし、皮膚や粘膜の状態を正常に保つニコチン酸アミドの含有量も60mgも最も多かった。この商品は公式サイト内で直接的に「女性向け」につながる文言はなかったが、女性用栄養ドリンクによく見られる特徴(カフェインゼロで、かつカロリーが16kcalと比較的低い)、ピンクを基調としたラベルデザインからノミネートした。

エーザイ

・『チョコラBBライト2』ノミネート商品中で最も低いカロリー(4.5kcal)だが、タウリン量も一番少なく、また他社の商品には入っていたニコチン酸アミドも入っていない。しかし、今回はエーザイの商品だけに見られたグリシン、L-アルギニン塩酸塩、L-リシン塩酸塩は入っており栄養素までライトなわけではない。
・『チョコラBBフレッシュ2』チョコラBBライト2と入っている成分の種類は変わらないものの、成分量が多くなっている。それでもカロリーは8.8kcalにとどまっている。
・『チョコラBB ローヤル2』チョコラBBフレッシュ2配合の成分に加えニコチン酸アミド、ローヤルゼリー、トチュウ葉流エキスの3つの成分を配合。
・『チョコラBBハイパー』チョコラBBローヤル2よりタウリンが200mg多くなり、またガラナ流エキスなどが加わるなど全13種の成分。
・『チョコラBBゴールドリッチ』チョコラBBローヤル2よりタウリンが500mg多くなり、またビタミンEやショウキョウエキスなど各種成分も加わる。チョコラBBシリーズ最多、16種類もの成分配合。

こうして比べてみるとあらためて各メーカー、各種ドリンクごと特徴があることがわかりますね。仕事に疲れ、家事に疲れ、育児に疲れ…。そんな時は、ドラッグストアの栄養ドリンクコーナーをのぞいてみてはいかが?

(文・のび@びた)

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