意外と知らない!?圧力鍋の使い方、選び方

意外と知らない!?圧力鍋の使い方、選び方

第84回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
節約、健康のためにできるだけ自炊はしたい。でもゆっくり料理する時間がない…そんな忙しい現代人の時短調理を叶える調理器具の一つ、圧力鍋。

便利そうではあるがいまひとつ使い方が分からない、なんだか難しそう、どんな種類があるのか知りたい…という皆さんに向けて、圧力鍋の使い方や選び方のポイントについてまとめました。

①実はこんなに簡単!圧力鍋の使い方

使い方の基本は、

1.具材を入れてふたをセットする

2.火にかける

3.火力を弱める

4.火を止めて放置する

5.圧力が下がるのを待ってから、ふたを開ける

の流れ。「あれれ、普段使っている調理器具と大差ない…」そんな印象を受けるかもしれません。ポイントは「放置する」こと。火を止めた後も、調理は進行中。火加減にかかりきりになることなく、洗い物や他の料理の準備ができて、効率がぐっとアップ。

注意したいのは「ふたを開けるのは、圧力が下がるのを待ってから」という点。他にも、空焚きをしない、蒸気ノズルが詰まらないよう定期的にお手入れをするなど、基本的な使い方を守ればOK。取扱説明書を読み、付属のレシピ本などを参考にすれば、圧力鍋ビギナーでも簡単に調理が可能に。

②圧力鍋にはどんな種類があるの?選ぶポイントは

圧力鍋には、大きく分けて2種類のタイプがあります。基本は「おもり式」と「スプリング式」。

【おもり式の特徴】

メリット
・「シュー」と音がなるので、圧力がかかったタイミングが分かりやすいので初心者にも安心して使える。

デメリット
・「シュー」という音がうるさく感じる場合がある。赤ちゃんがキッチンの近くで昼寝をしている場合など、気になることも。
・おもりをなくすと使えなくなる。

【スプリング式の特徴】

メリット
・音がしないので、加圧中も静か。
・魚・肉の煮込み系料理なら高圧、野菜メインなら低圧と、食材に合わせて圧力の調整が可能。

デメリット
・表示ピンが上がった際、見逃す可能性がある。

圧力鍋ビギナーにはおもり式、慣れてきたらスプリング式…と、買い替えるのもアリといえそう。

③結構重要!鍋の材質による違い

また、鍋の材質にも注目。アルミ製、ステンレス製、さらには多層式も。

【アルミ製の特徴】

メリット
・熱伝導が良く、時短調理に向いている。
・軽く、扱いやすい。

デメリット
・熱が逃げやすく、保温には向いていない。
・酸、アルカリいずれにも弱く、黒ずみやすい。

【ステンレス製の特徴】

メリット
・高い圧力がかけられる。
・保温力が高く、火を止めた後も余熱でじっくり調理が可能。
・傷がつきにくく、お手入れがラク。

デメリット
・重い。
・圧力がかかるまでに時間がかかる。

【多層式の特徴】

メリット
・熱伝導が良い。
・軽い。
・傷がつきにくく、お手入れがラク。
・保温性が高い。

デメリット
・高機能な分、価格が高め。

④家族の人数に合わせたサイズの選び方

一般的には、「家族の人数+1L」がベストサイズといわれています。満量は鍋の3分の2程度であることが多く、欲張って容量以上に入れて調理することはできないので、ご注意を。

週末に平日分の作り置きを多めにしたい…という人は、さらに大きめを狙うと良いかもしれません。

⑤見落としがち!?鍋を買う際に気を付けるポイント

さらに、パーツを分解して洗えるか、長期保証が付いているか、SGマークが付いているか、また、自宅のコンロがIHヒーターの場合、IH対応か、パッキンの追加注文が可能か…といった点についても注意して選びたいところ。

手順を正しく守れば、初心者にも安全に扱える圧力鍋。一生モノの圧力鍋と出会えたら、自炊ライフがガラリと変わるハズ。時間に追われてこれまで作ったことがなかった煮込み料理など、試したくなること間違いなし。

また、下ごしらえに活用するなど、意外にも圧力鍋の出番が多いと気づくことも。一つあると便利な圧力鍋、大いに活用すれば、料理の楽しさに改めて気づかせてくれそうです。