●足指が地面につかない浮き指とは
そもそも浮き指とは、足指が地面にしっかりと接地しない症状のこと。足の前方に力を入れることができず、体の重心がかかとに集中してしまい、バランスをとるために膝が曲がってしまったり、猫背になってしまったりするそう。また、足全体に力を入れてふんばることもできず、転びやすくなるなどの弊害も生まれるのだとか。場合によっては、ヘルニアや頭痛、肩こり、肥満、子ども成人病、うつなども引き起こす可能性もあると言われています。
さらに、浮き指は上から子どもの足を見ただけでは、判断ができないため、浮き指になっていることに気づけないこともあるそう。児童の足を測定した小学校によると、児童の80%以上が浮き指になっていたという結果もあり、子どもの浮き指増加は他人事ではないかもしれません。
●足裏や足に刺激を与えて改善する
浮き指には、いくつかの原因があります。まずはサイズの合わない靴。大きすぎや小さすぎる靴ではなく、サイズの合った靴を履くことが大切です。また、ベビーカーや車移動が多くなったり、テレビゲームなど外で活発に遊ばなかったりすると、歩く距離や足を使う頻度が少なくなり、浮き指になるそう。
改善するためには、足に刺激を与えることが重要です。歩きはじめた乳幼児に対しては、足裏を爪などで刺激する。小学生くらいの子どもの場合は、手を使って足指の付け根をしっかりと曲げるようにします。そのあとは、足の親指を中心にグルグルとまわすことで、足指の運動可動域を広げることができるのだとか。
ただし、自宅でのケアには限界があるため難しいと判断した場合は、専門医を受診して治療を受けたほうがいいでしょう。
(文・奈古善晴/考務店)
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