空気清浄機に「除湿機能」が付くと、どう便利になるのか?

第45回 知っておきたいママ情報
除湿機能が付いた空気清浄機はたくさんの種類が販売されているため、機能の違いが分からず、どれを選んだらよいか判断できないことがあるでしょう。除湿機能付き空気清浄機の選び方や、おすすめのアイテムを紹介します。

除湿機能付きの空気清浄機の魅力

便利な家電があると、生活の質が向上します。除湿機能付き空気清浄機は、除湿と空気の清浄化の両方に役立つアイテムです。どんな魅力があるのか見ていきましょう。

場所を取らない

除湿機能付きの空気清浄を使うと、除湿機と空気清浄機のそれぞれを置く必要がなく、場所を取らないところが魅力です。

暮らしを快適にしようと思うと様々な家電が必要ですが、あれもこれもと置いていてはスペースが足りなくなります。便利に暮らすはずが、窮屈で過ごしづらくなりかねません。

除湿機能付きの空気清浄機は「部屋を広く使いたいとき」におすすめです。これまで置き場所の問題で両方を使うことをあきらめていた人でも取り入れやすいでしょう。

部屋干しに活躍

住宅事情や天候の問題で、洗濯物を部屋干ししなければならないことがあります。特に梅雨どきは、部屋干しをする機会が増えるでしょう。

閉め切った室内で洗濯物を干していると、嫌な臭いが発生しやすい傾向です。洗濯で落とし切れなかった汚れに雑菌が繁殖してしまうと、蒸れたような不快な臭いが出てきます。

通気性をよくすれば臭いが発生しづらいですが、窓やドアを閉め切っていなければならない場合もあるでしょう。そんなとき、除湿機能付き空気清浄機が活躍してくれるのです。

洗濯物の湿気を取りながら、部屋の空気を清浄に整えられ「洗濯物が乾きやすくなる効果」と「臭いを減らす効果」の両方が期待できます。

空気清浄機の集じん方式の種類

同じ空気清浄機と名前が付いていても、空気をきれいにする方式は異なります。あらかじめ、どんな種類があるのか知っておくと、選ぶときの参考になるはずです。集じん方式の種類別の特徴を見ていきましょう。

電気式

電気式の空気清浄機は「静電気」の性質を応用しています。空気中の汚れに帯電させて、フィルターの集じん極に吸着させる仕組みです。

集めた汚れを分解する機能が付いたタイプも多く、フィルターが目詰まりしにくいため、小まめな清掃が必要ないというメリットがあります。「静音性」に優れており、静かな部屋で過ごしたい人にもぴったりです。

ただし、高性能なタイプほど高価になりやすい点を押さえておきましょう。構造が複雑な分、大型になりやすく、コンパクトなタイプを求めている場合には不向きです。

ファン式

ファン式はファンを回転させて吸い込んだ空気を、フィルターでろ過してきれいにする仕組みを採用しています。一般的な方式なので、種類が豊富で安価なものが多いこともメリットです。

空気を動かす力が高く、集じん力に優れています。ただし、定期的にフィルターを掃除しないと、性能が落ちる点には注意が必要です。「ファンを回転させる音がうるさい」「フィルターが目詰まりしやすい」といったデメリットもあります。

除湿機能付きの空気清浄機の選び方

除湿機能付きの空気清浄機は、たくさんの種類が販売されており、どんな点に注意して選べばよいのか分からなくなりがちです。購入後に後悔しないように、チェックしたいポイントを見ていきましょう。

除湿タンクの容量をチェック

除湿機能付きの空気清浄機には、吸湿した水分を溜めておく除湿タンクが付いています。

タンクに空きがなくなると自動で運転を停止するタイプが多く、湿気が多い部屋に設置する場合は、頻繁に停止します。タンクが小さいと、溜まった水を捨てにいく回数が多くなり面倒です。

部屋に湿気が溜まりがちな場合は、大きめのタンクが付いている機種を選ぶことがおすすめです。除湿を重視しない場合、大きなタンクは持て余してしまうので、部屋の状況に応じて選びましょう。

使用する部屋の広さに合わせる

エアコンや照明など、多くの家電には「適応サイズ」があります。除湿機能付き空気清浄機も同じで、部屋の広さに合っていないものを選んでしまうと、十分な効果を得られません。

除湿機能付き空気清浄機の「適用床面積」をチェックすれば、部屋の広さに合ったものを選べます。適用床面積は「タバコ5本」を吸ったときに発生する粒子やガスなどを、30分間で浄化できる広さの目安を示したものです。

この適用床面積が広いほど、早く空気をきれいにできます。実際の部屋の面積より広いものを選ぶほど、清浄力が上がるでしょう。

除湿・空気清浄のどちらを優先するか

除湿と空気清浄のふたつの機能が付いていても「除湿機能付きの空気清浄機」と「空気清浄機能付きの除湿機」とでは、重視している機能が違います。

どちらを選ぶべきかは、部屋の状況によって異なります。室内のホコリや花粉、臭い、ウイルスなどが気になるなら、空気清浄機に除湿機能が付属したタイプを選びましょう。

主に湿気やカビ、洗濯物の部屋干し対策に活用しようと考えているなら、除湿機に空気清浄機能が付いているタイプがおすすめです。

どちらを優先するか決めておくと、実際に使い始めてから機能に物足りなさを感じることを防げるでしょう。

おすすめの除湿機能付き空気清浄機3選

除湿機能付き空気清浄機は高価なものも多く、購入後の失敗は避けたいところです。後悔しないためには、機能的で高性能なアイテムを選びましょう。部屋干し派の人が使いやすい、おすすめのアイテムを紹介します。

高濃度プラズマクラスターを搭載「シャープ 除加湿空気清浄機 KC-HD70」

1日あたり「約9l」もの除湿機能を持つ空気清浄機です。花粉や黄砂などの微小な粒子を集じんする「静電HEPAフィルター」や、生活臭などを脱臭するフィルターが空気を清浄に整えてくれます。

「広角自動スイングルーバー」で広範囲に送風し空気を循環させながら、高濃度プラズマクラスターの働きで室内干し特有の「生乾き臭」を抑えられるでしょう。

空気清浄の適用床面積の目安は「約32畳」です。8畳の部屋に設置すれば、約10分で空気の清浄化ができます。湿度や温度、部屋の明るさに応じて、自動で除湿・加湿・空気清浄を切り替える機能があるのも人気の理由です。

・商品名:シャープ 除加湿空気清浄機 KC-HD70

・楽天:商品はこちら

オールシーズン活躍「ダイキン 除加湿ストリーマ空気清浄機 MCZ70X」

加湿と除湿の両方の機能を持ち、部屋の状況に応じてオールシーズン快適な空間に導いてくれます。エアコンにも使用されているコンプレッサー式を採用しており、室内のカビに悩まされている場合にも活躍するでしょう。

適用床面積は「約32畳」で、8畳の部屋に設置した場合、約9分で清浄な空気に整えてくれます。吸着した臭いを分解する機能を持ち、フィルターに汚れが溜まりにくいため「約10年間」も、フィルターの交換が不要です。

銀イオン剤を搭載した水トレーや、抗菌素材を使用したフィルターを採用しているのも見逃せません。本体内が清潔に保たれるように設計され、きれいな状態を維持しやすい仕様です。

・商品名:ダイキン 除加湿ストリーマ空気清浄機 MCZ70X

・楽天:商品はこちら

除湿メインなら「アイリスオーヤマ 空気清浄機能付除湿機 PD-A140-W」

除湿方式はエアコンと同じコンプレッサー式を採用し、1日あたり「約14l」の除湿能力を持ちます。除湿可能面積の目安は、木造和室で約15畳、プレハブ洋室で約23畳です。

洗濯物に乾燥風を当てて湿気を飛ばしながら、除湿機能で空気を乾燥させ、部屋の湿度を適正に整えられます。フラップの角度を変えられるので、洗濯物に直接当たるように調整しやすいでしょう。

除湿タンクは約3lもの容量があり、市販のホースをつないで連続排水することもできます。湿度を設定する機能もあり、目標湿度より低くなると除湿運転を停止するため、乾燥のし過ぎを防げるでしょう。

空気清浄機能を使えば、部屋干しの際に洗濯物から出るホコリや花粉などもきれいにしてくれます。

・アイリスオーヤマ 空気清浄機能付除湿機 PD-A140-W
・アイリスオーヤマ 空気清浄機能付除湿機 PD-A140-W

まとめ

除湿機能付きの空気清浄機を選ぶときは、除湿と空気清浄のどちらの機能を重視するかを決めておくと選びやすいでしょう。除湿タンクの大きさもポイントです。湿度が高い場所で使いたいなら、大きめを選んだ方がよいでしょう。

適用床面積が広く設定されているものほど、素早く室内の空気を浄化できます。夜間や寝ているときに運転したい場合、静音性のチェックも重要です。

部屋干しや生活臭で空気がよどんでいると、気分も下がってしまいます。除湿機能付きの空気清浄機を使って、部屋干しの臭いを防ぎながら室内の空気を清浄に整えましょう。

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