除湿機を使うメリット

除湿機は、部屋の湿度を下げてくれる機能を持った家電です。部屋の片隅に置いているだけで、湿気を吸い取って空気をさらっとした状態に整えてくれます。除湿機を使うメリットを見ていきましょう。
部屋干しの嫌なニオイを防ぐ
除湿機を使用すると、部屋干しをしている際に発生しがちな「嫌なニオイ」を防げることがメリットです。洗濯物に残っている落とし切れなかった汚れに雑菌が繁殖すると、嫌なニオイが発生します。
部屋干しの場合、日差しや風などがないので、なかなか洗濯物が乾きません。濡れている時間が長くなり、雑菌が繁殖しやすい環境となってしまうのです。
大量の洗濯物が室内にあると湿度が上昇し、洗濯物が余計に乾きにくくなって、ニオイが発生しやすい状態となります。除湿機で室内の湿気を取り除けば、洗濯物が乾きやすくなるでしょう。
部屋の湿度を下げて快適に
除湿機があるとジメジメした空気が軽減され、快適に過ごしやすくなるメリットがあります。特に、梅雨どきは窓を開けられないため、湿度が上がりやすい傾向です。
湿度が高いと、部屋の温度がそれほど高くなくても、暑くて不快になることがあるでしょう。そんなとき、除湿機で湿度を下げれば体感温度が下がって涼しく過ごせます。
また、風通しが悪い場所で、湿気を取り除きたいときの利用もおすすめです。湿気が溜まりやすい押し入れや、クローゼットの近くで除湿機を使用すると、カビの繁殖を抑えられます。
安い除湿機の選び方とは?

除湿機の価格帯は幅広く、高性能で機能が充実しているものほど高価です。安い除湿機は、使用する部品の精度が低かったり、使える機能が限られたりしている場合があります。
しかし、使う場所や使い方によっては、安いものであっても十分に活躍してくれる場合が少なくありません。安い除湿機を選ぶときのポイントを解説します。
除湿方式を比較
除湿機の除湿方式には様々なものがあります。「デシカント型」は吸い込んだ室内の空気を「乾燥剤」に吸着させ、水分を取り除いた空気を排出して湿度を下げる方式です。
取り込んだ水分は温められ、熱交換器で冷やしてからタンク内に水分として溜まっていきます。ヒーターが内蔵されているので低温時でも除湿力があり、冬場におすすめです。
「コンプレッサー式」はエアコンの除湿機能と同じく、室内の空気を冷やして水分を取り除き、空気を乾燥させます。暖かい空気が冷やされるときに出る水蒸気が水になり、タンク内に溜まっていく仕組みです。
機能性で選ぶ
どんな付加機能があるかも重視して選ぶと、使いやすいものを選べます。例えば、部屋干しをする機会が多いなら「送風機能付き」を選びましょう。
洗濯物は室温が高いときと空気の動きがあるときに、はやく乾きます。風を送ってスムーズに洗濯物を乾かせれば、嫌なニオイを防げるでしょう。
送風口がスイングしたり、向きを自由に変えられたりと、衣類乾燥に適した機能が付いているものも便利です。ほかにも、空気清浄機能や、設定した湿度になったら自動で止まる機能などが付いているタイプもあります。
部屋の広さやタンクの容量もチェック
除湿機を選ぶとき、部屋の広さに合っているかどうかは重要です。「部屋よりも広い適用畳数」の除湿機を選ばないと、除湿が追い付かなくなるでしょう。
タンクの容量も使いやすさに関係しています。小さい容量ならコンパクトで持ち運びが簡単ですが、除湿量が多い場合は頻繁に水を捨てに行かなければなりません。
大きいと水を捨てる手間が減りますが、タンクがいっぱいになった時点で除湿運転を停止するタイプが多く、すぐに水が溜まってしまうようだと、使い勝手が悪くなってしまいます。
また、本体のサイズがあまりに大きいと、狭い部屋では使いにくいでしょう。価格だけでなく置き場所とも相談しながら、除湿力とタンクの大きさのバランスがよいものを選ぶのが鉄則です。
機能的で安いおすすめ除湿機

除湿機の価格帯は幅広いので、どれを選ぶか迷う人は多くいます。部屋が狭い場合や多くの機能を必要としない場合は、安い除湿機を使用しても満足できるでしょう。機能的で安い除湿機を紹介します。
空気を綺麗にしてくれる「iCODIS 除湿機」
梅雨どきのジメジメとした空気を除湿したい人におすすめな、コンプレッサー式の除湿機です。1日あたりの除湿量は「約7.5l」と、パワフルに除湿します。
お手頃な価格ながらも、マイナスイオン発生器が内蔵され「空気清浄機能」が付いているところも魅力です。約40dBの「低騒音」で、赤ちゃんが寝ている部屋でも使えます。
設定した湿度になると自動で運転を停止するので、乾燥しすぎを防ぐことができ、効率よく除湿できるでしょう。15~50平方メートルの部屋に適用しています。
・商品名:iCODIS 除湿機
嬉しい大容量タンク「LATME 除湿機」
1日あたり、600~700mlの除湿量がある除湿機です。除湿方式はペルチェ式で運転音が静かな特徴があり、仕事や睡眠の邪魔になりません。 湿度が高いときほど除湿量が増え、40%以下になると乾燥を防止するために、除湿スピードが下がる仕様です。「1.8l」の大容量タンクが付いていて、小まめに水を捨てに行く必要がありません。 満水時は赤いランプが点灯して知らせてくれます。満水になったら自動で運転を停止するので、水が漏れる心配は不要です。適用面積は約15畳となっていて、広い部屋でも使えます。
省エネタイプ「アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 デシカント式 IJD-H20」
デシカント式のパワフルな除湿機です。必要な除湿量を保ったままで省電力化を実現し、従来品に比べ41%の電力をカットしています。
ヒーターの熱を利用した「乾燥風」を直接洗濯物に当てて乾かすため、部屋干しにおすすめです。送風口が高い位置にあり、手動でフラップの角度の調整もできるので、洗濯物に風を当てやすいでしょう。
1日あたりの除湿量は約2.2lで、約2kgの洗濯物を乾かす際にかかる時間は「約117分」です。除湿可能面積の目安は木造で約3畳、鉄筋コンクリートの場合は約6畳となっています。
コンパクトで安い除湿機

コンパクトサイズの除湿機は比較的安い価格帯のものが多く、少ない予算で購入したい人のニーズを叶えてくれるアイテムが豊富です。小型で狭い場所にも置きやすい除湿機を見ていきましょう。
水捨て不要「Yoitas コンパクト除湿機」
「クローゼット」や「玄関」などの、電源がない場所で使える「ワイヤレスタイプ」の除湿機です。一般的な除湿機とは違い、水が溜まっても捨てる必要がありません。
水がいっぱいになったら、ドライスタンドに立てて乾燥させてから使いましょう。ランプが緑色からオレンジ色に変化すれば、再び除湿を開始できます。
本体のサイズは「縦19.5×直径7cm」と、ペットボトルとほぼ同等の大きさです。除湿中は無音なので、小さな音でも気になる静かな場所でも使えます。
パワフルなのに静音「KLOUDIC 除湿機」
1日あたり約800mlの除湿量があり、小型ながら適用面積は「16~18畳」と広く、約2.3lもの大容量のタンクを備えています。数日に1度のペースで水を捨てればよいので、手間がかかりません。
ファンが作動する音を抑えた静音設計の除湿機で、睡眠中も運転できます。「幅×奥行15.25×高さ31.2cm」とコンパクトなサイズで、洗面所やキッチンなどの狭い場所にも置きやすいです。
本体にディスプレイを搭載し、除湿機の近くの湿度を表示する機能や「タイマー機能」などもあります。最大で48時間のタイマー設定が可能です。
まとめ
一般的に高い除湿機の方が性能が高く機能も豊富ですが、安い除湿機でも十分な機能を持っている場合があります。狭い部屋で使いたい場合、比較的リーズナブルで高機能な除湿機を見つけやすいでしょう。
タンクが小さすぎるものよりも、容量があるものの方が頻繁に水を捨てに行かずに済み、簡単にお手入れできます。静音性も考えて選ぶと除湿中も運転音が気にならず、快適に過ごせるはずです。
部屋干しの嫌なニオイや、クローゼットや押し入れの湿気対策として、手軽に購入できる安い除湿機を生活に取り入れて、快適な暮らしを手に入れましょう。