意外と知らない!「お見舞い」の基本マナーとオススメの手土産

第49回 知っておきたいママ情報
入院中の人のお見舞いに行くとき、どんなものを手土産に選べばよいか悩むことは少なくありません。選び方を間違うと、不快にさせてしまうことがあるので注意しましょう。お見舞いをするときのマナーや、おすすめの手土産などを紹介します。

お見舞いの基本のマナー

お見舞いに行く機会があまりない人は、マナーがあることを知らずに失敗しがちです。知り合いが入院したことを知ると焦ってしまいますが、お見舞いに行く前に基本的なマナーを押さえておきましょう。

確認をせずに訪問しない

大切な友人やお世話になっている上司が入院した場合、すぐにでも駆けつけたいと思うことがあるでしょう。しかし、お見舞いに行かない方がよい場合もあるので、確認をせずに訪問するのはおすすめしません。

人に気を遣える状況ではなく、弱っている姿を見せたくないと思っている場合もあります。どんな状況にあるのか分からない場合、突然押しかけると迷惑になってしまいます。

そもそも、家族以外は「面会謝絶」となっている可能性もあります。入院の直後や手術を控えている前などに行くと、邪魔になってしまうかもしれません。どうしても行きたい場合は、事前に連絡しましょう。

また、長期の療養で暇を持て余している場合は、お見舞いに行くと喜ばれることが多い傾向です。しかし1~2日の入院である場合は、治療や手続きなどでバタバタしていることも多く、行かない方が無難でしょう。

睡眠中は起こさない

体調が悪くて入院をすることが大半なので、相手の休養を妨げるような行動はやめましょう。せっかく来たのだからと、寝ている人を起こすのはよくありません。

お見舞いに行った際、相手が寝ていた場合は静かに病室を出て「ナースステーション」へ行きましょう。状況を告げてお見舞いの品を渡して預かってもらえば、都合がよいタイミングで渡してくれます。

付き添いの人がいる場合、そちらにお願いしても構いません。看護師や付き添いの人を通して、誰が面会に来たかは伝わるので、直接会うことにこだわらなくてもよいのです。優先すべきは自分の都合ではなく、相手の回復を願う気持ちです。

大人数で押しかけない

お見舞いは少人数で行くことが基本です。例えば、上司や同僚が入院した場合は職場の同僚を誘いたくなりますが、話し合って「2~3人」の代表者を決めましょう。

個室の場合はまだしも、大部屋にいる場合はあまり大人数で押しかけると、他の患者さんの迷惑になり、入院している人に居心地の悪い思いをさせてしまいます。

また、小さな子どもを連れていかないようにすることも大事です。預けられない場合は、お見舞いを遠慮しましょう。注意していても、子どもから病気がうつってしまうこともありますし、その逆もあり得ます。

面会は短時間で

面会時間は、できる限り短時間で終わらせるようにしましょう。お見舞いに来る人は自分だけとは限りませんし、リハビリ・入浴・食事などの予定で、忙しい場合もあります。

思いのほか元気だった場合などは安心して、つい話し込んでしまうことがありますが、自分たちはよくても、大部屋にいる場合はほかの人の休養を邪魔してしまうかもしれません。

元気があるように見えても、お見舞いの後に疲れが出てしまうことも心配です。「体調が十分でないこと」に配慮し、退院後にたくさんの話をしましょう。

会話にも気を付ける

入院中の人を励ましたいと思うあまり、つい「がんばってください」「きっとよくなりますよ」など、声がけをしたくなってしまいます。しかし、他意はなかったとしても、相手の負担になってしまうことがあるでしょう。

絶対に治る病気やケガだと分かっている場合ならまだしも、詳しい病状が明かされていない場合もあります。また、仕事の話なども精神的な負担を与えてしまうことがあるので、できるだけしない方が無難です。

特に「はやく回復しなければまずい」と、焦らせるような内容を話すことはよくありません。相手の様子に合わせて、元気が出そうな話題を選んで話しましょう。

お見舞いに持って行く手土産の相場は?

手ぶらでお見舞いに行くことは、一般的ではありません。何か持って行きたくても、いくらくらいの品物を持って行けばよいのか悩むでしょう。手土産にかける予算は、どれくらいが適正なのか解説します。

相手別の金額の相場

お見舞いに持って行く手土産の金額をいくらにすべきかは、相手との関係性によって変わってきます。多すぎても少なすぎても、失礼になるでしょう。

両親なら「1万円前後」、きょうだいや関係が近い親戚の場合は「5000~1万円程度」、友人や会社関係の人の場合は「3000~5000円程度」が相場です。

同じ職場の人が入院した場合、1人あたり3000円程度を集めることが多いですが、社内でルールが決まっていることもあるので確認しましょう。

関係が浅い人に高価な手土産を持って行くと、気を遣わせてしまいます。現金と品物のどちらにすればよいか悩むことがありますが、明確なルールがあるわけではなく、どちらでも構いません。

見舞金を渡す際の注意

親族が入院している場合、品物を贈るよりも入院費の足しになる見舞金を渡した方が、喜ばれる場合があります。高額を病室に置くのは心配なので、付き添いの家族に手渡すとよいでしょう。

有志で見舞金を集める場合、合計額が4や9がつかない数字になるように調整します。「死」や「苦」をイメージすることから、避けるのがマナーです。

新札を使うとあらかじめ用意しておいたようで縁起が悪いので、使用済みのお札を準備しましょう。新札しかない場合、軽く折り目をつければ問題ありません。

会社の上司など、目上の人には見舞金を渡すことが失礼になる場合もあります。社長や上役などに見舞金を持って行くのは避けましょう。現金ではなく、商品券やギフト券のような金券にする方法もあります。

お見舞いの手土産の選び方

入院中の人は心身が普段とは違った状態にある場合が多く、何を持って行ったら喜んでもらえるのか、分からないことがあるでしょう。相手に喜んでもらうために、お見舞いの手土産を選ぶ方法を紹介します。

まずは相手の状況を確認

入院する理由は人によって様々なので、相手の状況を確認した上で手土産を選びましょう。胃腸の病気のように「食事制限」がある病気の場合、食べ物を持って行ってもそもそも食べられない可能性があります。

どのような病状かを知ることで、何を選ぶべきか見えてくるでしょう。家族や病院などに連絡を取って事情を伝え、差し障りがない範囲で確認することをおすすめします。

食べ物以外のものを贈った方がよい場合は、入院生活で気軽に使えるものを贈ると喜んでもらえるでしょう。購入できるものだけにとらわれず、友人や会社の同僚からの寄せ書きや、ビデオレターなどを贈る方法もあります。

日持ちするものを選ぶ

飲食物を手土産に選ぶ場合、日持ちするものを選びましょう。ものを自由に食べられる状況でも、体調によっては食欲がないこともありますし、食事を終えたばかりですぐに食べられないこともあります。

「小分け包装」になっているものを選ぶと、食べきれなさそうな場合は、同室の人におすそ分けできて便利です。冷蔵庫が使えない場合も想定し「常温保存」できるものを選ぶことも、忘れないようにしましょう。

病院側のルールで「生もの」の持ち込みや、「臭いが出るもの」は禁止されていることが多いので、事前に確認することをおすすめします。

お見舞いのお土産にはNGがある?

お見舞いに持って行く手土産のなかには、あえて選ばない方がよいものもあります。選び方を間違うと入院している本人だけでなく、家族まで不愉快にさせてしまいかねません。

通常の贈り物とは違い、のしの有無や包装の仕方などにもポイントがあるので、あらかじめチェックしておきましょう。

香りの強い花や縁起の悪い花

花はお見舞いの定番の品ですが、どんな花でも贈ってよいわけではありません。贈ってはいけないものとして有名なところでは、鉢植えの花やシクラメンなどがあります。

鉢植えは根付いている様子が、ベッドに寝付いてしまうことを連想させ、シクラメンは文字に「シ(死)」と「ク(苦)」が入っていることから、不吉とされ避けられているのです。

香りが強すぎる花も、人によっては休息を妨げる原因になるので、避けましょう。花瓶がないと飾れない切り花も、入院見舞いには向いていません。

フラワーアレンジメントやカゴ入りの花のように、すぐに飾れるものを選ぶことがおすすめです。病室が狭くスペースを確保できない場合もあるので、あまり大きなサイズのものは選ばないようにしましょう。

のしはつけない

入院中のお見舞いは、同じ不幸を繰り返さないという意味で「結び切り」か、「あわじ結び」の水引をつけることがありますが、のしは基本的に付けなくて構いません。

目上の人に贈るときは、掛け紙や短冊などを付けます。迷った場合や判断できない場合、お店の人に詳しい状況を伝えて、選んでもらうと安心です。

友だち同士のような関係なら、丁寧にラッピングしてもらうだけで十分でしょう。現金を贈る場合は、のしが付いていないお見舞い用の封筒か、白い無地の封筒に「御見舞」と書き、その下に贈り主のフルネームを記します。

お見舞いにおすすめの手土産 食品編

体を回復させるためとはいえ、病院食は味気ないものが少なくありません。ものを食べられる状況なら食品の手土産を持って行くと、喜ばれることが多いでしょう。入院中の人に贈りたい、おすすめのアイテムを紹介します。

2層になったフルーティーなゼリー「新宿高野 クリスタルデュオ」

フルーツを使ったプリンとゼリーが2層になった、贅沢なスイーツです。フルーティーで口当たりがよく、病中・病後で食欲がないときでも食べやすいでしょう。

バナナプリン&マスクメロンゼリー・マンゴープリン&白桃ゼリーなど、6種類の味がセットになっており、味にこだわりがある人でもきっと楽しめるはずです。

食べやすいだけでなく「常温保存」でき、賞味期限が最大120日と長いのも人気の理由でしょう。お見舞いの手土産としてぴったりな条件を備えています。

・新宿高野 クリスタルデュオ
・新宿高野 クリスタルデュオ

ヘルシーな野菜ジュース「デルモンテ 国産 野菜の極 アソートセット」

1日分の摂取目安量の「約1.5倍」の緑黄色野菜を凝縮した、ヘルシーな野菜ジュースです。22種類の野菜と、4種類の果実がブレンドされています。

食塩・砂糖・甘味料などを使用しない、自然な味を楽しめるでしょう。厳選された素材にこだわり、野菜ジュースでありながら糖度が約11度と、スイカとほぼ同じ甘さを実現しています。

入院を機に、食生活に注意しようと考える人は少なくありません。スーパーでは販売されていない特別なジュースとなっていて、体を労わる気持ちがきっと伝わるはずです。

・デルモンテ 国産 野菜の極 アソートセット
・デルモンテ 国産 野菜の極 アソートセット

食欲をそそる味のチョイス「ライスフィールド ベイクド&フライド」

国産の米を使用した、焼きと揚げの両方の食感を楽しめるおせんべいです。歯触りや味の違いを楽しみながら、食べ進められるでしょう。

「醤油バター」や「スパイシーカレー」など、食欲をそそる味付けがされていて、食べる度に元気が湧いてきそうです。病院食が物足りないときのおやつとして、きっと重宝します。

米袋をデザインしたパッケージもおしゃれで、特別感があるところも魅力です。

・ライスフィールド ベイクド&フライド
・ライスフィールド ベイクド&フライド

病院食が飽きたときに活躍「三島食品 オリジナルギフト FURIKAKE」

病院食は、塩分や油分を控えた味付けになっていることが大半です。自分の好きなおかずが毎回出てくるとは限らず、食生活に不満を抱く人は多いでしょう。

健康を取り戻すためとはいえ、食事の楽しみがなくなると落ち込んでしまうことがあります。病院食に気軽に「プラスアルファ」して楽しめるふりかけを贈れば、喜んでもらえるはずです。

こちらの商品はおしゃれなデザイン・パッケージがポイントで、一見ふりかけが入っているようには見えません。梅ふりかけ・瀬戸風味・いわしふりかけなどの5種類の味がセットになっていて、日替わりで楽しめます。

・商品名:三島食品 オリジナルギフト FURIKAKE

・楽天:商品はコチラ

お見舞いにおすすめの手土産 小物編

入院中に食事療養が必要となる場合は多く、食べ物以外の選択肢を迫られることがあるでしょう。入院中の生活を楽にしてくれるものを贈ると喜ばれます。食品以外のおすすめアイテムを見ていきましょう。

優しい肌触り「MEZAME フェイスタオル2枚 ギフトセット」

優れた吸水力と、ふわふわの手触りが魅力の「今治タオル」のセットです。繊維が長い「ピマ綿」を使用して作られ、柔らかい肌当たりを楽しめます。

入院中は洗顔や入浴などで、フェイスタオルの出番は多くなりがちです。高品質なタオルはいくらあっても困るものではないので、きっと喜んでもらえるでしょう。

ホワイトとチャコールの2色セットのほかにも、ベージュやホワイトのみのセットなどがあります。贈りたい相手が使いやすそうなカラーを選んで贈りましょう。

・MEZAME フェイスタオル2枚 ギフトセット
・MEZAME フェイスタオル2枚 ギフトセット

シーンに合わせて使い分け「マイヤーブランケット」

「膝掛け」「ポンチョ」「巻きスカート」と3wayの使い方ができるブランケットです。

病室は快適に過ごせる室温に調整されていますが、人によっては寒さを感じることもあり、温度調節に役立つアイテムがあると便利です。

「100×70cm」と大きすぎず小さすぎないサイズで、体にかける以外にも丸めて腰の下に敷くなど様々な使い方ができるでしょう。男女問わずに使える、スタンダードなカラーがそろっているところもポイントです。カラーによってはギフトボックス付きもチョイスできます。

・マイヤーブランケット
・マイヤーブランケット

眠る前にワンプッシュ「バンフォード ピローミスト」

枕や自分の周りの空間などに振りかけて、ハーブの香りを楽しめるミストです。寝る前にワンプッシュすると、心地よい眠りに導いてくれます。寝る前だけでなく、気分転換したいときにもぴったりです。

ベッドの上で過ごすことが多い入院生活を、サポートしてくれます。ラベンダー・マジョラム・フランキンセンスなどの「爽やかな香り」が、病院内の独特な臭いを紛らわせるでしょう。

・バンフォード ピローミスト
・バンフォード ピローミスト

お見舞いにおすすめの手土産 花編

花は殺風景になりがちな病室を彩ってくれますが、手入れが大変な場合があります。生花にこだわりすぎず、生花を加工したプリザーブドフラワーや、ハーバリウムを選んでもよいでしょう。

ドライフラワーは、枯れている様子が病気や死をイメージさせるのでおすすめできません。お見舞いに持って行きやすい、花のアイテムを紹介します。

場所を取らないボックスタイプ「ニコライバーグマン オリジナルフラワーボックス グリーン スプレンダー」

箱いっぱいにみずみずしい花を散りばめた、ニコライバーグマンのフラワーアレンジメントです。男女問わずに贈れるデザインとなっており、清潔感のあるグリーンとアイボリーの組み合わせが、すがすがしさを与えてくれます。

ニコライバーグマンは、ボックスを使用したフラワーアレンジメント「フラワーボックス」の発案者として知られる、デンマーク出身のフラワーアーティストです。

蓋を開けてそのまま飾るだけなので、手間がかかりません。開けるまでは花の贈り物だと分からない、サプライズの要素があるところもポイントです。生花だけでなく、プリザーブドフラワータイプもあります。

・商品名:ニコライバーグマン オリジナルフラワーボックス グリーン スプレンダー

・公式:商品はコチラ

かわいらしい小花を使用「GREENPARK ハーバリウム」

プリザーブドフラワーと、アーティフィシャルフラワーを使用したハーバリウムです。専用のオイルに浸してあり、繊細な色合いや美しさが長持ちします。

お手入れの必要がなく、手に取って眺めたりインテリアとして飾ったりして楽しめるところが魅力です。「約幅4×奥行4×高さ21.4cm」と、コンパクトなサイズで置き場所を選びません。

ベッドサイドの小さなスペースにも飾れます。かわいらしい雰囲気の小花がメインにデザインされ、控えめながらすがすがしい存在を主張してくれるでしょう。

・GREENPARK ハーバリウム
・GREENPARK ハーバリウム

まとめ

お見舞いに行く際は先方の都合を考え、事前に連絡を入れるようにしましょう。病中であることを配慮し、少人数で短時間の面会をすることが最低限のマナーです。

お見舞いで持参する手土産を選ぶ際は、相手の状況を考えたものを贈ることが重要となります。付き添いの人や病院などに問い合わせて、状況を確認しましょう。

一般的には、食品・飲料・入院中に使える小物・花などがおすすめです。食品を贈るときは、「個包装されているか」や「賞味期限」もチェックします。ポイントを押さえて選べば、きっと心遣いが伝わるでしょう。

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