正しく靴を履くだけで、顔も体調も変わる!耳よりなおハナシ

正しく靴を履くだけで、顔も体調も変わる!耳よりなおハナシ

第4082回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
女性の方は、靴の悩みが絶えないですよね。足元のトラブルだけでなく、脚のむくみやハリ、腰の疲れや頭痛など、靴が引き起こす体の不調は様々に考えられます。そこで、一度確認したいのが、「正しい靴の履き方」ができているかどうか、です。ここでは、「シューフィッテイング」の実践法をお伝えします。靴の履き方を変えるだけで、体の不調をラクにするだけでなく、美脚や小顔に効果的な場合も!是非お試しくださいね。

美脚や小顔をつくりだす、正しい靴の履き方とは?

「正しい靴の履き方」は、シューフィッテイング(足と靴の合わせ)の最も大切な基本のテクニックです。先に述べたとおり、靴が体に合っていないと、さまざまな不調が起きやすくなります。足元は体の土台。足元がぐらつくと、何とかバランスを保とうと、歩くたびに体の様々なところを緊張させてしまいます。合わない靴による歩行への弊害で、血行不良による慢性的な冷えや生理痛を引き起こすことも。また、体が不快に感じることで心のストレスも伴ってしまいます。では、正しい靴の履き方というのは、どういったものなのでしょう。実はとっても簡単。足のカカトを靴のカカトに合わせることです。何とも簡単なことなのですが、日本人の方は意外にできていないことが多いのです。例えばお子さんがいる方。スニーカーにしても、紐を弛めにセットしているにも関わらず、こんな感じで玄関を後にしていないでしょうか。つま先トントンで靴を履き、踏みつけグセのある靴のカカトに手の人差し指一本を引っかけ、足のカカトを押し込んで、紐を結びなおさず、そのまま小走りに出かけていく…。
そういった行動習慣をつけてしまうと大人になってもなかなか直らないものです。子供の頃からきちんと靴を履く習慣を是非身につけたいものですね。さて、つまり正しい靴の履き方とは、つま先トントンではなく、「カカト、トントン」です。 きちんと座って靴を履くことが必要となります。また、靴を脱ぐときも脱いでから靴を揃えるところまで、落ち着いて美しく動作できるように心掛けましょう。正しい靴の履き方脱ぎ方は、美しい所作にもなりますので女子力UPにも効果的です。

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心地のよいフィット感、「正しい感じ方」を身につける

さて、「カカト、トントン」の続きとして、「心地のよいフィット感」について解説します。誰しも「自分の足に合う靴」が理想であるとは思います。しかし、そもそも「合う、合わない」に数値的な基準はないといってもよいでしょう。たとえ本人が「合う」と思っていても、それが「きちんと歩けること」に繋がるとは限らないからです。ですので、靴が「合う、合わない」は個人の感じ方が一番重要なのです。だからこそ、「正しい感じ方」を個々人で養う必要があるのです。 それでは、正しい感じ方の身につけ方をご紹介します。

正しい感覚「締め付け不快感編」

片手を出します。もう一方の手で先に出した手の親指以外の指をぎゅっと握ってください。
この感覚は気持ちがよいでしょうか?それとも締め付けられて不快な感じがしますか?締め付けられて不快な感覚がする方は、正解です。この感覚を足の指に置き換えると、靴の長さが短い、あるいは靴が大きすぎて指先が前に落ちている状態です。靴を履いたときに、カカトを上げて靴が脱げてしまうのは、靴が小さいのではなく、実は靴が大きいのです。この締め付けられて不快な感覚がある靴は選ばない方がよいでしょう。

正しい感覚「心地のよいフィット感編」

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次に、握る位置を手首側へずらし、甲にある節(ふし)を避けるように少し下の位置をぎゅっと握りしめてください。いかがでしょう?今度は指が解放され、握ったところは適度に圧迫さていますが、心地がよいのではないでしょうか。これが足でいう「心地のよいフィット感」が保てる感触です。甲を紐で結ぶ、あるいはストラップで調整できる靴の時には、「カカト、トントン」の後に甲の圧迫感を調整してください。また、靴を選ぶときも、このフィット感を基準にすると良いでしょう。先ほど述べたように、心地がよく歩きやすいフィッテイングを保つことができれば、不快で歩きにくい靴が引き起こした体の不調と心のストレスを軽減してくれます。また、脚のバランスが良くなることで美脚度も高まることでしょう。さらに、バランスを保つために緊張してしまった顔は、解放されることで、目元が開いたり、食いしばりによるエラのハリがなくなったり。気が付いたら小顔になっていた、ということも十分期待できますよ。

ついでに小指エクササイズ

パンプスの先に押されてつぶれた足の小指。この小指は本来何本の骨で形成されているのかご存知ですか?そう、本当は3本の骨で出来ているのです。しかし、丸まってしまって全部の足指をパーにしても小指だけがお辞儀をしたまま、というケースが少なくありません。実は、小指は体のバランスを取るのにとっても重要な役割を持っています。ですので、なるだけくっついた小指の関節まわりをほぐして、パーができる足に近づけることが理想です。

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小指エクササイズ
片手で小指の付け根のあたりを持ちます。もう片手でそのすぐそばを持ち、小指をねじるように左右に回転させます。この動作を指先に向かって行ってみましょう。
痛くない範囲で少しずつゆっくりほぐしてあげます。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
趣味なび

●お話を聞いた人

石田ミユキ
石田ミユキ 先生
OM NAMO(オナモ)
タイ流セルフケアサロンOM NAMO(オナモ) 代表。セルフケアコーディネーター。自身のひどい月経不順と重い月経痛を改善した経験から女性のセルフケアメゾット「ユーファイヨガセラピー?ムーンヨガ」を考案。婦人靴専門店のオーダーメイド部門でのシューフィッター経験を持つ。主な著書『ムーンヨガ』、『歩けるからだになるために』(ともにBAB出版)他。
タイ流セルフケアサロンOM NAMO(オナモ) 代表。セルフケアコーディネーター。自身のひどい月経不順と重い月経痛を改善した経験から女性のセルフケアメゾット「ユーファイヨガセラピー?ムーンヨガ」を考案。婦人靴専門店のオーダーメイド部門でのシューフィッター経験を持つ。主な著書『ムーンヨガ』、『歩けるからだになるために』(ともにBAB出版)他。