伝える・学ぶ・繫がるものづくり ~受動的な学びから能動的な学びへ②~

伝える・学ぶ・繫がるものづくり ~受動的な学びから能動的な学びへ②~

楽しく学べる教材づくり

こども向けの防災教育教材を作る大学生や高校生がいます。難しいテキストではなく、紙芝居やゲームのような、だれでもが気軽にとりくめるツールです。もちろん、噓や間違いを教えるわけにはいきません。製作者たちがまず防災をしっかりと学び、インプットした正しい知識を紙芝居やゲームの形でアウトプットします。こどもたちは大学生や高校生と一緒にゲームを通して防災の知識を学んでいきます。

防災ダンスを考えた大学生たちがいます。こどもたちは音楽に合わせて楽しく体を動かし、身体の動きと歌詞で災害時の正しい対応を学べます。
ラップで防災学習を発信している障害児学校の子どもがいます。6年生になった時に、4年生の時に作ったラップを口ずさんだりしていたそうです。音楽は体に沁み込んでいるのですね。
リズムに乗せた防災学習はこどもたちにとって受け入れやすく、記憶の箱に長く保持できる方法なのでしょう。

ものづくりを通したつながりづくり

うちわやカレンダーを防災と関連付ける実践があります。夜間定時制高校の生徒たちが防災啓発のうちわを作って地域に配布しています。高校は通学区域が広く地域と密接な関係を築きにくいのですが、この定時制高校はうちわを地域の商店街やイベントで配布して防災の啓発をしながら、学校とのつながりづくりを模索してきました。今では、地域の芸術家や音楽家が学校と連携しているそうです。

防災カレンダーを作っている学校はたくさんあります。1か月単位のカレンダーや日めくりもあります。毎日目にするものだからこそ、そこに載せられている防災情報が意識に入ってくるのです。生徒自たちは自宅に貼って意識を高め、地域に配布して啓発しています。
日常使いができるアイデア商品を開発して防災イベントで販売し、その収益を被災地に送っている高校たちがいます。東日本大震災から10年が過ぎてもその取り組みを継続しています。「忘れていない」というメッセージです。

東日本大震災の被災地の学校で調理実習用の包丁が流されたり錆びてしまったりして使えなくて困っていると聞いた高校生たちは、伝統工芸である包丁を授業で作ってプレゼントしました。被災地を直接訪れて錆びた包丁を研ぐボランティアをしていると、母や妻の形見の包丁の話を聞かせていただいたそうです。震災から10年が過ぎても、現地に出向いて包丁を研ぐ活動を継続しています。

防災の学びが、自分や家族、大切な人の命や財産を守るための学びから、地域、被災地とのつながりを作り強めていく学びへと広がっています。

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moshimo ストック
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私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?

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