同時多発的に発生しやすい「地震で起きる火災」。普通の火災との違いを知って備えよう

同時多発的に発生しやすい「地震で起きる火災」。普通の火災との違いを知って備えよう

地震による火災を防ぐには

地震火災や津波火災など、地震をきっかけに発生する火災を防ぐポイントは、「生活習慣の改善」「住宅の耐震化」「備えの見直し」「電気ブレーカー対策」、主にこの4つです。
冬場に地震が発生した場合、発災後すぐに起こる可能性の高いのが、電気ストーブや石油ストーブによる火災です。ストーブの近くに洗濯物を干したり、カーテンの近くなどの燃えやすいものの近くにストーブなどを置いていらっしゃるご家庭は、見直しが必要です。
布類だけでなく、ヘアスプレーや殺虫剤などのスプレー缶、紙類なども、地震で大きな揺れが発生した場合には倒れたストーブから引火する可能性が高くなります。本棚が倒れてきて、散乱した本にストーブが引火するというケースもあるので、家具全体の配置も含めて、見直しておきましょう。

住宅の耐震化をはかっておくことも、地震発生時の怪我などを防ぐばかりではなく、地震火災発生のリスクを軽くすることにつながります。住宅が倒壊すれば、ガス管や電気関係の破損にもつながり、火災を引き起こす原因になります。プロパンガスも固定されていなければ、転倒しガス漏れにつながります。プロパンガスを使用している地域にお住いの方は、しっかりと固定しておくようにしましょう。
1981年(昭和56年)6月以前の旧耐震基準で設計されている住宅は、市町村の無料耐震診断などを受け、必要に応じて耐震工事をすることが必要です。また、住宅の築年数にかかわらず、室内の家具の固定をしておくことも大切です。地震の揺れにより家具が転倒して、近くに置かれている電化製品の配線が下敷きになってしまうと、漏電やショートの原因になります。

また、停電時の備えに関しても見直しておきましょう。明かりの確保としてろうそくのみを備えていらっしゃる方は、備えが不十分です。ろうそくは、地震の際には使用できません。必ず、懐中電灯やランタンを備えておきましょう。

さらに、通電火災を防ぐには、避難するときには必ず電気ブレーカーを落とすことが大切です。ガスをお使いのご家庭では、ガスが自動停止されているかとともに、電気ブレーカーを確実に落としたか、確認をして避難先に向かいましょう。
大きな地震などが発生して、急に避難しなければいけない状況になると、気が動転してしまう可能性もあります。地震による揺れが大きい時には、蓋つきの分電盤を使っているご家庭では、蓋が開かなくなってブレーカーを落とせなくなる可能性も否定できません。こうした心配を取り除くために、「感震ブレーカー」という、地震の揺れを感知すると、自動でブレーカーを落としてくれるものもあります。感震ブレーカーには、大がかりな工事が必要なものもありますが、比較的、安価で後付けできるものもあります。ただし、地震の揺れを感知して自動でブレーカーを落とすので、地震の発生とともに、急に電気が消えて真っ暗になることもあります。
感震ブレーカーをお使いのご家庭では、常に懐中電灯やランタンを各部屋の手に取りやすい場所に用意しておく必要もあります。

もしも大きな地震が発生したら

地震による火災を引き起こさないように、ご自宅での対策をしっかりとっておいたとしても、被害にあうリスクを完全に無くすことは、残念ながらできません。
ご自宅からの出火は避けられたとしても、近隣から出火する可能性は考えられることです。
地震による火災から身を守るためには、少しでも早く避難することが必要なのです。
「大きな地震が発生したら、火災も起きるかもしれない」と予測し、一刻も早く、避難すべきかどうか判断するようにしましょう。
そして、もしも避難する前に地震火災が発生してしまった場合には、風上側に向かって、とにかく広い道路や川沿いに出て、そこから避難場所などに向かって逃げるようにしましょう。
早い判断と行動が、災害時にはご自身と大切な人の命を守ることにつながります。

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私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
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