ハザードマップがどんどん進化① ~受動的な学びから能動的な学びへ③~

ハザードマップがどんどん進化① ~受動的な学びから能動的な学びへ③~

マップづくりの基本的な手順

マップづくりは総合的な学習です。まち歩きをするこどもたちは、実際に災害が起こると目の前にある風景のどこがどんな変化をし、何が危険になるか、なぜそれが危険なのかを考えます。そのためには事前に災害について学び、一定の知識を身に着けておく必要があります。さらに、まちを歩きながら何かを発見する観察力、見つけた情報をもとに話し合う力、まとめる力、わかりやすく記述する力、マップを魅力的にデザインする力など、様々な力を総動員します。
防災の学習でのマップづくりは危険を前提としています。でも、危険だけを記した地図は魅力的ではありません。危険だけではなく、バリアフリーのお店や盲導犬と一緒に入れるレストラン、カブトムシのいる森、どんぐりがいっぱい落ちている神社、美しい風景、古いお寺、魚釣りができる川など、地域の自慢もこどもたちの視点でどんどん取り入れて、多様な地域情報を満載した魅力的なマップを作りましょう。

以下のような手順でとりくみましょう。

  1. 災害を知る
    自分のまちで発生すると想定される災害について学び、一定の知識を身に着けておきます。地震なら建物や塀がどうなるか、大雨が降るとどんな被害が発生するかなどの知識があると、まち歩きでの観察力が向上します。

  2. まちを歩く
    地図を見ながらまちを歩き、危険個所を探します。その場で話し合いながらメモを取り、写真も撮っておきます。観察対象は危険個所だけではありません。こどもたちの好きなところもどんどん取り入れるようにしましょう。

  3. 地図を作る
    集めた情報をもとに、なぜその情報を地図に載せたいかを話し合います。情報の正確さや見やすさ、全体の統一感、デザインなどいろいろな条件を話し合って「楽しい地図」を作りましょう。既存の地図を拡大印刷してベースに使う方法もありますが、こどもたちが模造紙に自由に描くと個性豊かな地図になります。

  4. 発表する
    せっかく作った地図をただ教室の後ろや廊下に貼り出しておくだけではもったいないと思いませんか。発表会を開きましょう。保護者参観日に開催するとこどもたちのモチベーションが上がり、親の意識も向上するでしょう。マップづくりの過程で地域の方々と一緒にまちを歩いたのなら、発表会にはその方々を招きましょう。参加者から好意的なコメントをもらえれば、こどもたちは自信を持てます。

  5. 活用する
    作ったマップを手にもってもう一度まち歩きをしてみませんか。新しい発見があれば上書きしましょう。マップを囲んで避難経路や避難場所の確認や行政に対する要望の検討もできます。せっかく作ったマップです。いろいろと活用方法を考えましょう。

次回は、こどもたちが作った素敵な地図と具体的な実践例を紹介します。

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moshimo ストック
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私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
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