あらゆる試験を突破する「暗記のすごいコツ」

あらゆる試験を突破する「暗記のすごいコツ」

(photo by momo105/photoAC)


春からの新生活にむけて勉強を始めたものの、覚えることが多くてすぐに忘れてしまう……そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。資格試験・大学入試・社内の昇進試験など、いわゆるペーパー試験の合格のカギは「暗記」にあります。勉強した内容を暗記して、試験会場で答案用紙に適切に吐き出すことができれば、どんな試験にだって受かるのです。

難しいのは、どうやって暗記したらいいのか――。この一点に尽きるといえます。

ここでは『図解でわかる 暗記のすごいコツ』の著者・碓井孝介氏が、有効で効率的な「暗記のコツ」を紹介します。すぐに真似できる方法ですので、ぜひあなたの勉強生活に取り入れてください。

「セルフ作問」で視点を変えて、知識を膨らませる

試験で使える知識とするためには「情報を変換し、複数の知識として覚えること」が極めて有効です。テキストに書いてあることをそのまま覚えるではなく、情報を変換し、出題の切り口が変えられても答えられるようにするのです。

簡単な例を挙げて説明しましょう。たとえばテキストに次の情報が載っています。あなたならどうやって覚えるでしょうか。

・関ヶ原の戦いは、慶長5年にあった

テキストにこのように書いてあったら「関ヶ原の戦い=慶長5年」とだけ覚えてはいけません。その理由は「関ヶ原の戦い=慶長5年」と覚えていたら「関ヶ原の戦いは慶長7年である。正か誤か」と問われたら答えられますが、出題の切り口を変えられたとたんに、答えられなくなるためです。

「関ヶ原の戦い」をめぐっては、切り口を変えた出題も当然あります。たとえば「関ヶ原の戦いは、西暦何年?」という問題や「関ヶ原の戦いで戦ったのは、誰と誰なのか?」、「関ヶ原の戦いで勝利したのは誰?」と問われることだってあるでしょう。

このような問いかけにも対応できるように、テキストに「関ヶ原の戦いは、慶長5年にあった」と書いてあったとしても「慶長5年」という情報だけでなく、「西暦1600年」「徳川家康と石田三成が戦った」「徳川家康が勝った」という情報も記憶するのです。

ここでの暗記のコツは「セルフ作問」です。セルフ作問とは、目の前の情報を変換して、自分自身で問題を作り、その答えを覚える方法です。「関ヶ原の戦い」というキーワードから、たとえば次のように作問し、解答を覚えます。

  • 関ヶ原の戦いは西暦何年か?→1600年
  • 関ヶ原の戦いで戦ったのは誰と誰?→徳川家康と石田三成
  • 関ヶ原の戦いの勝者は?→ 徳川家康

セルフ作問をうまくできるようにするために、目標とする試験でどのような形で問われるか、その傾向を過去問などで確認することが大切です。過去問を見て「和暦ではなく西暦で問われる」「戦いの当事者が問われる傾向にある」「戦いの結果(勝者)も問われている」と分かったら、それに沿うように、自分自身で作問すればいいです。1の知識を1として覚えるのではなく、1の知識を3や5に増やして覚えるクセをつけましょう。

授業中でも脳内ですぐに反復!

情報に触れる回数が多ければ多いほど、記憶に残る! これは誰もが納得できることでしょう。情報に繰り返し触れることで、短期記憶を長期記憶にするのです。

情報に繰り返し触れる「反復学習」といえば、日をおいてから行うことが一般的です。今日学んだことを明日、あるいは3日後に復習する。このような学習スタイルの方が多いでしょう。

しかし、繰り返すのは「時間をおいた後でなければいけない」という決まりはありません。むしろ学んだその瞬間から繰り返すことをすれば、より早く、より確実に、知識をモノにできるのです。

おすすめなのは「脳内ですぐに反復する法」です。テキストを読んでいて、あるいは授業を受けていて、覚えたい情報に出会ったときに脳内ですぐに反復するのです。たとえば、世界史を勉強していて「ローマ5賢帝の一人目はネルウァ」とあり、これを覚えたい場合は、頭のなかで「ネルウァ、ネルウァ、ネルウァ……」とつぶやいて欲しいのです。情報に触れた途端に反復することで、記憶として頭のなかに残りやすくなります。

なお、この「脳内ですぐに反復する法」ですが、テキストを読みながらであれば出来るものの、授業中に行おうとしても無理、と言われることがあります。

しかし、授業のように人の話を聞いているときにだって「脳内ですぐに反復する法」は可能です。よく考えてみてください。授業中、先生はずっと話しているわけではありません。黒板に何かを書いたり、次の項目に移るタイミングで一息入れたり、そんな「間(ま)」があるはずです。このような「間(ま)」の時間を利用して、覚えたい情報を脳内で反芻すればいいのです。

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