嘘マナーにご注意!正しい初詣マナーをおさらい

第273回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
現在Twitter上で、お賽銭に関する間違ったマナーが話題になっています。お賽銭が神職まで届けば願いが叶うとか、しめ縄に刺さったら良いことがあるなど、明らかに神社やお寺に迷惑のかかる行為なのですが、そんな内容でも広まってしまうのがネットの怖いところ…。これを機に、年末のうちに正しい初詣マナーをおさらいしておきましょう。

嘘マナーにご注意!正しい初詣マナーをおさらい

●お賽銭について

そもそもお賽銭は、祈願成就のお礼として神や仏に奉納する金銭です。祈願をする前にお賽銭を入れるのは、叶っていても叶っていなくても、前回のお礼をするということ。しかし、このお賽銭を一部の勘違いをした観光ガイドやネットの声などが、間違った奉納の仕方を広めてしまっているようです。具体的には、お賽銭がしめ縄に刺さると良いことがあるという射的のような話であったり、宮司や僧など建物のなかにいる人にまで届けば願いが叶うというものです。どちらも建物や神職の方を傷つける可能性があり、縁起が良いどころか罰当たりな行為。そもそもお賽銭を思いっきり投げるというのは、金属を速いスピードで飛ばすため、他の参拝者にとっても非常に危険です。新年早々人に怪我をさせてトラブルになってしまったら願いが叶うどころではないですね。

●正しい参拝方法

では、正しく初詣を行うには、何に気をつけたら良いでしょう? まず神社の入り口には鳥居が立っていることが多いですが、鳥居の下を通るときは、帽子を脱ぎ、服装は正しましょう。また、参道の中央は神様の通る道なので、必ず端を歩くように。大抵の神社には手水舎と呼ばれる水の張られた手を洗う場所があります。本殿に行く前にそこで、右手で柄杓を持ち、水を汲み左手を清め、手を逆にし右手を清め、再び手を逆にし左手に水をため口をすすぎ、柄杓の柄を洗って立てかけます。拝殿まで来たら一礼、お賽銭を入れ、鈴を2、3回鳴らし二拝二拍手、ここで祈願をして最後に一拝します。帰る際に鳥居を再びくぐる場合は、振り返り一礼。お寺の場合は手を叩かずに合掌をしてお祈りするのがマナーなので気をつけましょう。ただし、参拝マナーは場所によって異なり、例えば出雲大社の場合は二拝二拍手一拝ではなく、「二拝四拍手一拝」となるのでご注意を。

毎年行っている初詣でも、意外とマナーは教わらずに過ごしてしまい、知らないままだったりするものです。うっかりネットで流れる嘘に騙されないように、しっかりとマナーを覚えて、新年早々恥をかいたり、トラブルを起こしたりしないように気をつけたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。