リハビリの急性期、回復期、維持期(生活期)、終末期ってなに? 詳しく教えて!

リハビリの急性期、回復期、維持期(生活期)、終末期ってなに? 詳しく教えて!

病気の発症や骨折などをした場合、どのような経過でリハビリをするのか。このような疑問を抱いたことはないでしょうか。高齢化が進み、リハビリという言葉は誰もが耳にする世の中になってきました。今回は、急性期、回復期、維持期(生活期)、終末期という段階があるリハビリについて、「理学療法士」の杉浦さんにお話を伺いました。

杉浦 良介

監修理学療法士:
杉浦 良介(理学療法士)

訪問看護・訪問リハビリテーションの10年の経験を元に、全国へ訪問リハを広める活動をしている。現在は、訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションの在宅リハビリ統括として医療法人で科長を務める。訪問リハコミュニティ「リハビリコネクト」代表。書籍「リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック」編著・監修。訪問リハブログ「リハウルフ」管理者。訪問看護メディア「ビジケア訪問看護経営マガジン」編集長。YouTube「訪問リハ&訪問看護&介護保険【制度マニア】」管理者などで活動中。

リハビリにはそれぞれのステージがある

リハビリにはそれぞれのステージがある

編集部

リハビリにも、いくつかステージがあると聞きました。

杉浦さん

そのとおりです。例えば、脳梗塞を発症した場合、まずは急性期の総合病院に入院となることが多いですね。その後、回復期のリハビリテーション病院などの病院に転院します。そして、自宅への退院や施設への入所をして、維持期(生活期)を迎えます。

編集部

つまり、急性期や回復期、維持期(生活期)があるということですね。それぞれ、どのくらいの時期を指すのでしょうか?

杉浦さん

病気によっても異なりますが、「急性期は発症日~約2、3週間程度」、「回復期は発症後1~4か月程度」、「維持期は4~6か月以降」を指すことが多いようです。また、最近では維持期のことを、発症前の予防の時期を含めて生活期と呼ぶこともあります。

編集部

それぞれの時期は、どのような病院や場所で迎えるのでしょうか?

杉浦さん

急性期は病気の発症・受傷の直後なので、先述のとおり総合病院が多いようです。もちろん、整形外科クリニックなどを受診し、入院が不要な場合は自宅で安静することもあります。回復期は、回復期リハビリテーション病棟でリハビリをおこないます。その後の維持期(生活期)は、自宅や施設などで迎えることがほとんどです。

急性期・回復期のリハビリとは

急性期・回復期のリハビリとは

編集部

急性期はどのような環境でリハビリをおこなうのでしょうか?

杉浦さん

急性期は発症や手術直後のこともあり、安静にする期間が必要となります。しかし、安静にし過ぎることもよくないとされているため、ベッド上でできるリハビリを積極的におこないます。

編集部

具体的にどのような内容なのですか?

杉浦さん

関節を柔らかくする「関節可動域訓練」や、筋肉を強くする「筋力増強訓練」、姿勢を保持する「座位・立位訓練」、飲み込みのための「摂食・嚥下訓練」、「トイレ動作訓練」などが提供されます。自宅にそのまま帰る場合は、「日常生活動作訓練」をおこなうこともあります。

編集部

先ほど話にあった回復期リハビリテーション病棟は、どのような病棟なのでしょうか?

杉浦さん

回復期病棟は、急性期での治療が終わった後、さらにリハビリが継続して必要な場合に転院する病棟です。「在宅復帰を目指していく病棟」と位置づけられています。

編集部

回復期は、どのようなリハビリの特徴があるのでしょうか?

杉浦さん

リハビリスタッフだけでリハビリをするのではなく、病棟のスタッフと一緒になって在宅復帰を目指します。具体的には、「トイレの練習をする」、「食事の練習をする」、「歩行の練習をする」、「着替えの練習をする」といった、病棟の生活の中で実際の生活動作を練習します。

編集部

どのくらいの期間、回復期病棟ではリハビリをするのでしょうか?

杉浦さん

実際にリハビリスタッフが直接関わる時間は、1日に約1~3時間です。回復期はリハビリにおいて大切な時期とされているため、365日休みなくリハビリが提供される病棟が多いですね。

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