日本のシードル産地を巡る_青森編<シードルのある夏>

日本のシードル産地を巡る_青森編<シードルのある夏>

りんごの生産地で、国産りんごを使って造られる日本のシードルは、畑から生まれた“農産物”。全国のりんご生産量の実に6割以上を担う青森県では、りんご産業が人々の生活や文化を支えてきました。今から65年前、国産シードルが誕生したのも青森県弘前市。そんな弘前市で、革新的なシードルを造る「もりやま園」の森山さんに話を聞いてきました。

おいしいシードル造りで
“捨てる”を“生み出す”に変換





りんご栽培の作業量のうち、摘果が占めるのは30%ほど。シードル醸造により「未熟果を摘んで捨てる作業」が「加工用りんごの収穫作業」に変わった

「捨てるもので加工品を作れば、生産性がぐんと上がるはず」。転機は、視察で訪れたフランス。シードル加工用のりんご品種をかじってみたら、驚くほど酸っぱくて渋くて……

あれ? 何かに似ている。そう、青くて未熟な摘果りんごの味わいです。当時日本で手に入るシードルの多くは甘口。

「造るなら、ビールのように食事と楽しめる、ドライで飲み飽きないシードルにしたかった。結果、タンニンが豊富な摘果りんごは目指す味にも最適だったんです」





年間約30t収穫する未熟りんご。ポリフェノール含有量は成熟果の何十倍にも

2017年、世界初の試みとして発売された「テキカカシードル」は、かわいいラベルと印象的な名前、そして何より独特の複雑味で話題に。年々生産量も増加中です。

「今後は共感してくれる農家から摘果りんごを買い取る計画も。ともにその可能性を広め、市場を開拓していきたい」。

自社の代名詞だった「テキカカ」が、シードルの新ジャンルとしてりんご産地を支える。森山さんの目に映るのは、そんな青森の将来です。



夏に飲みたい1本 「テキカカシードル」



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