【家飲みレシピ vol.2】人気料理家・浅野美奈弥さんが提案!秋の夜長にピッタリのおつまみ

秋食材は魅力がいっぱい

今回、浅野さんに教えてもらうのは秋食材を使った4つのレシピ。「食欲の秋」「実りの秋」とも呼ばれるこの季節は、食材が美味しいのが何よりのポイントです。

 

「食材自体に旨味・甘味が増すのが秋です。何を食べても美味しいので、つい食べ過ぎちゃいます。きのこ、根菜、栗、サンマにカツオ。秋というだけでどんなものでも食欲をそそりますよね。

使いやすい秋食材といえば、何をおいても名前が上がるのが『きのこ』でしょう。お味噌汁や炒め物にしても美味しいですが、私は素揚げにしてからミキサーにかけてペースト状にし、パンに塗って食べたり。このペーストをカレーに入れても美味しいんですよ。きのこ類は冷凍しておくと旨味が増すので、あえて冷凍してストックしておくのもオススメ。

根菜類も秋はどれもホクホクになるので、揚げ物にしたり煮物にしたりして、ストックしておきます。日持ちするものが多いので作り置きにピッタリ。家飲みのお供に最適です」

浅野美奈弥さんが伝授!秋の家飲みレシピ

モデル業をこなしながら、ランナーとしてマラソン大会に出たり、ランニングコミュニティも運営するヘルシーな浅野さん。

今回は秋の季節に美味しい野菜やお魚をメインにした、健康的で美味しく身体に良い、直伝レシピを紹介してもらいます(材料はすべて2人分)。

せいろで蒸して栄養そのまま「根菜の魚醤マリネ」

【材料】

ニンジン:1

レンコン:1

かぼちゃ:1/4カット

(A)

魚醤:大さじ2

お酢:大さじ2

オリーブオイル:大さじ2

砂糖:大さじ1

【作り方】

①ニンジン・レンコン・かぼちゃを乱切りにカット。並行して鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させる

②蒸し器(せいろ)にキッチンペーパーを敷き、カットした根菜を入れ、鍋の上にのせて10分ほど蒸す。蒸している間に(A)を合わせておく

③根菜に竹串を刺して火が通っていたら蒸し上がり(まだ固い場合は5分ほど追加で蒸す)

④蒸し上がったらボウルに移し、温かいうちに(A)と和えたら完成

 

「旬の根菜をシンプルに美味しく食べることができるマリネです。根菜はせいろで蒸すと栄養の流出を防ぐことができて、野菜の持つ酵素の働きで旨味が増すので、とても美味しく仕上がります。野菜は大きめにカットすると、食べ応えがあって立派なおつまみに。

最近魚醤にハマっていて、お醤油の代わりに使うことが増えました。愛用しているのは長崎・五島列島の『五島の醤』。地場の未利用魚(規格外で市場に出回らない魚や、駆除対象になっている食害魚)を使い、低塩分・無添加で仕込まれたとっても美味しい魚醤です。ストーリーもとても素敵なので、みなさんもぜひお試しを」

ついついお箸が進む「揚げさつまいものブルーチーズ和え」

【材料】

さつまいも:中1

ブルーチーズ:10g

メープルシロップ:大さじ2

【作り方】

①さつまいもは皮ごと角切りにして、水に5分ほどさらし、水気をよく切っておく

②揚げ油を180℃に熱し、①を入れ、カリッとするまで揚げる

③をボウルに移し、ブルーチーズを入れてよく和え、さらにメープルシロップで和えたら完成

 

「デザート感のあるおつまみです。ブルーチーズが苦手な人は、クリームチーズに代えてみてください。

家飲みってついつい揚げ物が欲しくなるんですが、唐揚げやフライだとヘビーなもの。さつまいもなら罪悪感が少なく、カリカリ食感が満足感を高めてくれます」

きのこの旨味がギュッと凝縮「素揚げきのこの白和え」

【材料】

絹ごし豆腐:200g

えのきだけ:1袋

しめじ:1/2

舞茸:1

白だし:大さじ2

ごま:大さじ2

砂糖:小さじ1

塩:ひとつまみ

【作り方】

①絹ごし豆腐は水気をよく切っておく。きのこは軸を外し、手でバラバラにする

180℃の揚げ油にきのこをすべて入れ、時々かき混ぜながらきつね色になるまで揚げる。揚がったらよく油を切っておく

③ボウルに絹ごし豆腐を入れてヘラなどでつぶし、滑らかになるまでよく混ぜる

④③に②と調味料を入れてよく和えれば完成

 

「通常はきのこを白和えにするときって、ゆでたりレンチンしたりして使いますが、素揚げにすることで旨味が凝縮されるんです。さらにヌメりがなくなり、とても香ばしい味わいに。とてもお酒に合う一品になります。

今回紹介する4つのレシピを作るなら、さつまいもを素揚げした後にきのこを揚げれば、揚げ油を節約できて一石二鳥。揚げ物にすれば日持ちがするので、たっぷり作っておくといいでしょう」

シメの一品におすすめ「カツオのあぶりむすび」

【材料】

カツオ(小さめのブロック):1サク

ご飯:1

紅芯大根:1/8

お酢:小さじ1

砂糖:小さじ1

みょうが:1

えごまの葉:23

(A)

うすくち醤油:50ml

酒:50ml

みりん:50ml

お酢:大さじ1

【作り方】

Aを合わせて漬け液を作り、カツオを入れて1時間ほど漬ける

②紅芯大根をみじん切りにし、お酢と砂糖で和える。みょうがは千切りに、えごまの葉は半分に切り、どちらも水にさらしておく

③カツオを漬け汁から出し、水気をよく切ってバーナーで全体をあぶる(バーナーがない場合はフライパンでOK)

④ご飯と紅芯大根の酢漬けを混ぜて、丸いおむすびを作る

⑤おむすびの上に水気を切ったえごまの葉を乗せ、薄く切ったカツオとみょうがをのせたら完成

 

「紅芯大根のほんのりピンク色が可愛いおにぎり。残ったカツオはそのままおつまみにしてもいいですね。お茶漬けにして食べるのもおすすめ。

えごまの葉がないときは大葉でOKですし、しょうがの千切りや青ネギなど、お好みのツマをのせてみてください。

今回はすべて野菜中心のメニューなので、最後くらいはお米メインのメニューでシメを。炭水化物を抜いてしまうと、口さみしくてお菓子など余計なものを食べてしまうので、こうして補給をして、おなかを満足させてあげましょう」

関連記事: