番組は去年11月に初お目見得を果たした長男・勸玄（かんげん・２）のデビューに密着。歌舞伎役者の妻であり、２児のママでもある小林は「さっぱりしていて甘え上手です」と息子の性格を分析。記者会見を控え、泣きそうになる息子の気持ちを和らげるためにジャンケンをするなど、ママとしての素顔をのぞかせた。

舞台を見て「一番こみ上げてきたのが、やっぱり父（十二代目市川團十郎）のことでしたね。（孫について聞かれて）『おぶってでも出たいですね』と言っていたんです。その言葉がすごく私の中に残っていて…」と、カメラの前で涙まじりに語った小林。息子の晴れ姿に亡き父の思いが重なり、言葉に詰まるひと幕も。

「何でも母親がそばにいて一緒に見ている、というところから歌舞伎の中に入っていくと、（母親からは）少し離れていくというか、新しい世界が広がっていくんだなと思います」と、息子の成長を見守る決意を固めた小林。千穐楽を無事に終えた息子をギュッと抱きしめたその微笑みからは、優しさと強さが感じられた。

（池野フナ子）