旦那が発達障害のため離婚したい|決断の前に知って欲しい7つのこと

旦那が発達障害のため離婚したい|決断の前に知って欲しい7つのこと

配偶者に発達障害があると、「夫・妻と話が噛み合わない」「注意力が散漫で約束したことをすぐに忘れる」など

結婚生活でこのような悩みでより精神的に辛くなってしまうこともあるでしょう。
今回は、そんな夫や妻の発達障害が原因で離婚を考えているみなさんの背中を後押しするために、

「そもそも発達障害を理由に離婚することは可能なのか」

押さえておいてほしいポイントをまとめてみました。

また「症状が改善されるのであれば夫婦のままでいたい…」という声にもお応えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

 

1、夫・妻どちらかが発達障害だと離婚率は高くなる?

発達障害とは、生まれつき脳機能の発達がアンバランスなことから引き起こされる障害です。

様々なパターンがありますが、よく知られているのは主に次の3つです。

・自閉症スペクトラム(ASD)
・注意力欠如多動性障害(ADHD)
・学習障害(LD)

自閉症スペクトラムは過去に「アスペルガー症候群」と呼ばれていたもので、そちらのほうが馴染みのある方も多いかもしれませんが、現在は高機能自閉症などと統合されてこちらの診断名に統一されています。

いずれにせよ、社会生活を送る上で人とコミュニケーションを取るのが難しい、落ち着きがなく急に不審な行動を起こすことがある…といのが発達障害の特徴です。

実際、アメリカではどちらか一方が発達障害の夫婦は、72%の高い確率で離婚しているというデータもあります。
全夫婦の離婚率が3割程度の日本に比べて、元々アメリカでは4~5割程度と高い数字にはなっているのですが、それをふまえても72%というのは多い割合です。

2、発達障害の夫・妻を持つ人が離婚を決断する理由

夫・妻が発達障害の場合、どのような理由から離婚に至るケースが多いのでしょうか。
よくある原因をピックアップしてみました。

(1)思い込みが激しく話が通じない

発達障害を抱えている人は、他人の話を正しく理解することができない・自分の中でズレた解釈をしてしまいやすいという特徴があります。
ひとつの事柄に強くこだわる傾向もあり、1度思い込むとどれだけ説明しても誤解を解くことができません。

そのため夫婦喧嘩が絶えず、仲直りをしようにも相手の頑なな態度や話の噛み合わなさにだんだん嫌気がさしてしまうでしょう。

(2)気に入らないことがあるとすぐにキレる

思い込みが激しい上に、自分の思い通りにいかないことがあるとパニックに陥りやすいところも発達障害の厄介なポイントです。

キレたときに物にあたったり暴力を振るったりするケースも多く、DVに発展してしまうパターンもあります。

(3)空気を読まない言動を繰り返す

発達障害を持つ人は、世間で言うところの「空気を読む」ことが苦手です。
人の言葉をそのままの文字通りに解釈してしまうので、その裏に含まれたニュアンスや本音を察することができません。

これによって思いがけず相手を傷付けてしまったり、とんちんかんな受け答えをしたりしてしまうことも少なくないでしょう。

それでもまだ夫婦間の会話であれば、そういった夫・妻の状態をこちらが理解することで対応することも可能ですが、第三者を交えた会話のシーンで夫・妻が空気を読まない言動を繰り返し、その度に肩身の狭い思いをすることが耐えられないというケースもあります。

(4)忘れっぽく約束を守れない

発達障害の中でも特に注意力欠如多動性障害の影響が強い場合、何かを約束してもすぐに忘れてしまう、予定を計画的に実行することが難しいという症状に悩まされます。

単純な「うっかり」と見分けがつきにくいこともあって、「どうして気を付けることができないの?」「結局私との約束なんて、あなたにとっては大して重要じゃないのね」と、夫婦の気持ちがすれ違う原因のひとつになりやすいでしょう。

(5)部屋を片付けられない

物事に集中することが苦手な発達障害の人は、テキパキと家事をこなすことも難しいケースが多いです。
何をどう進めていけば良いのか途方に暮れてしまい、結局ひとつも手が付けられないままで部屋が散らかり放題…ということも珍しくありません。

発達障害ではない人から見ると、単に「家事をサボっている」「だらしない」と配偶者に対して失望してしまいますし、家事が滞ることで生活にも余裕がなくなり、気持ちがギスギスしてしまいがちです。

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