わが家の長男は3歳のとき、赤ちゃんがやってきた環境の変化などによってチックが出るようになってしまいました。対応に悩んでいるとき、長男のあるひと言がきっかけで長男が本当に望んでいたことがわかったのです。そんな体験から「上の子の心のケアをする際のヒント」を見つけたのでお伝えしたいと思います。
長男の体に起こった異変
そんなある日、本を読んでいるときや疲れて眠くなると、長男がやたらと瞬きをしていることに気づきました。 夫婦で相談していろいろ試しましたが良くならず、知り合いの小児科医に相談したところ、チックじゃないかと言われたのです。
しかし、チックは「またやっているの?」などと注意すると、子どもにストレスがかかり、症状が出てしまうこともあるとのこと。そのころ長男の症状はさらに悪くなり、無意識に瞬きのたびに眼球が上を向いてしまうようになっていたので、とても心配でした。
兄になった長男が望んでいたこととは?
長男への対応に悩んでいたある日、母が遊びにきていたときのこと。長男が着替えをしている横で赤ちゃんが泣き出し、母がそちらのほうへ行くと長男がぐずり始めました。
母がぐずる長男に「どうしたの? 」と言うと、「バーバは赤ちゃんじゃなくて、僕を見る係でしょー!」と長男は泣き出したのです。私はそのときはっとしました。長男はただ見て、できていることを認めてほしかったんだと。
それからは赤ちゃんに手がかかっていても、長男が見てほしがっているときはしっかり見つめ、「できたね」と声をかけるようにしました。その後チックの症状は落ち着いていき、1カ月くらいで消えていったのです。
私は第二子が生まれてから日々の忙しさに追われ、そして長男は気持ちを受け止めてもらえず、心理的な部分で追いつめてしまったのではないかと思いました。そんなときに聞いた長男の本心から、 赤ちゃんがいて手一杯であっても、上の子の精神的なケアはとても大切なことだと気づきました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
イラストレーター/しおみなおこ
著者:山田もも子
1歳と4歳の男の子の母。看護師・保健師免許保有。現在は子育てや医療のジャンルを中心にライターとして活動中。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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