みんなは共感できる?嫁ブロックをする理由とは

第303回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
夫の転職や起業などを妻が阻止してしまう嫁ブロックが話題になっています。実際に新しい職場で働くわけではない妻が、夫の転職に口出しをするのは是か非か。ネット上でも様々な議論がされていますが、いったいなぜ転職に反対するのか、どういう家庭だと反対されやすいのか、嫁ブロックの実態を調べました。

みんなは共感できる?嫁ブロックをする理由とは

●嫁ブロックとは?

もともと嫁ブロックは企業の採用担当者の間で使われていた業界用語で、妻の反対で採用が失敗に終わることを指していたそうです。しかしここ数年で転職市場は急拡大し、一般にも嫁ブロックが知られるようになってきたといわれています。なんと、既婚男性の3人に1人は転職活動で内定をとっていながら、妻に相談した結果、辞退したことがあるそうです。

●なぜ妻は転職を反対するの?

転職を妻に反対された理由というアンケート結果では、もっとも多かった回答が「年収が下がる」という理由でした。さらに「勤務地が自宅から遠い」、「現職の福利厚生が充実している」といった生活にダイレクトに影響を与えるものが上位を占めていますが、なかには「幼稚園で恥ずかしい思いをするからイヤだ」という回答も…。ママ友に対して夫の会社を言えなくなるから、といった理由からだそう。さらに「両親・親戚に説明できない」など、身近な人たちに夫の仕事を説明するのが大変という意見も多く上がっているそうです。

●どんな人が反対をしている?

反対している人の多くが専業主婦で、共働き家庭において反対されるケースはほとんどないのだとか。家計が不安定になることに対して一番敏感なのは専業主婦、と考えれば妥当な結果に見えるかもしれません。しかし実際のところは、夫が夢を見て転職をしようとしていても、夫のことを本人よりもよくわかっている妻が現実を見て反対しているというケースもあるでしょう。そのせいもあってか、妻の反対を押し切ってまで転職をした場合、たいていうまくいかないそうです。

一見夫に対して理解がないように聞こえる嫁ブロック。しかしちょっと夢見がちな夫に、妻が堅実なブレーキをかけているケースもあり、一概に否定もできなさそう。転職を決めるときには、夫婦でしっかり話し合って結論を出すのが良さそうですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)

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