糖尿病患者むけの宅配食ってどんなもの? 食事療法の気をつけるべきポイントを教えて!

糖尿病患者むけの宅配食ってどんなもの? 食事療法の気をつけるべきポイントを教えて!

糖尿病の治療において食事療法はとても重要です。しかし、どのように食事管理をすればいいのか困っている方も多いのではないでしょうか? 最近は、糖尿病の方にむけた宅配食が充実してきています。今回は糖尿病の宅配食について、利用する際の注意点やメリット、デメリットと合わせて「管理栄養士」の広田さんに詳しく伺いました。

広田千尋

監修:
広田 千尋(管理栄養士)

病院や保健センター、保育園等に管理栄養士として13年間勤務。その後、2020年より独立。現在はフリーランスとしてコラム執筆やレシピ作成を中心に、栄養や食に関する正しい知識をわかりやすく伝えることをモットーに活動中。

糖尿病患者むけ宅配食のメリットとデメリット

糖尿病患者むけ宅配食のメリットとデメリット

編集部

糖尿病患者むけの宅配食とはどのようなものですか?

広田さん

糖尿病患者むけの宅配食とは、糖尿病患者に配慮された宅配用のお弁当です。糖尿病の食事療法はカロリーコントロールと減塩が要であるため、糖尿病患者むけの宅配食もカロリーや食塩使用量を制限し調理されています。糖尿病の方だけでなく、糖尿病予備軍の方や、ダイエットなどの理由でカロリーコントロールしたい方にもおすすめです。

編集部

糖尿病患者むけの宅配食を利用するメリットを教えてください。

広田さん

まずカロリーや食塩使用量が計算されているため、治療中の方でも安心して食事を楽しめるというメリットがあります。カロリーや塩分の制限がある場合、毎日メニューを考えるのは大変ですが、宅配食であればそのようなわずらわしさがありません。またメニューが豊富で、さまざまな食材からバランスよく栄養素を摂れるのも魅力です。

編集部

逆に、デメリットはありますか?

広田さん

宅配食のカロリーが自分にとって低すぎたり、高すぎたりする場合は、食事療法の妨げになる恐れがあります。1日のほかの食事で調整できれば問題ありませんが、そのためには「自分に合った適切なカロリー」を把握する必要があります。また、通常の宅配食に比べると価格が高いため、費用の負担が大きいと感じる方も多いかもしれません。

糖尿病の食事療法とは

糖尿病の食事療法とは

編集部

糖尿病の食事療法は、何に気をつけたらいいのでしょうか?

広田さん

糖尿病の食事療法は、カロリーコントロールと減塩が中心となります。ほかにも、食物繊維を多く摂り、血糖コントロールを意識することが大切です。ただし、食事療法は医師の指導のもとで行うのが原則です。血糖値の状態やほかの病気との兼ね合い、年齢など、個人の健康状態によって食事療法の内容は異なりますので、必ず医師に確認したうえで宅配食の利用を検討しましょう。

編集部

1日のカロリーの目安はあるのですか?

広田さん

年齢、糖尿病の治療の経過、活動量などによって異なります。「糖尿病診療ガイドライン2019」に掲載されている計算方法によると、<目標体重(㎏)×エネルギー係数>で1日に必要なカロリーの目安を求めることができます。
【目標体重の目安】
65歳未満…身長(m)×身長(m)×22
65歳以上…身長(m)×身長(m)×22~25
【エネルギー係数】
①軽い労作(1日の大部分が座位)…25~30
②普通の労作(座位中心だが通勤・家事・軽い運動をする)…30~35
③重い労作(力仕事・活発な運動習慣がある)…35~
たとえば身長165cm、50代、事務作業の多い会社員の方の場合は<1.65×1.65×22×30~35>で計算でき、1日に必要なカロリーは1797~2096kcal、1食あたりでは600~700kcalほどが目安となります。

編集部

塩分は1日にどのくらいが目安ですか?

広田さん

「糖尿病診療ガイドライン2019」による食塩摂取目標量は、1日あたり男性7.5g、女性6.5g未満です。高血圧がある方は6.0g未満となります。食塩の摂りすぎにより糖尿病の合併症のリスクが高まることがわかっているため、食事療法で減塩を心がけることはとても大切です。

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