安いのに優秀!唐揚げから煮込みまで万能に使える「手羽先」のおいしい食べ方

安いのに優秀!唐揚げから煮込みまで万能に使える「手羽先」のおいしい食べ方

リーズナブルだけど、骨付き肉ならではのおいしさがしっかり楽しめる鶏手羽。手羽先は腕から羽根の先端部分で、ゼラチン質や脂肪が多くコクがある部位。煮る、揚げる、焼くと万能に使えます。そこで、定番の名古屋風の唐揚げやチューリップのほか、手羽先をおいしく食べるアレンジをご紹介。お酒にもごはんにも合うレシピが満載です!

 

手羽先は煮ても揚げても焼いても美味!

手羽先は翼の先の部分で、関節があってくの字のようなフォルムが特徴。脂肪分が多く、煮る、揚げる、焼くとオールマイティーに使えます。

なかでも名古屋名物の手羽先の唐揚げが有名ですよね。手羽先は手羽元ほど大きくなく火が通りやすいので、唐揚げにぴったりです。

また、関節から先の先端部分は特にゼラチン質と脂肪がたっぷり。じっくり煮込むと良質なダシがとれます。

ちなみに、手羽先の先端を取り除いたものが「手羽中」。調理しやすくて食べやすいのが魅力で、手羽先と同じく、グリルや揚げ物、煮込み料理に適しています。

手羽先のおいしいアレンジ8選

手羽先のねぎだく照り焼き

お酒が進む“優勝レシピ”が人気を呼んでいる料理研究家の@kyounoouchigohanさん。

「手羽先のねぎだく照り焼き」は、手羽先をつまんだ指までおいしい、ザ・優勝レシピ!

王道の甘辛味で、たっぷりと使ったねぎが良いアクセントになっています。おうちにある調味料とフライパンでパパっと作れるのも魅力ですよ。

作り方は、画像をスワイプしてご覧ください!

材料(2~3人分)

・手羽先……8本
・サラダ油……適量
・塩胡椒……少々
・ねぎのみじん切り……大さじ4
・白いりごま……大さじ1
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【A】
・醤油、酒、みりん、砂糖……各大さじ1
・生姜チューブ……小さじ1

シビ辛!手羽先の山椒てりやき

鶏むね肉、ささみ、野菜メインのヘルシーレシピ研究に勤しむ@turquoiseblue54さん。

子どものころは手羽先の食べづらさに苦手意識があったものの、最近は引き締まった肉質がおいしいと感じているそう。

「手羽先の山椒てりやき」は、お子さんでも食べやすいように骨抜きに。山椒の量はお好みで調整してみてくださいね。

材料(2人分)

・手羽先……6本
・塩胡椒……適量
・おろしにんにく……小さじ1/2
・酒、しょうゆ、みりん……各大さじ1
・砂糖……小さじ1
・山椒の粉……適量
・サラダ油……小さじ2

作り方

1. 手羽先は、関節を横向きに折って骨を外す。手羽元側から、2本の骨の間をキッチンバサミで切る。肉と骨の間にもキッチンバサミで切れ込みを入れる。

2. 関節部分を折り曲げ、手羽元の部分をまな板の上に押し付けるようにしながら、骨を関節側から飛び出させ、そのまま骨を2本とも抜き取る。

3. 2の両面に塩胡椒をふり、おろしにんにくを表面に塗りつける。

4. フライパンにサラダ油を入れて弱目の中火にし、3を皮目を下にして入れ、蓋をして4分間焼く。

5. 手羽先を裏返し、酒、しょうゆ、みりん、砂糖を混ぜ合わせて加え、蓋をして更に2分間焼く。
※少し焦げが出ている場合は、ほんの少し火加減を弱める。

6. 蓋を取り、水分を飛ばしながらタレを全体に絡め、照りを出す。

7. 器に盛り付け、山椒の粉を振りかける。

ポイント

・山椒の粉は、四川麻婆豆腐などで使われる花椒でもOKです。

・手羽先が焦げないように、たまに焼き具合を確認しながら火加減を調節してください。

・骨抜きの方法は、@turquoiseblue54さんのInstagramプロフィール欄URLのナディアアカウントから写真が見れるとのことですが、少しわかりづらい部分もあるそうなので、その場合はネットで検索して調べてチャレンジしてみてくださいね。

レシピ出典:Instagram(@turquoiseblue54)

塩麹で漬け込むだけ! 柔らかジューシー手羽先塩焼き

塩麹にお肉を漬け込むと、プロテアーゼという酵素の働きでお肉がやわらかくなって旨みがアップ! 味付けも済んでしまうので、一石二鳥です。

@ibukuro_tsukamuさんは、手羽先に塩麹を揉み込んで30分程度寝かせてから、魚焼きグリルでこんがりと。魚焼きグリルで焼くことで余分な油が落ち、外はカリッカリ、中はジューシーに仕上がるんです。

シンプルで超簡単ながら、@ibukuro_tsukamuさんのおうちでは争奪戦になるほど大好評のレシピ。ご家族で食べるなら、手羽先は多めに用意した方が安心かもしれません!

材料(2~3人分)

・手羽先……8本
・サラダ油……適量

(下味用)
・塩こうじ……大さじ2

作り方

1. 保存袋等に手羽先に入れ、塩こうじを大さじ2入れて優しく手で揉みこみ空気を抜いて
閉めたら冷蔵庫で30分程度、寝かせる。

2. 魚焼きグリルの網に手羽先の皮面を下にして置き、手羽先の表面にサラダ油をはけ等を使い塗り、初めは強火でグリル全体を温めて肉の表面に火を通し、うすく焼き色がついて
きたら弱火に変えてゆっくりと10~15分程度焼く。焼き加減を見ながら、肉の表面が乾燥してきたらサラダ油を塗る。

3. 焼き色が付いたら、裏返して、皮面にサラダ油を塗り、弱火で皮面を10~15分程度カリカリテリテリに焼く。焼き加減を見ながら、肉の表面が乾燥してきたらサラダ油を数回塗る。皮面がこんがりキツネ色に焼けたら完成。

ポイント

・塩こうじは焦げやすいので、焼く前に鶏肉を常温に戻して弱火でじっくり焼く。

・サラダ油を肉に塗るシリコンはけ等は100円均一で購入でき、焼き魚等にも便利です。

レシピ出典:Instagram(@ibukuro_tsukamu)

手羽先の甘辛揚げ

2021年6月22日に発売された初のレシピ本『一度覚えたら一生おいしい!あやの魔法の調味料レシピ 』(宝島社)も好評のあやさん(@aya.style__)。

「手羽先の甘辛揚げ」は、名古屋風の甘辛味がクセになるおいしさ! 手羽先の先端部分を切り落として“手羽中”にし、骨に沿って切り込みを入れることで食べやすくしています。

レシピサイトでは、切り落とした先端部分を使った「鶏出汁のフォー」の作り方も公開されているので、合わせてチェックしてみては。

チューリップ唐揚げ

食べやすくて見た目もかわいい「チューリップ唐揚げ」。イベントやパーティーのメニューとしても人気がありますよね。

手羽元で作ることも多いけれど、@kengohkijiさんは「手羽先で作った方が断然おいしい!!」と手羽先派。唐揚げ粉は「竜田揚げ用」がおすすめなのだとか。

塩胡椒をしてかぶりつけば、食べる手もビールも止まらなくなってしまうこと請け合いです!

「チューリップもですけど、手羽先に包丁を入れて開いてから揚げるのもおすすめですよ」と@kengohkijiさん。

手羽先の くの字 になってる小さな方を取って
大きな方の皮面ではない身の方に
骨に沿って皮までいかないように包丁を入れる
手で開くとこの形になる。
唐揚げ粉をつけて揚げるだけ。

チューリップにするのはちょっと手間……という方は、こちらを試してみては。

また、おうちごはんでもMAYAさん(@heavydrinker)が「チューリップから揚げ」の作り方を紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。

手羽先の肉詰め揚げナンプラー味

手羽先の骨を外し、豚ひき肉だねを詰めてから揚げたこちらの一品。@yurie0406kkさんが以前、居酒屋さんで食べておいしかったメニューを再現したものです。

手羽先の骨を外して袋状にして、豚ひき肉と蓮根をナンプラーで味付けして爪楊枝で留めて油で揚げるという、ちょっと面倒な工程…。
娘が手伝ってくれたから作れたけど、1人では断念しそう…🤣

しかし、一口頬張ればジューシーかつスパイシーなお肉をパクパク食べる事の出来る人気メニュー😋

ナンプラーを効かせた豚ひき肉と手羽先の旨みが合わさっておいしさ2倍。蓮根のシャキシャキとした食感も良いアクセントになっています。

作るのに少し手間はかかりますが、その価値は十分にありそうです!

パプリカ手羽先煮

手羽先をお酢で煮るとお肉がやわらかくなり、さっぱりとした味わいに。

@hiroko.hazuki1488さんの「パプリカ手羽先煮」は、手羽先を焼いて旨みを閉じ込めてから、お酢などの調味料を加えて煮込んでいます。パプリカも煮る前に焼くことで、甘さが倍増するんです。

お酢は、発酵酢から作られた果実のお酢「ホンチョ ざくろ」を使用。そのまま飲むのはもちろん、料理に使うのもおすすめだそうですよ。

材料

・手羽先……5本
・塩胡椒……適量
・パプリカ(黄)……1/2個
・ズッキーニ……1/2個
・にんにく……1片
・お酒……大さじ2
・ホンチョ(ざくろ)……大さじ4
・醤油……大さじ4
・砂糖……大さじ1
・サラダ油……大さじ1

作り方

1. 手羽先にフォーク等で穴を開け、酒を振り塩胡椒まぶす。

2. フライパンに油を引きニンニク香りだしし、手羽先は焼き色をつける。

3. パプリカも焼き色をつけ一旦取り出す。

4. 手羽先に上の調味材料を入れ中火で煮詰める。

5. 1/3位まで煮詰めたところに、焼き色をつけたパプリカ、ズッキーニを戻し煮る。

レシピ出典:Instagram(@hiroko.hazuki1488)

手羽先のにんにく煮込み

にんにくの香りが食欲をそそる、@kei_hamamuraさんの「手羽先のにんにく煮込み」。

にんにくのほかに、お手製のにんにく醤油も入れてさらに風味をアップさせています。にんにく醤油は、半分に切って芽を取ったにんにくを醤油に漬けるだけで作れるそう。

お鍋はストゥブを使用していて、沸騰したら弱火で5分、蓋して放置。ストウブだと水分はあまりいらないけれど、普通の鍋で作る場合は、水の量を増やした方が良さそうです。圧力鍋は手羽先が崩れるのでおすすめしないそう。

やわらかい手羽先はもちろん、手羽先の旨みをたっぷり吸った大根も絶品ですよ!

材料

・手羽先……8本
・大根……1/3本
・卵……2個
・にんにく(大きめ)……1かけ
・生姜(大きめ)……1かけ
・水……1カップ
・にんにく醤油……大さじ3
・酒……大さじ3
・砂糖……大さじ3
・みりん……大さじ1
・糸唐辛子/白髪ネギ……お好みで

作り方

1. にんにく醤油を作っておく(煮沸消毒した瓶に醤油を入れてにんにくを漬けるだけ)。

2. 半熟卵を作る(水から7分!!)。

3. 手羽先の裏側の骨に沿って切れ目を入れる。

4. 大根は米のとぎで透き通るまで茹でておく。

5. 13と水・酒・砂糖・生姜すりおろし・半分に切ったにんにくを入れて煮込む。
※この時に半熟卵用の煮汁を別にとっておいてジップロックに半熟卵と入れて放置。

6. 煮汁が半分程になったら大根を入れてまた煮込む→放置(放置してる間に大根に煮汁が染み込む)。再度煮込んで煮汁が少なくなってきたらみりんを入れて鍋を揺らしながら煮汁を絡める。

7. 大根・手羽先・半熟卵を器にのせ、お好みで糸唐辛子・白髪ネギをのせれば完成。

レシピ出典:Instagram(@kei_hamamura)