エアコンは「つけっぱなし」でも大丈夫? 24時間利用の賢い使い方

20分~30分程度のお出かけなら、エアコンはこまめにオフにするより「つけっぱなし」の方がおトク。『UP LIFE』でもたびたびお伝えしていることですが「ならばいっそのこと、24時間フル稼働しておいてもそんなに変わらないのでは?」なんて思ってしまう人もいるのでは。 そんな疑問を、家電の専門家である田中 真紀子さんにぶつけてみました。果たして、どうなのでしょうか。

エアコンの「つけっぱなし」を上手に使って賢く節約

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にもあったとおり、エアコンは冷暖房の効率が高い家電。広い空間を冷やしたり暖めたりするのが得意で、消費電力量も決して多いわけではありません。

そんな費用対効果の高いエアコンは、20分~30分程度の外出時ならこまめにオフにするより「つけっぱなし」の方がおトク
になることがあるとも言われています。これは、室内外の温度差が大きいときにエアコンの運転をオンにすると多くのパワーが必要になるため。いったん室内を適温にすればあとは少ない消費電力量でキープできますが、短時間の外出でいちいち運転をオフにしていては室温が外気温に近付いていくため、帰宅してオンするたびに消費電力量の多い「強運転」となってしまうそうです。

もちろん、外出時間や住居の構造、エアコンのモデルなどによって異なるので、すべておトクになるとは言えませんが、試してみる価値はあるはず。そしてせっかくなら「室内の熱損失が大きい窓に断熱効果の高いカーテンを使う」など、外気温との差をできるだけ縮める工夫も同時に実践してみましょう。

いっそのこと24時間「つけっぱなし」にするのはアリ?

一度室温を適温にすればあとは少ない電力量での運転がキープできるなら、24時間ずっと運転させてもいいように思いますが、一方で「寿命が短くなるのでは?」という疑問も浮かびます。実際のところどうなのでしょう?

「施工が必要なエアコンは家電と言うより、給湯器や床暖房のような住宅設備。壊れないわけではないし、寿命もありますが、堅牢につくられていて耐久性が高いと思います。また、立ち上げたときに最も電力を使うので、こまめにオン/オフするとモーターやコンプレッサーにたびたび負荷が掛かってしまうもの。もちろん、常に稼働させているのも負担にはなると思いますが、24時間つけっぱなしでも10年程度はもつのではないでしょうか?

ただし、メンテナンスを怠ると寿命が短くなる可能性が高まります。フィルターにホコリがみっしり付いた状態で運転させるなど、モーターやコンプレッサーに負荷がかかるような使い方は避けましょう。掃除するタイミングは、フィルターなら2週間〜1か月が目安。内部の掃除も、せめて年に1度は行いたいですね」

なお、田中さん宅の場合、暑い時期になると室温を一定に保ちたい事情のある部屋のエアコンは、ほぼ24時間つけっぱなしになるのだとか。

「6月から10月くらいまではほぼ運転オンの状態ですが、驚くほどの電気代にはなっていません。もちろん使わない場合よりはかかりますが、多少電気代が上がったとしても、快適に過ごせるうえに熱中症を予防できるなどの健康面も考慮すれば、コストパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。エアコンの様子を見ていても無理な運転をしていることもないですね」

 

【パナソニック製エアコン用 各種フィルター】

エアフィルターの経年劣化やフィルター部分の破れなどがあった時は、エアフィルターごと取り替えましょう。エアフィルターを購入される際は、エアコン本体品番と対応しているか、エアフィルターの形がどうなっているかを確認するようにしてください。

また、エアコンの脱臭や除菌など、お悩みがある場合は、「防カビ」「脱臭」「除菌」用などの各種フィルターとの併用がおすすめです。

*パナソニック製以外のエアコンやエアコン本体品番と対応していないフィルターは使用できませんので、ご注意ください。

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