入籍日の騒動が原因でセックスレスに
結婚したからには子どもがほしいと思っていた私。実はもともと子宮に問題を抱えていたので、結婚前から婦人科に通い、結婚してからはすぐに不妊治療をスタートさせる予定でいました。ですが、入籍日の騒動が尾を引いたのか、彼が夫婦の営みをできなくなり、いきなりセックスレスに! どうしても子どもがほしかった私は、恥ずかしさを押し殺して自分から誘ってみたり、セクシーな下着をつけてみたりしたのですが、すればするほど夫に拒まれ、心がズタズタに……。
不妊治療で病院に行くたび「いつから治療をスタートしますか?」「ご主人はいつごろこられますか?」と聞かれることも、当時の私には大きな負担でした。不妊治療だけでもつらいのに、毎回、病院で聞かれては彼に当たり、喧嘩になり、彼が病み、また彼に当たって喧嘩になり、彼が病む……という負のスパイラル。ますます夫婦生活は悪循環に陥りました。
また、まわりの人が妊娠したという話を聞くと、最初のうちは「うらやましいな」と思えていたのに、それさえ思えなくなるほど、私の心も崩壊。そんな結婚生活が1年半ほど過ぎたころ、ふと思ったのです。「このまま子どももできず、彼と一生2人で生きていけるの?」と。
「私はまだ20代。持病はあるけど子どもが絶対に産めないと診断されたわけじゃない。このまま苦しい思いをしながら子どももあきらめ、一生を過ごすことはできない!」と考えた結果、27歳で離婚を決意しました。
離婚後、バツイチ同士で気が合って
その後、入社当時から大変お世話になっていた職場の先輩も離婚したことを知りました。離婚した者同士、励まし合うことが目的で食事に行ったことがきっかけで、彼から猛アタックを受け、 付き合うように。そしてその半年後、なんと彼からプロポーズ! しかし、前回の結婚生活でのことがトラウマになっていた私は、セックスレスや不妊治療のことを彼に告白しました。彼はそれでも私を受け入れてくれると言ってくれたので、29歳のときに再婚しました。
今の夫は、最初から考え方や話がとても合います。家族構成も、両親がいて弟がいてと、育ってきた環境も似ていました。だからなのか、夫とは喧嘩もせず穏やかに過ごすことができています。なにより不妊治療にも積極的に協力してくれたおかげで、今年の春、無事に子どもが生まれ、とても幸せな日々を過ごしています!
2度の結婚を経て学んだことが2つあります。
ひとつは「好きな気持ちだけでは結婚は難しく、育ってきた環境や価値観が似ていることも大事」ということ。恋愛は2人だけで楽しめますが、結婚はお互いの家族とも付き合いが必要です。前夫とは結婚に対する考え方が異なったからか、夫婦の間だけでなく、彼と私の両親、私と義母の関係もうまくいかず、両家の関係が悪化していきました。だからこそ、環境や価値観が似ていることは、お互いを理解し、家族全体の関係を良好にするためにも重要なことだと思ったのです。
もうひとつは、「パートナーとの営みがあることが当たり前と思ってはいけない」ということ。前夫とセックスレスになったとき、子どももできず、女性としての自信もなくしてつらい思いをしました。私にとって、パートナーとの営みは、日々お互いを思いやり、今ある幸せに感謝するために必要なコミュニケーションだったのだと痛感したのです。
あのとき焦って結婚してしまったことは後悔していますが、おかげで大事なことに気づくことができました。その経験を教訓に、今の結婚生活を大切にしていきたいです。
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文/竹松 史紗さん
配信: ベビーカレンダー(ライフ)
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