さつまいもの旬はいつ?種類の違いと自宅でカンタン絶品焼き芋の作り方

さつまいもといえば秋から冬のイメージがあるかもしれませんが、実は美味しく食べられる旬があります。この記事では、さつまいもの旬や種類の違い、そして専門店のような美味しい焼き芋の作り方をご紹介します。

さつまいもにも旬はある!収穫時期は8~11月頃、食べ頃は10~1月頃

スーパーなどで通年目にすることの多いさつまいもですが、さつまいもにも旬があります。収穫時期は品種によって多少ずれはありますが、8~11月頃。一方食べ頃は、10~1月頃といわれています。

これは、収穫直後のさつまいもは水っぽく甘みが少ないため、2~3か月ほど貯蔵することで、余分な水分が抜けて甘みが増し、その頃が食べ頃となるからです。つまりさつまいもは収穫後貯蔵期間があるため、収穫時期と食べ頃が違う食材です。旬の美味しい時期を逃さず存分に楽しみたいですね。

さつまいもの種類は大きく分けて3タイプ

さつまいもにはたくさんの種類がありますが、質や食感別に大きく分けると、粉質で食感がホクホクした「粉質系(ホクホク系)」、ホクホク系とねっとり系の中間の「中間質系(しっとり系)」、ねっとりした質・食感の「粘質系(ねっとり系)」の3タイプに分けられます。それぞれのタイプについて詳しくみていきましょう。

*この分類に明確な基準はなく、あくまでも「おおまかな目安」として考えてください。

【粉質系(ホクホク系)】ベニアズマ、しろほろり、パープルスイートロードなど

ホクホク食感のベニアズマ

昔ながらのさつまいもらしい味わいが楽しめるのがこのタイプ。中でも東日本で生産量が多い品種が「ベニアズマ」です。ベニアズマの主な生産地は茨城県や千葉県などで、昔からある一般的なさつまいもで甘味が強いのが特徴の品種です。他には、「しろほろり」や「パープルスイートロード」などの品種もこのタイプといえるでしょう。

【中間質系(しっとり系)】なると金時、クイックスイートなど

なると金時はしっとりとした食感

しっとりとした食感で、ほどよい甘さのこのタイプには「なると金時」や「クイックスイート」などの品種があります。

中でも上品な甘さを特徴とするのが高系14号(こうけい)を品種改良した「なると金時」。なると金時は徳島県内の指定地域でのみで生産され、主に関西で出荷されます。なると金時のブランド名には「里むすめ」「松茂美人」「甘姫」などもあります。

【粘質系(ねっとり系)】べにはるか、安納芋、シルクスイートなど

粘質系の安納芋

粘質系のさつまいもは、高温で短時間焼くよりも、適温でじっくり焼くとねっとり感と甘さが増すことが特徴です。

代表的なのが「べにはるか」。品種登録は2010年と比較的新しい品種ですが、強い甘みと粘りのある独特の食感があります。日本各地で生産されており、大分県の「甘太くん」、茨城県の「紅天使」、宮崎県の「葵はるか」など、ブランド名がついているものもあります。

「安納芋」は、種子島の特産で非常に糖度が高く、じっくり焼き上げると糖度が40度前後になります。

「シルクスイート」は、シルクのようななめらかな食感と、濃厚ながらすっきりとした上品な甘さが特徴のさつまいもです。

ここからは旬のさつまいもをおうちで楽しむための焼き芋の作り方をご紹介します!

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