目の乾燥や目やには、目の病気の可能性も
オズネーム・あこすけさんは、寝起きの目の渇き、目やにが気になっているそう。目やには医学用語で「眼脂(がんし)」と言い、眼球の表面などに付いた目のゴミや老廃物を排出する働きがある。
注意したいのは、目やにが出るだけでなく、目が乾燥してかゆい、痛いなどの症状が合わさっているとき。「アレルギー性結膜炎やドライアイの方は、目の渇きや、目やになどを感じやすい」と、川名先生。まず眼科を受診してそのような病気がないか調べてもらうと安心できそう。
そのほか、涙に必要な油を出す腺がうまく機能しなくなり、ドライアイを引き起こす病気である「マイボーム腺機能不全」のケースも。治療には、目を40度くらいの温度で10分温める「温按法」や、目専用のシャンプーを使った「清拭」、点眼や内服などがある。特に寝起きの目の乾きを感じる人は気をつけて眼科を受診しよう。
老眼と、増える「スマホ老眼」。老眼鏡を使うことによる影響は?
老眼はいつ頃から始まるのか? 老眼鏡を使い始めるタイミングについて質問を寄せてくれたのは、オズモール読者のぽろさん。
「老眼は主に40歳ごろから始まります」と、川名先生。目のピントを合わせる力が衰えることで手元が見えにくくなり、目が疲れやすくなったりする。また、「最近はスマホ老眼と言って、20代や30代でも夕方になると見えにくくなる症状を訴える方がいます」とも。近距離で画面を見続けるスマートフォンは目に負担がかかりやすいので注意しよう。
老眼鏡を始めるタイミングとしては、40歳以上で、パソコンやスマホを使っていて目の疲れを感じたときだそう。ちなみに“老眼鏡を使うと老眼が進みやすくなる”と言う説については、「真実ではない」との回答。「老眼鏡を使うとぴったり見えるのに慣れるため、少しの変化に気付きやすくなり、老眼が進んだように感じます」(川名先生)
初期の老眼は、メガネやコンタクトレンズの度を少し下げることで楽になる場合もあるけれど、自己判断は禁物。逆に見えにくくなったり疲れやすくなったりするリスクもあるので、眼科できちんとチェックしたい。
配信: OZmall