無免許事故の被害に遭った人が注目すべき8つの事項を弁護士が解説

無免許事故の被害に遭った人が注目すべき8つの事項を弁護士が解説

無免許事故は、普通の交通事故と大きく異なる点がいくつかあります。

無免許運転は、非常に危険で悪質です。無免許の人は危険な運転をするので、事故の結果も重大になりやすいです。
万一、無免許運転による事故に遭って後遺障害が残ったり死亡したりしたとき、相手に対してはどのような請求をすることができるのでしょうか?
正しい対処方法や、相手に与えられるペナルティについても、押さえておきましょう。

今回は、無免許運転の交通事故被害者になってしまった場合の対処方法について、ベリーベスト法律事務所の交通事故専門チームの弁護士が解説します。交通事故に遭われてお悩みの方のご参考になれば幸いです。

また、こちらの関連記事では交通事故での被害者が損しないための知識について解説しています。突然の交通事故に遭われお困りの方は、こちらの記事もあわせてご参考いただければと思います。

1、無免許事故が普通の交通事故と異なる3つの点

無免許運転によって交通事故が引き起こされたとき、通常の交通事故とはどのような点が異なるのでしょうか?

(1)死亡事故が多い

無免許事故では、死亡事故が多いです。
法務省の発表によると、平成23年において、通常の交通事故を含めた交通事故全体の場合、死亡率は0.6%です。

これに対し、無免許運転の場合、死亡率が2.5%に上がります。無免許運転の運転者が危険な運転をしているためです。

(2)被害者が重大な傷害を負う事故が多い

次に、被害者が重大な傷害を負う事故も多くなります。
同じく、平成23年において、交通事故全体の場合の重大事故(重傷のケース)数の割合は、6.4%です。これに対し、無免許運転の場合には、15.2%にまで上がります。
これも、やはり無免許運転者が無謀な運転をしているからであると考えられます。

http://www.moj.go.jp/content/000105894.pdf

(3)ひき逃げ、飲酒運転の割合が高い

無免許運転の場合、ひき逃げや飲酒運転が多いのも特徴的です。
もともと、加害者の交通モラルが低いことが影響しています。
無免許の場合、免許を持っている人と比べて、ひき逃げの割合は30倍となりますし、飲酒運転の割合は、12倍です。

公益財団法人 交通事故総合分析センター

このように、無免許運転の加害者が相手の交通事故に遭うと、危険性が高く、被害者側の損害が大きくなりやすく、適切な対処方法を押さえておく必要性が高いと言えます。

2、無免許事故に遭ってしまった際の対処法

無免許運転の加害者が相手の事故に遭った場合、どのように対処したら良いのでしょうか?
この場合にも、基本的な対応方法は、通常の事故と同じです。

まずは、相手の車のナンバーや車体の色、車種や特徴などを押さえましょう。
無免許運転の場合、相手が逃げてしまうおそれもあるので、要注意です。できればスマホなどで写真をとり、ナンバーはメモしておきましょう。

次に、必ず警察を呼びます。警察を呼ばないと、交通事故が交通事故扱いされなくなってしまいます。すると、後で保険会社に保険金を請求することなども難しくなってしまいます。
警察が来たら、実況見分に立ち会って、事故の状況等を説明しましょう。
自分でも事故現場の写真を撮ったり図を書いたりして、事故の状況を残しておきましょう。
加害者が逃げていない場合には、加害者の氏名や住所、連絡先や保険会社などを聞いておきます。

実況見分が終わったら帰宅してかまいませんが、必ずすぐに病院に行って、受診しましょう。
すぐには痛みやしびれなどの自覚できる症状が出ていなくても、後で症状が出てくることがあります。
交通事故から期間を開けてから病院に行くと、「事故と怪我に因果関係がない(別の原因でケガをしたのではないか?)」などと言われてしまうおそれがあるので、事故があった当日か翌日には、病院に行くべきです。

そして、保険会社に連絡を入れましょう。相手の素性や保険会社がわかっていたら、伝えると良いです。

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