【プロが教える】斜面でもおしゃれなガーデンを実現する方法!擁壁や階段でドラマチックに演出

【プロが教える】斜面でもおしゃれなガーデンを実現する方法!擁壁や階段でドラマチックに演出

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

敷地の高低差が大きくて、お庭をどうしたらよいかわからない!そんな方がいたら必見です。高低差があるお庭だからこそ可能になる素敵なデザインがあるんです!斜面の庭の上手な見せ方を知っていればむしろ平坦な庭よりもドラマティックな仕上がりになります。

今回は斜面でおしゃれなガーデンにするためのポイントをお伝えします。豊富な実例と共に斜面を素敵に見せるための植物や素材選び、場所別の解決方法をご覧ください。

斜面でも大丈夫!おしゃれなガーデンを実現する方法

斜面のガーデニングをおしゃれに楽しむポイント

季節の花が咲き、木々が生い茂る豊かなガーデンはそれだけで住宅をより上質に見せてくれます。そのうえガーデンに傾斜があれば、敷地の特徴を生かしたオリジナルなデザインが可能です。植栽を立体的に見せることができますし、より変化に富んだ風景の演出が可能になります。

擁壁や階段などの要素を上手に使えば、お庭を映画やドラマの舞台のように素敵に見せることができます。フロントガーデンに限らず、裏庭も斜面を上手に利用したデザインを取り入れることでよりスタイリッシュなお庭になりますよ。

斜面のお庭をおしゃれに見せるには、マテリアル、植物の選び方が重要。そこで次のポイントをおさえてみましょう。

斜面の高低差をおしゃれに解決する方法

斜面×擁壁でおしゃれなお庭に

斜面で土が崩れずにとどまっていられる角度は30度と言われています。つまりこの角度を超える場合は土留めの壁、つまり擁壁が必要です。擁壁を使うことで、土が流出することのない平坦な敷地に変えることができます。平らになった部分は花壇や芝生、またはテラスやベンチにして、より快適に使うことができます。

擁壁の側面はお庭の中で特に目につく部分なので、素材選びに気を付けたいところです。都会的やスタイリッシュに仕上げたい場合は擁壁ブロック積、鉄筋コンクリート擁壁にモルタルのうえ塗装またはタイル貼りがおすすめ。洋風やカントリー風、またはナチュラルに仕上げたい場合はレンガや石積みなどが良いでしょう。

一般的な住宅の敷地なら、1~2メートル程度の高低差が多いのではないでしょうか。しっかりしたコンクリート擁壁で一気に高低差を解決すると擁壁の上に広い面積が得られるメリットがありますが、擁壁が切り立った崖のように見え硬い印象に。2~3段の擁壁に分けて間を植栽エリアにすると、ずっと柔らかい印象です。

斜面×階段でおしゃれなお庭に

斜面の通路は階段にするとより安全に歩けます。よく行き来する玄関前の階段なら使い勝手のよいシンプルでストレートな階段が理想。階段の脇を植栽スペースにすれば行き来するたびに自然を感じられます。裏庭の小道 などリラックスしながら歩く階段なら、カーブをつけたり踊場を設けたりすると変化のある空間にしてもおもしろいでしょう。

斜面を利用してユニークなオンリーワンのお庭に!

擁壁の必要がない緩やかな傾斜なら、そのまま植栽エリアにすることもできます。その他にも傾斜を生かす方法はさまざま。自然石を組み合わせて高山の雄大な風景を模したロックガーデン、サボテンや多肉植物を使ったドライガーデン、流れや滝などの水景。起伏の大きい大自然の風景をヒントにすると、斜面だからこその一味違ったお庭にすることができますよ!

さらに詳しく!斜面ガーデニングのポイントをパーツごとに解説

どんな植物を選ぶべき?

斜面は雨水が表面を流れてしまうことが多く、乾燥しやすい傾向にあります。そこで、斜面に緑化をする場合はある程度乾燥に強い植物が向いています。立ち入りしにくい斜面なら、管理の手間はなるべく少なくしたいもの。そこで背の高くならない低木やつる性植物で地面を覆う植栽方法がおすすめです。

擁壁や花壇の立ち上がりなどで水平にした地面なら、一般の花壇同様様々な植栽が似合います。花類、カラーリーフプランツなどを組み合わせたり、花壇立ち上がりからつる性植物を垂らしたり。花壇の底にたまる水がはけるように水ぬきを設けるのを忘れないでくださいね。

どんなマテリアル・雑貨を取り入れるべき?

斜面の花壇や植栽エリアの中に似合うマテリアルには、自然石があります。大きめの石を地面に埋め込むように設置すれば、それだけで土の流出を防ぐ効果があります。ナチュラルやワイルドなイメージに庭をまとめたいならぴったりのマテリアルです。

こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

斜面の管理のしやすさを考えましょう。斜面の芝生は管理がいき届いていればとてもきれいに見えます。ただ一見緩やかにみえても、斜面での芝刈りは重労働。管理が頻繁にできないと、ぼうぼうの草むらになってしまう危険性も。斜面での管理が比較的容易なのはグラウンドカバープランツです。

プロがおすすめする斜面に植えたい植物3選

斜面で管理がしやすいグラウンドカバープランツ。地面を這うように育つものから、3つおすすめを選びました。

洋風ガーデンによく似合うジュニペラス・ホリゾンタリス

コニファーの仲間のジュニペラス・ホリゾンタリスはロックガーデンにも似合う、傾斜地向けの常緑低木です。地面を這うように伸び、品のある緑で緑地を覆うことができます。品種に「ウィルトニー」「ブルーチップ」などがあります。一種類を群植しても、複数の植物と組み合わせても美しくまとまります。

和風にも洋風にもよく似合うフッキソウ

フッキソウは、グラウンドカバープランツと呼ばれている植物の一つ。地面を覆うように育ち、常緑のやさしい印象の緑のマットを作ります。最小限の管理ですみ、管理の容易な種類です。洋風にも和風にも似合う、うれしい素材。シンボルツリーの足元にもぴったりです。

乾燥、暑さに強いセダム類

傾斜のある植栽エリアやロックガーデンの石の隙間を緑で覆いたい場合はセダムを利用しましょう。多肉植物とも呼ばれるセダムは葉に水分を蓄えることができるため、乾燥に強いのが特徴。センペルビウム、アロエやアガベなど他の多肉植物と組み合わせればスタイリッシュなドライガーデンも実現できます。

関連記事: