オレンジ色が鮮やかで、食卓に彩りを添えてくれるにんじん。使い勝手がよいので常備しているご家庭も多いですよね。しかし日常的に使う野菜ではあるものの、そのカロリーや糖質の量は意外に知られていません。そこで今回はにんじんのカロリー・糖質の量をはじめ、にんじんを使った代表的な料理のカロリーについて解説します。
にんじんのカロリー(エネルギー量)と糖質の量はどのくらい?
にんじんのカロリー(エネルギー量)と糖質の量は以下のとおりです。
にんじん100gあたりのカロリーは35kcal、糖質の量は6.5gです。
1本あたりに換算すると、皮を剥いていないにんじん(廃棄率:3%、廃棄部位:根元・先端)の場合カロリーは51kcal、糖質の量は9.5gになります。また、皮を剥いたにんじん(廃棄率:10%、廃棄部位:根元・先端・皮)の食べられる部分の重さは135gとなり、カロリーは41kcal、糖質の量は8.5gです。
他の野菜よりもカロリー・糖質は高い?低い?
にんじんのカロリーと糖質の量を、日常的に使用される野菜(玉ねぎ、トマト、キャベツ)と比較したものが以下の表です。
にんじんはトマトやキャベツよりもカロリーは約15kcal、糖質は約3gほど高く、野菜の中ではカロリー・糖質ともにやや高めです。一方で、玉ねぎとは値にそこまで大きな差はありません。これは、にんじんや玉ねぎは水分量が他の野菜と比べて少ないことが影響していると考えられます。
だからといって「にんじんを食べる=太ってしまう」というわけではありません。にんじんは野菜の中ではややカロリーが高いものの、果物や穀物など食べ物全体の中ではカロリーは低い部類に入ります。
後述しますが、にんじんには身体にうれしい栄養素も豊富に含まれているので、ダイエット中であっても上手に料理に取り入れられるとよいですね。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
品種によるカロリーと糖質の量の違い
にんじんの品種によるカロリーと糖質の量の違いは以下の通りです。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
金時にんじん(皮つき・生)はカロリー・糖質ともに大差なし
「金時にんじん」は京野菜の1つで、「京にんじん」とも呼ばれます。鮮やかな濃い赤い色が特徴で、主に関西地方ではお正月に欠かせない食材として使用されます。
金時にんじん100gあたりのカロリーは39kcal、糖質の量は5.7gです。日常的に使うにんじんと比べるとカロリーは高く、糖質の量は少ない値を示しますが、そこまで大きな差はみられません。
ミニキャロット(生)はその他の品種よりややヘルシー
ミニキャロットは甘みが強くやわらかい食感で、根の部分が10cmほどの小ぶりな見た目が特徴です。皮ごと食べられる品種であり、サラダやシチューなどに使用されます。
ミニキャロット100gあたりのカロリーは26kcal、糖質の量は4.8gです。にんじんと比べてカロリー・糖質ともにやや低いことがわかります。
配信: トクバイニュース