ワクチン効果、接種後90日以降は大幅減少か

ワクチン効果、接種後90日以降は大幅減少か

新型コロナウイルスワクチンの2回接種を終えてから90日を過ぎると感染を防ぐ抗体の量が大幅に減少することが福島県相馬市の調査で分かりました。このニュースについて工藤医師に伺います。

工藤 孝文 医師

監修医師:
工藤 孝文(医師)

みやま市工藤内科 院長・糖尿病内科医・漢方医・統合医療医。福岡大学医学部を卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、福岡県みやま市の工藤内科にて、糖尿病内科・ダイエット外来・漢方治療を専門に、地域診療を行っている。NHK「ガッテン!」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビ出演多数。著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。YouTube「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」が現在人気を集めている。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

調査の結果とは?

今回明らかになった福島県相馬市の調査結果について教えてください。

工藤先生

今回の調査は福島県相馬市が5月に設置した相馬市新型コロナワクチン接種メディカルセンターによるもので、新型コロナウイルスワクチンの2回接種を終えた12~89歳の住民500人に対し血液検査を行いました。

調査では、感染を防ぐ能力を示す中和活性の値に着目していて、40歳未満の場合は接種後30~90日の中央値が753でしたが、接種後90日以上では106まで下がっていました。接種後90日以上の中央値は、40~64歳が61、65歳以上が44となり、年齢が上がるほど値が下がる傾向も確認できたということです。

医師から見た調査の意義は?

医師の立場から見て、今回の調査の内容はどのような意義があると考えていますか?

工藤先生

藤田医科大学がワクチン接種を2回済ませた教職員を対象に中和抗体価の調査を行ったところ、90日後には2回目接種後に比べて約4分の1に低下したと報告しています。

そのため、2回接種から時間が経つと感染力が強い変異株に対する予防効果は低下すると考えられますので、既に海外では3回目接種(ブースター接種)も検討されています。一方で、中和抗体の値が低下して予防効果が低下しても、重症化を防ぐ効果は引き続きあるものと思われます。

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