いつも心がけているのは相手の喜ぶ顔を想像してつくること
マスター 僕がお菓子をはじめてつくったのは、小学3年生の時。母の日にお菓子をプレゼントしたいと思い、父にお菓子づくりの本を買ってもらいました。実は、その本、いまでも持っているんです(笑)。最初のページに載っていた「はちみつのクッキー」をつくったのですが、それなりに上手くできましたね。
その後、いろいろなお菓子をつくるようになったのですが、中でも一番こだわったのがショートケーキ。ケーキ屋さんに並ぶ、ふわふわのスポンジケーキを目指していたのに、何度つくっても思い通りにいかないんです。毎週のようにつくっていたら、オーブンレンジが壊れてしまったり(苦笑)。5年近く試行錯誤して、ようやく納得のいくスポンジケーキができました。
社会人になり、一時お菓子づくりから離れていたものの、子どもが生まれるのを機に再開。妻の出産後、退院祝いにつくったのが「ぶどうとヨーグルトムースのケーキ」です。記念にと思い動画で撮影し、YouTubeに投稿したのをきっかけに「おやつラボ」としての活動をスタートしました。
お菓子づくりで失敗しないコツは、最初にレシピをよく読んで、イメージをしておくことです。慣れるまでは、レシピに忠実につくることも大事。お菓子って、自分で食べたいからというよりも、特別な日に、大切な人のためにつくることが多くありませんか? だから、贈る相手の好みを考えたり、喜んでいる顔を想像してつくることも大切かなと思います。
わが家の定番シチューには大根やれんこんなどの根菜がたっぷり
マスター いまの季節、野菜を使ったお菓子なら、レシピ本にも掲載している「大学いも」がオススメです。大学いもは、おかずとして食べる方もいるので、お菓子づくりが苦手な人でもつくりやすいかなと。コツは、冷たい油の中にさつまいもを入れて、弱めの中火でじっくり揚げること。そうすると、中まで火が入り、さつまいもの甘みが最大限に引き出せるんです。じゃがいもも同じようにして揚げると、ホクホクのフライドポテトに。じゃがいも好きな妻も、お気に入りの一品です。
かぼちゃもお菓子には合いますね。僕がつくる「かぼちゃのベイクドチーズケーキ」は、材料を全部ミキサーで混ぜてから、オーブンで焼くだけなので、それほどハードルは高くないかなと思います。
ゆりぼー 子どもも夫も牛乳が好きで、牛乳をたくさん買うこともあり、わが家では寒くなると、シチューが定番。大根やれんこんなどの根菜類を入れると、すごくおいしくなります。また、せん切りにした根菜をたっぷり入れたしゃぶしゃぶ鍋もよくつくります。根菜を肉で巻いて、ポン酢やごまだれにつけて食べるのが好きですね。
配信: たべぷろ